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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1627
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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1.  枯れ葉 《ネタバレ》 
引退するって聞いたときには、やっぱ(少しだけ)驚きもしたのですが、その時からも何となく復帰の可能性は在るかな…とは思ってて、んで5年で復帰ってコトなのでコレは正直「好い頃合い」だと思ったのです。が今作、そんな個人的期待や前評判の高さをも完全に凌駕してゆくがマデに、意外なホドに非常に素晴らしい作品に仕上がってたのですよね⇒短いタームの引退期間でしたが何かしらが(想定外に)好い方向に変化・進化しちゃったのか?とすら。まず、内容とゆーたら、直近の監督作と比べても実に全く何の変哲も無い超・ありふれた物語だとは思うのですよ。勿論、幾つかの親しみ易いテーマはしっかりと置かれては居ます。がしかし、率直にそもそも「やっぱそーいうコトじゃない」と思わされてしまったとゆーか、映画ってやっぱ(何を語るにしても)それをどう語るか、どんな画(色)で+どんな言葉(音)で彩るか、唯それだけのコトなのだ、と再度気付かされてしまった…と言いますか。思いがけず寧ろ、コレこそが映画だ(=映画の技術の粋と言うべきモノだ)とまで、もう唸らさせれてしまった…と言った方が好いかも知れません。  画ヅラと言うならまず、やっぱ何処も彼処も再び魅力に溢れて居る…のですが(⇒北欧の日常風景てのは、色んな他作品でも観るたび実感するコトではありますが、やはり少し風変わりとゆーかちょっと見慣れない感じが常に新鮮に感じられるとゆーか、それもまた今作でも効果的だったかな~とは思いますね)、今作は中でもその「色合い」とゆーか、ごく落ち着いて涼し気なハイソな感じもあるのですが、一方で非常に「鮮やか」だったなァ~という感覚が強かったのです。何となく、直近のカウリスマキ作品には「青い」ってイメージが有るのですが、今作はその青を非常に単純に「儘ならないという意味での憂鬱」の表現として使っている様に見えて、でその中 or 隣とかに(それと相対すべき何かとしての)赤や暖色が配されるという、シンプルなそのコントラストが非常に鮮やかに効果的だった様に見えました。コレも、誰でも出来そう・思いつきそうなモンだとも思うですが、それでも重ねて「卓越した」技術だったと思うのですよね(ココまで来ると)。  音楽的にも、今作はまたほぼほぼ歌芝居と言って好い様なレベルでモロに「歌う」シーンが多くって、かつ監督作の特徴としての台詞の少なさ(+しかも更に各々の本音はソコでまず言葉にならないコト)も相まって、それらの歌に登場人物の真の感情とゆーのがほぼ全て仮託されている…と言っても好い状況だったかと思うのですね。そもそもタイトルの『枯れ葉』とゆーのも、コレは私もどーいう意味だろ?と思って観に行ったら結局、ズバリ例の名曲シャンソンのコトだった様です⇒あの曲のイメージが骨格と成っている・あの曲を流しながら終わってゆくべき映画だった、という(コレも)シンプルな手法のよーで。でも、随所で流れる数々の曲ってのは、有名なのもあればそーでないのもあるし、音楽的なジャンルも様々…である一方で、実に心地好い調和の下でその「物語り」を各自見事に遂行していたとゆーか、コレとかもまた卓越した手腕だったな+とゆーかコレって単に映画の空気感の醸成と言うより、正に監督の価値観とゆーか(或いは)人生そのものの曝け出しの方じゃなかったかな…と思わされてしまいましたよね。こーいうのを、こんなカタチでモノの見事にやってのけられるとゆーのは、別に表現者でも何でもない私からしても、実に本当に羨ましいコトだな…と(また)唸らされてしまいました。傑作。
[映画館(字幕)] 9点(2024-01-28 22:53:09)
2.  怪人マブゼ博士(1933) 《ネタバレ》 
大作『ドクトル・マブゼ』の続編として製作されたモノの、政権を掌握した直後のナチス(のゲッベルス)に危険思想を孕む作品と見做されて上映禁止処分となった、てなコトですね。このコトもあってか後にラング自身は、今作にはナチス批判の意図をも込めたのだ…と言っているらしーのですがコレは多分後付けだろう…とゆーのも(また映画史家からは)言及されているトコロのよーです。私はとにかく第一作『ドクトル・マブゼ』を観れてないのでソコはナンとも言い難いかも知れない…とも思いつつ、今作はやはり、根本的にはごく娯楽映画的な方にハイ・クオリティな方のサスペンス・スリラーの傑作…だとは思うのですね(⇒オーラスのカーチェイスや、あと工場爆破シーンなんか最早オーパーツに近い出来ですよね!と)。しかし、ソレでも随所に垣間見える(時代的に不相応にも思える)ごく猟奇的でグロテスクな恐るべき要素とゆーのが、物語の内容を超える(=もっともっと本質的な)スリルやホラーを感じさせてくれる…とも同時に思ったりするのですよ。  その恐ろしさの根源てのは、やはりこの時代のドイツ社会自体が孕む歪み・捻れなのかな…とも(どーしたって)思ってしまうのです。ドイツ表現主義の作品として『吸血鬼ノスフェラトゥ』や『カリガリ博士』の印象を継承してるからなのかも知れませんが、所ドコロに登場する精神を錯乱させた登場人物達の有様とてまた社会病理としての種々の「狂気」の顕れである様にも思えますし、その中でマブゼ博士が唱える「テロルへの信奉」とゆーのもまた、「力」のみに頼らざるを得ない様な=そーしなければ生き抜けないという様な道理や倫理が用を成さない壊れた社会を映し出した結果…という様にも見えるのですね。で本作はまたまた、そーいうモノの象徴としてのマブゼ博士に対して善なる力=(本作においては)警察機構が完全なる勝利を収めて終わってゆく…という様にはどーにも見えないのも確かだと思うのですよね(⇒ソコは、同時代付近のアメリカ映画なんかと比べるとコレもやや異色だな…とも)。ナチスが検閲して改変してれば好かった…とゆーコトでは全くないのではありますケド、その辺も含めて個人的にはやっぱかなり「怖い・不気味な」映画だって印象がどーにも強く在り続けてます(映画自体の内容のスリルなんぞより余程…)。
[DVD(字幕)] 8点(2023-11-04 17:57:53)
3.  ガンズ・アキンボ 《ネタバレ》 
迷惑系YouTuberのLv.120みたいな連中の差し金で、かのハリー・ポッターとアヴリル・ラヴィーンのバッタもんみたいな娘がメタメタに殺し合う…てな感じの話すかね(少なくとも前半は)。また極めて『キックアス』を想起させる様な(グロくて痛そうでかつおバカな)質感でもあります。プラス、私は知らんかったですが「アキンボ」がそもそも「二丁拳銃」という意味なのですね。。  とは言え、後半は多少(お話にも登場人物にも)展開とゆーのは存在しますし、別にアクション含めた映像面とてまあまあ悪くはなかった…とも思えますかね(あとテンポ自体もそんなに悪くはない)。しかし、結果として個人的にこのイマイチめな評価としてる理由は、明確に2つあります。まず、全般的にもごくごくテキトー・いい加減なお話ながら、特に主人公2人の「強さ=戦闘力」の在り方が超絶いい加減だと思えたコトっすね⇒取分け、やはり前半のマイルズvsニックスのグダグダっぷりが思いの外長くてダルかった…(=ニックスが強いんだか弱いんだかよー分からん…)とゆーのが個人的には痛いのです。  もう一点、シンプルに諸々と、またごく高度に「汚らしい」と言いますか、口汚いのは別に好いのですが非常に単純に「非衛生的」な映画だったとゆーか、何処も彼処もマ~とにかく薄汚い!(⇒心地好くない!)のですよ。でも、ニックスちゃんが(ワリとカワイイのに)一番口汚くて、でまた終盤はボッコボコに顔面イカれて血ミドロのボロッボロだったのは(逆に)イカしてた…とも少~しダケ思ったりしましたケドね。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-05-20 23:52:01)
4.  ガンパウダー・ミルクシェイク 《ネタバレ》 
諸々と、中々「オツな」と言いますか、レナ・ヘディ+アンジェラ・バセット+ミシェル・ヨー+カーラ・グギノ、んで主役がカレン・ギラン…ですからね。その彼女らの歳の頃合いも中々オツな…とゆーか、カレン・ギランも(実は)そんなに若いワケでもなくて他は紛うコト無き美熟女…ですし(⇒その上に味方には幼女すらも混ざって来るのですケド)。ただ、暗殺者ものとしては(前半は独り目立ちな)カレン・ギランはまずかなりオーソドックスにイイ感じだったとゆーか、その「無感情な」感じがかなりハマってたと思いますかね(あと見事にスポーティなスタイルも好かったですよね)。とは言え重ねて、だいぶ風変わりなとゆーか、非現実チック・漫画チックなとゆーか、ごく面白い雰囲気が全体に行き渡っていましたですね。アクション自体もワリとユニークなモノ(武器の種類、状況設定、等)が多かった気もします。そもそも今作ってアメリカ映画なのですか?(スタジオカナル製作だからフランス映画…なのか?⇒私にはどっちにも見えませんでしたケド)  でも、総じてその外見的な部分がかなりユニークだな!とは思うモノの、まずお話の内容自体は(流行りの女性ものアクションであるコトを加味しても)相当に薄くて在り来りだとは思います。あと、ソレ自体も「オツな」コトだとは思いますが、アクションとしては(ある意味)ローテンポ指向に振り切っているとゆーか、全編実にまったりはしているのですよね⇒前半は多少フツーのアクションぽいアクションシーンも在りますケド。私の個人的な好みを言わせて貰えるならば、今作の後半のこの感じよりはもう少し「緩急」の効いた感じの方が好きではあります(殊、シンプルなアクションであるならば)。色々と思い悩んだ末のこの評点で。
[DVD(字幕)] 6点(2023-03-09 00:14:05)
5.  カリガリ博士 《ネタバレ》 
話の内容や演出の意図が隅々まで分かり易い・伝わり易いというサイレントではない…とも思いますが、ソレでも一点、サイレントならではの「演技の質」とゆーのには、また大いなる見ドコロが在るという作品かと思いました。やはり、音・台詞に頼らないという意味ではある面で非常に「高度な」とゆーか、少なくとも現代のソレとはかなり「異質な」という意味での面白さ・興味深さとゆーのが(サイレント映画の演技には)存在していると思うのですが、今作は、まず状況設定からして異常なコトもあり、かなり独特・独創的なソレを観るコトが出来たという実感はごく強力でした。やっぱり、兎に角はチェザーレ、でカリガリ博士、そしてラストにかけてはフランシスとジェーン…この彼らの「狂気」の表現は、間違い無く実に高度で普遍的な演技の仕事だったと思います(+そしてまた高度に異質で「ココでしか観れない」という感じも在り)。コレまでも、またコレからもずっと、永く観て損は無い作品として在り続けるのではないか…と思いますね。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-03-03 20:44:24)(良:1票)
6.  隠された記憶 《ネタバレ》 
サスペンスなつくりで、緩慢に、しかし着実に主人公を追い詰めるよう進行する様はかなり優秀なサスペンス具合だが、ハネケは別にサスペンス映画を撮りたいワケではない。ので、はっきりとした真相は描かれず(ラストはやや示唆的だが、演出がかなり判りづらい。否、積極的に判らせようとしていない、というのが正しい)、劇映画のようなカタルシスは全く無い。  やはり今作もテーマは人間の暗部、つまり罪の意識から逃れようと自己を正当化し続ける醜さを抉り出すことなのだと思う。そうは言っても、も少しラストは工夫したら?とは思うけど。
[DVD(字幕)] 6点(2019-11-23 11:49:20)
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