1. ドッグヴィル
恐い映画だった。風刺童話にある様な恐怖が、本を読む如くに演劇風に撮ったことで更に強烈になったと思う。傲慢や偽善に答えが出せないのと同様に、この映画のラストも答えではないのだろう。役者陣も良かったし。あっという間に過ぎた3時間でした。 8点(2004-11-22 13:53:13) |
2. ダーク・ブルー
盛り上がりに欠ける映画ではあった。あっさり死んでしまうし。死して親友を助けるカレルが悲しかった。フランタではなくカレルが光ってますよね。しかし共産主義は怖いですね。 6点(2004-03-02 21:33:31) |
3. バベットの晩餐会
登場人物と共に映画を観ている私も料理の素晴しさに圧倒され、そしてバベットの力強さ、心意気、想いにやられたのでありました。 8点(2003-12-17 10:55:50) |
4. 奇跡の海
先に「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を観ていた。私は「ダンサー…」の方が好き。この監督は手持ちカメラのこういうカットの繋ぎなんですね。同じだ。また登場人物に善人がいないのも同じだ。この善人がいないところは好きです。細かいところを言えば寝たきりで筋力もないのにいきなり杖付いて歩けるかよ、とか、殺した船員は捕まるのかな?などありますが(笑)精神薄弱者(語弊あり)だからこそ突っ走り、尚且つ奇跡を起こすというストーリーはありがちだけれども、具体的に強烈に描いているので力がありますね。最後の「全部間違ってた」は切ない。しかし画然たる男女の差別や、死者に地獄行きと言い切る宗教、結局宗教とは一体何なのか…恐ろしいです。 6点(2003-02-18 11:23:14) |
5. ダンサー・イン・ザ・ダーク
主人公の理不尽さに腹が立つ。自分から不幸に潜っていっている。性格の悪い嫌われるタイプの人間だ。全く同情できない。だからこの映画は嫌いか?と言われると、そうではない。社会で仕事で自分もある程度揉まれているが、現実は映画なんかよりもっと理不尽といえば理不尽だ。きちっと割り切れて答えの出る計算式のようにはいかないし、そんな人間もいない。如何に物分りの悪い人間(物分りのいい人間とは単に自分と考えが同じ人間に過ぎないが)だとしても逞しく人生を全うしたとすれば、それは幸せなのではないのか。生きるとは?と、とても深く色々と考えさせられた映画であった。単純に楽しみたい時にはお薦め出来ない映画ではある。 9点(2003-02-17 15:11:37) |