1. ヘッドハンター(2011)
168cm、が魔法の言葉にはならず。 ただ、ハメられて必死にボットン便所にまみれて あがく姿にはクスッときた。 タイトルからしてエリートを醸しながら 開始数分でセコめの泥棒とばれてしまうのは良いにせよ、 どうも感情移入がしにくい。 何を手に入れようとしているのか分からない、が いつの間にか妻の愛が欲しいという話になっている。 支離滅裂レベル2、といった感じだが、 乗ることができれば楽しい波、といった作品。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-12 21:42:45) |
2. ハウス・ジャック・ビルト
芸術でもなんでもなく、 語るに生きるに必要なだけだっただけで。 シリアルキラーとして、どれほど異彩放つか、 という終盤はじめまでの描き方から ラストの阿呆のような落ち方がまさにオチである。 真の魑魅魍魎の世界に飛び込むが良い、 というようでエンディングの歌はとても明るげであり、 映画をよく表している。好き。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-07 22:03:29) |
3. サーミの血
自分が属するもの、の流浪の映画である。 差別的な扱いもそこにはあるが、差別そのものよりも 自分がどこに行っても、まるで帰る場所では無いと告げられるように、 行く先々で居場所の無さを感じる。 そこで出生から考えてみるに、囚われているのは部族というしがらみなのか。 そんなことは決してない。 自分は自分だ、というのが湖で空に向かって浮かんで欲しいというシーンと思う。 力強く生きているつもりでも、 外からの干渉がこれほどまでに強い。 哀しみが哀しみを呼ぶ、そんな映画で観ているのが辛かった。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-04 00:19:18) |
4. ブリーダー
極めてシンプルな人、事の描き方。 背景が合成なんじゃないかと思うくらいに個々人が動く。 それは余分が無いということで、 一見すると分かりづらいような個性が炙り出されるかのよう。 これって何のスープ?と聞いたら、 カツオとシイタケとコンブのスープです。 合わせダシではありません。 と言われるような、旨味も出来事に関する受け止め方も 人それぞれだな、という面白き作品。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-11-29 20:48:19) |
5. 特捜部Q 檻の中の女
好きです。 犯人の動機が、個人的には釈然とはしないものの、 すでに片付けられた事件を、 左遷された過去記事整理部署のメンバーが 必死になって追う姿が良い。 映画をみていると、よく「大局的な」視野で見てしまいたくなるが、 たった1人の命の行方を真剣に考えるのって、 当たり前のことなんだよなぁと。 [インターネット(字幕)] 7点(2018-05-23 21:33:35) |