1. 善き人のためのソナタ
《ネタバレ》 どんな時代のいかなる体制のいかなる社会の中にも娼婦というのはいるものだ。それはさておき、あの中年の太った娼婦が「30分後に違う人の予約が入っている。今度はロングで予約してね」と言っていたが、原題を知った後にあのシーンを思い起こすと、すべての人にとって、人の人生はまさに「他人の人生」なのかなという思いが頭をよぎる。 随所に脚本のよさがにじみ出ていた。クリスタが恋人を売った女で終わってしまうのがなんとももの悲しい。けれども、彼女の存在こそが体制や社会の仕組みに翻弄されながらも自分の人生を生きようとした人間そのもの、主人公のゲオルクにとっては、「他人の人生」の象徴なのかもしれない。 人間は、体制や社会に翻弄される生き物なのだけど、われわれも知らないところで知らない人に救われているのかもしれない。 [DVD(字幕)] 8点(2009-05-12 03:39:31)(良:1票) |
2. ベルリン、僕らの革命
《ネタバレ》 評価が難しい。緊迫感や引っ張っていく力のある作品だが、ラストシーンはどう解釈すればいいのか?いまひとつよく分からなかった。最後の言葉はスペイン語ですか?(スペインに逃亡したということなのか?)。誰か教えて。ベルリンもの2作では、「グッバイレーニン」の方が好きですが、ヒロインの子と山々の風景が美しかった。 [DVD(字幕)] 7点(2007-02-16 03:13:16) |
3. スモーク(1995)
《ネタバレ》 血が流れず銃撃戦もない、穏やかで静かなパルプフィクション・ハートウォーミングストーリー(時間軸は動かしてません)。最後はいらない、に一票。今思ったけど、スモーク=それぞれのいろんな人生、という等式が成り立つのではないか。魂の重さは量れるわけだ。登山家はなだれに遭った父に再会し、少年は蒸発していた父に再会した。たんたんと流れているけれど深い。こういう映画もある。山場という山場はないけれど、何度か見たくなる、味わいのある作品。 [DVD(字幕)] 8点(2006-03-08 03:15:55) |
4. モンスター(2003)
《ネタバレ》 シャーリーズセロンぶさいくやなあ。体型や顔だけでなく、仕草や歩き方なんかからもえげつないほどの女優魂を感じます。ミニミニ大作戦とはえらい違い。同じ人とは思えない。でも、必ずしもシャーリーズセロンがやらなくちゃいけないというとそうでもない気がする。演技はものすごいと思うけど、ミニミニのセロンの方が好きです。 ただストーリーは好きではないです。実話みたいだけどあまり入り込めなかった。 [DVD(字幕)] 5点(2005-06-21 23:25:19) |
5. ブルークラッシュ
ケイトボスワース、僕も好きですよー。キュートです。最後のサーフィン(何ていうんだっけ?)を決めるシーンが大好きです。さわやかだよね。サーフィンやってみたくなった。 7点(2004-06-29 00:39:06) |
6. 17歳のカルテ
テーマ曲の「ダウンタウン」がいいですよねー。なんとなく村上春樹さんの「ノルウェイの森」を思い出しました。タッチが似ているのかな。アンジーに引き込まれた作品です。 10点(2004-04-30 00:27:48) |
7. ボウリング・フォー・コロンバイン
ムーア監督いろんなことをやってくれるので面白いです。妥協しないところがかっこいいですね。 9点(2004-04-29 23:43:04) |