1. ハリー・ポッターと秘密の部屋
便所幽霊少女が楽しい。蛇は少ししょぼい感じ。校長先生の部屋へ続く階段が下からせり上がってくるギミックが羨ましかった。我が家にも欲しいアイテムです。前作「賢者の石」の時にも感じたのですが、主人公は「一見悲惨な境遇の孤児が、実は良い血筋と凄い才能と莫大な隠し財産と有力者のコネの持ち主で、はじめから決められた路線に沿って人生の勝利者となる」のでありましょうか。他家の使役妖精まで肩入れするほどの親の七光りとは…。普通ならば偉大な親を持つものは、その重圧や呪縛から、性格が歪んだりグレたりするケースも多いと思われます。そのような紋切り型の展開でないところが良いのかもしれませんが、魔術が使う者の心によっては暗黒の力に支配されるのであれば、ハリーには魔王の素質充分だろうと思います。次回作こそはハリー君は暗黒面に転落してくれるのでしょうか。闇夜に赤い月を焦がさんばかりに炎上し焼け落ちるホグワーツ城、炎に照らし出されたあたり一面に横たわる教師や生徒たちの屍体を前に、黒マントを風にはためかせ、丸眼鏡を光らせて哄笑するダーク・ハリー君を期待しています。原作(全く読んでいません)もこのままで終わるはずがないと信じつつ、そんな憶測に胸をときめかせて次回作をわくわくしながら待っています。いやあ楽しみだなぁ。 6点(2003-06-02 14:14:44) |