1. ファウスト(1994)
演じてる人形(役者)と実際の人間とが、交錯しあって混沌とした空間を作り出し、漠然とした不安定感を見る側にもたらすこの手法は、さすがシュヴァンクマイエルといった感じ。 ただただ、素晴らしい作品としか言えません。 [DVD(字幕)] 10点(2005-09-06 23:38:15) |
2. 過去のない男
《ネタバレ》 いや、もう最高。面白かったと素直に思えた作品。カウリスマキもカルト色は抜けてきた感はあるものの、いきなりのオープニング。あの淡々とした登場人物たち。音楽も映像もよかった。 電気工の兄ちゃんにお礼を申し出た時の台詞にシビレタ。 「うつ伏せに死んでたら、仰向けにしてくれ。」カッコよすぎ。 ラブ・ストーリーは、べたべたの使い回しなのに、後味がじんわり効いてくるのはこの監督ならではか? 8点(2004-11-01 22:35:49) |
3. ファイト・クラブ
《ネタバレ》 無骨な男達が単純に殴り合ってるお話だと思ってたら、あらあらサイコなのね。かなり面白くみてたのですが、デビッド・フィンチャーにして、このハッピー・エンド風なラストはないでしょう。 グーッと惹きつけられて一気に落とされた感じでがっかり。なんで、あれで生きてるんだい?なんでタイラーだけが?ちょっと、不満の残るオチでした。 7点(2004-04-10 23:28:08)(良:1票) |
4. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 後味が悪い。救いがないという、周囲の前評判を耳に見ましたが、主人公のテルマが秘密を打ち明けるシーンで、「なんで、金に困ってるやつに、貯めてる金の話をするかな~。」と自分の中で納得いかない上、後半の展開がもう丸わかりで、イライラした。 純粋なミュージカル好きな気のいい共産圏の女性の誠実で 頑なな生き方が描かれてるんだろうけど、なんだかのめり込めなかったです。 5点(2004-03-29 22:53:28) |
5. ガーゴイル(2001)
ん~・・・イマイチ。台詞がとっても少なくて雰囲気は伝わってくるんだけど、焦点が絞りきれてないカンジ。それにしても心が脆弱な男の役やらせたら天下一品ですね。ギャロってば。 5点(2004-01-18 22:21:59) |
6. 青い夢の女
この監督の作品らしく「蒼」を楽しむ作品なのかな。はじめはもっとシリアスなサイコ・サスペンスかと思いましたが、コメディなんですね。 べネックスの作品は「ディーバ」が一番好きなんですが、これはこれで楽しめました。いろんな切り口を持ってるって感じで。 7点(2003-12-28 23:11:41) |
7. スモーク(1995)
趣のある味わい深い作品です。男達の美学とでも言うんでしょうか? 静かだけどとてもドラマティックでクリスマスシーズンには何度でも観たくなってしまいます。世の中ドンドン喫煙者に冷たくなっていきますが、「タバコ」も立派な文化なのにね。禁煙したはずなのに1本火をつけたくなっちゃうほど二人ともかっくいいです。 8点(2003-12-25 21:48:16) |
8. ベイビー・オブ・マコン
「コックと泥棒と~」を更に完成度を高めた作品。私的にはグリーナウェイの最高傑作なんですけど。賛否両論分かれそうな作品です。後味は兎に角悪いですね。まあ、そこが魅力なんですが。人間のあらゆる欲望が極色彩に彩られた劇中劇形式で進行し観る側演じる側が、混沌としていくところがツボでしょうか。 8点(2003-12-22 23:27:26) |
9. 悪いことしましョ!(2000)
なにがってブレンダン・フレイザーって凄い。ホント、見事に嫌なヤツになりきってる。もうどっからどう見てもこういう嫌なヤツっているいるなんてもう、目が離せない。それでもってエリザベス・ハーレーのキュートさがたまらない。なんか内容的には微妙なんだけどそれを役者が振り切ってるってカンジで、なかなか面白かったです。 6点(2003-12-22 23:18:25) |