1. ズーランダー
《ネタバレ》 ベン・スティラーとオーウェン・ウィルソンがスーパーモデルという設定からして無茶苦茶だぁと思わされたけど、中身も最後までホントに無茶苦茶だった。(中でも特に、期待を裏切らなかったウィル・フェレル)。でも、これは「良い無茶苦茶」。笑わせ方のスタイルが確立しているので、好みの分かれるところだと思うけど、あたしは笑わせてもらった。理屈でどうこうではなく、力技的に笑いのスイッチをオンにさせられ、その後入りっぱなしになったという感じ。これみたいに、バカバカしさで勝負のコメディって、しかし、成功させるには相当のセンスと知性がいると思う。失敗するとダサくなる。そして、失敗してダサくなってしまった駄作(シャレになっちゃったよ)の方が世の中にはずっと多いはず。ダサくなる一歩手前のところでうまく全体をまとめることのできるコントローラーとしての知性は、誰しも持ち合わせているもんじゃない。ベン・スティラーの凄いところだ。 8点(2004-07-27 07:11:37)(良:2票) |