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1.  マンマ・ミーア! 《ネタバレ》 
 エーゲ海はギリシャのカロカイリ島。母子家庭で育ったソフィの願いは、父親とヴァージン・ロードを歩くこと。母の日記を内緒で読み、父親の可能性のある昔の恋人3人に結婚式の招待状を出すと、本当に全員やってきて・・という話。   ブロードウェイ・ミュージカルを映画化した作品で、日本でも劇団四季が未だ公演中ですね^^ 作品向けに楽曲が作られたわけではなく、既存の楽曲を軸に脚本を作るというジュークボックス・ミュージカルと言われるスタイル。この既存の楽曲が過去世界を席巻したABBAというダブル夫婦グループのヒット曲の数々から。タイトルも同作品中の楽曲の一つです。 タイトルでもある"Mamma Mia!"はイタリア語直訳で"私の母"ですが、意味は"おお!、なんてこったい!"という、英語でいう"Oh my god!"と同じだそうでw   ソフィ役には、「ミーン・ガールズ」のアマンダ・セイフライド。母親はメリル・ストリープ。父親候補の3人にはピアース・ブロスナン、コリン・ファース、ステラン・スカルスガルド。配役はイメージと歌唱力で選ばれたんでしょうけど、みんな上手いですよねー(ピアース・ブロスナンを除いてw)。  ソフィの結婚式を主軸にストーリーが進んでいくんですが、カッコイイ・カワイイ若者たちも結構多かったにも関わらず、ほとんどが引き立て役。真の主役はメリル・ストリープであり、その親友や昔の恋人たちが中心メンバーですw   結婚式をネタに父親探しを行うという、確かに彼氏や母親、呼ばれた母親の元彼たちにしてみれば噴飯ものの流れ。が、それはそれ、エーゲ海辺りには楽天的な土地・人柄が多いのでしょう、みんな心広く和やかに受け入れるわけです。イギリスでは「タイタニック」を超えて、史上歴代興収1位になったそうで、もしかしたら閉塞感を打ち破りたいという願望が表れているのかもですね。  なにしろミュージカルって、みんなが能天気になったり或いは思い込み激しく叫んだりで、ストーリー中にいきなり歌い踊りだすってゆー展開が普通なんですが、そういうお約束を受け入れて観れば、ミュージカル好きでなくてもツボにはまれます。そして何より、30年も前の楽曲ながら色褪せずに見事に融合しているABBAの作品って凄かったんだなぁと思わせますよね^^ 
[試写会(字幕)] 8点(2008-12-23 22:30:10)(良:2票)
2.  トロピック・サンダー/史上最低の作戦 《ネタバレ》 
 新作映画の撮影に入るも、新人監督が無駄遣いな演出でワンマンプロデューサーは怒り心頭。そこで、リアルなシーン撮影のため、落ち目な役者たちを置いてきたのは本物の戦場だった・・という話。   監督は、「ズーランダー」でも兼俳優を演じたベン・スティラー。俳優陣はオバカ仲間のジャック・ブラック、「アイアンマン」のロバート・ダウニー・Jr等。なんとダウニー・Jrは黒人になりきっていますw  なんだか、こういうオバカコメディって、アメリカ人と日本人の笑いのツボの違いを実感しますよね。ラブコメと違って苦笑しかないような展開の連続にいつも戸惑います^^; 「ズーランダー」は好きだったんだけどなぁw   「プラトーン」や「地獄の黙示録」を意識したようなシーンにニヤリとする方もいるかもしれません。でも一番受けたのは、随分と引っ張るなぁと思っていたキャラがなんと○ム・○ルーズだったこと。こういう役を喜んで引き受けるセンスが笑えますね^^ 
[試写会(字幕)] 5点(2008-11-05 23:58:08)
3.  ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝 《ネタバレ》 
第二次大戦後の時代。<シャングリラの目>と呼ばれるブルーダイヤ返還のため上海へ向かうオコンネル夫妻。そして息子らが発掘した遺跡からは土にされていた始皇帝が蘇り・・という話。   言わずと知れたシリーズ3弾。1作目から9年も経ってますが、1作目も「ミイラ再生(1932)」のリメイクなので、"The Mummy"シリーズとすればもっと遡って4作目ですw 監督は、スティーヴン・ソマーズから代わって、「ワイルド・スピード」「トリプルX」のロブ・コーエン。なのでアドベンチャーよりアクション要素が強まってます。加えてなんだかインディシリーズに被って類似しているところも多々ありますねw  配役は、ストーリー舞台設定から、ジェット・リーとミシェル・ヨー。そして、シリーズ主役のブレンダン・フレイザーは当然なのですが、アカデミーも取った演技派女優が今更・・という思いなのか、レイチェル・ワイズが何と降板。代役がなかなか決まらず、最終的にマリア・ベロ・40歳。ブレンダンは39歳で息子役・ルーク・フォードは26歳なので、まー年齢的には微妙というかちょっと無理目な設定な感じですがw ジェット・リーもアクション卒業宣言した割にはハリウッドから求められる役はジャッキー同様にアクションになっちゃうのでしょうね・・。   恐らくはシリーズ続編を考えると、エジプトミイラは一応終わっちゃったので、新たに注目著しい中国を、そして兵馬俑や始皇帝に着目したのかも。モブシーンは最近のCGじゃ御手のもので、ミイラVSミイラの大合戦も卒なく出来ています。何故か何気にイエティとかも出てきますがw  それにしても火や氷を自在に使えて、キングギドラとかにもなっちゃうってゆーのに、人間モードでタイマン求められたからって言って、短剣程度でやられちゃうってゆー設定は、もうちょっとヒネリの欲しいところではあるんですけどね^^; まー、シリーズ劣化することなく楽しめましたし、続編も期待でw 
[試写会(字幕)] 7点(2008-08-02 00:10:29)(良:1票)
4.  愛おしき隣人 《ネタバレ》 
北欧のとある街。ついてない夫婦、愛された事のない男に女、金銭的破綻した精神科医、高価な陶器を割って電気椅子に送られる男などなど・・不幸せな人々を次々と見せるシニカルコメディ。  ハリウッドと比較して、欧州映画は叙情的な作品が多いです。これは、特に説明らしいものもあまりなく、どこかの人が身の上不幸を嘆き、また別の人が不幸を吐露する。ついてない人たちのついてないシチュエーションシーンをいくつもつなげた作品。 有名でもなく、キレイでもカッコよくもない役者がたくさん出てきて、萎れた人々を演じます。ロックスターと結婚した女の子のエピソードなんかは、街の皆が集まってきて祝福してくれる。中では一番良さげな感じですが、結局は妄想落ちですからw どうやらセットが多いんですが、全体的に暗く汚い建物の中のシーンが多く、役者の多くが血の気のないような青白い顔をしていて、それが効果を発しているのか疑問。ブラス系の音楽シーンも同様。どのエピソードもこれという衝撃、カタルシスもないので、感情移入もなく、どんどん置いてきぼりになること間違いなしです^^;  
[試写会(字幕)] 1点(2008-04-14 22:32:24)
5.  ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》 
映画自体は、ミュージカル仕立てじゃないと、とても救われない薄幸の親子の話。でも無理矢理にでも悲劇に引っ張ろうとする作りはどうも鼻につく。失明していく自分の遺伝子を持った息子を救おうとする気持ちは分かるが、無実に近い罪で絞首刑になってまでもとは・・。  重たい話だけに、ミュージカル部分も明るめの曲にならないから、いまいちミュージカルとしては見れないし、処刑場までの歩数をわざわざミュージカルにしたり、最後のアカペラも何か冷めてしまう。 でも、一番気に食わないのが、撮影においてハンディカメラを多用し過ぎる事。かの「ブレア・ウィッチ・・」もそうだったが、リアル感は出るが、画面揺れが始終なので酔っ払っちゃう><  監督のラース・フォントリアほか、ハリウッドに対抗すべく、「ドグマ・・」にて取り決めた中に、「手持ちカメラを使う・・」というものがあります。ドグマでなくても、ハリウッドみたいに多額な予算が取れない欧州映画は、手持ちが多いのですが、画面揺れなどのマイナス要素がどうしてもあります。そのかわりにアートな雰囲気の作品になります。「ダンサー・・」では列車のミュージカルシーンは100台の固定カメラを使ったということですが、ほかも含め、ミュージカルシーンは固定です。やはり撮影範囲が広くなるし、動きのあるダンスで手持ちはキツイでしょうし。通常の会話シーンなどはほとんど手持ち。ただ、この作品の場合、ちょっと動かし過ぎでしたね。  無理に二者択一しなくても、セルマもジーンの目もどちらも救う手だてはあったと思います。ただそれをしては映画としては非常に甘口になってしまう。カンヌをとるんだったら、当然死しても息子を救う筋の方がいい。そういう事だとは思いますけど、それにしても、カンヌっていうのはこういうのが好きなんですねぇ・・。 
[DVD(字幕)] 4点(2008-03-15 13:45:41)
6.  エリザベス:ゴールデン・エイジ
これって、「エリザベス」(1998年)の続編ですよね。 相変わらず、豪華なセットに豪華な衣装で、こういう部分がとても好きw 時代考証はちゃんとしてるのかなーなんて感じで細かい美術の部分を見てしまいます。  しかし、あんな女王がいたらお付の人も大変でしょうけど、ケイト・ブランシェットはアカデミー主演女優賞にノミネートw 本物もあんなんだったのかな?  まー、ストーリー的には城内の色恋が多いので、1と比べると今ちょっとでしたね^^; 
[試写会(字幕)] 6点(2008-02-09 13:09:35)
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