1. 特捜部Q カルテ番号64
《ネタバレ》 シリーズ最高傑作! いつもながら脚本が素晴らしく、演出、カメラワークも好み。 題材そのものに日本にも通じるものがあって、さらに見応え十分。 ニコライ・リー・カースの演技がいつも以上に熱く感じました。 エンディングは泣けた。。。;-( [インターネット(字幕)] 8点(2022-12-02 16:52:39) |
2. 誰がため
日本ではデンマークの歴史をほとんど習わないので馴染みが薄いかも知れませんが、有名な歴史上の人物の実話です。 この映画は、トゥーレ・リントハートとマッツ・ミケルセンが共演しているという垂涎ものです。 個人的には静かな反戦映画だと思います。---彼らはなんのために戦ったのか? 演技派俳優ばかりなので、見応え満点です。 デンマークの映画やドラマをもっと日本でも観れるようになることを切に願います。 [DVD(字幕)] 7点(2022-12-02 16:29:48) |
3. 偽りなき者
《ネタバレ》 日常に潜む不合理を描いた秀作。 温厚で物静かな性格のルーカス(マッツ・ミケルセン)が、ある日突然冤罪という悲劇に見舞われる。 きっかけはほんの些細な出来事。子供の小さな乙女ゴコロ。。 映画冒頭に、デンマークには「子供と酔っ払いは嘘をつかない」ということわざがある、というテロップが流れるのですが、そういう前提があるからこそ驚くほどあっさりとクララの「嘘」が真実として受け入れられてしまった、ということを事前に教えてくれているわけですね。このことを知らないと、ただただ園長の対応に怒りしか感じず、見るのが苦痛になりそうですし。 視聴者は当然ながらマッツに感情移入して見ていると思いますが、冷静に園長の立場に立ってみれば、子供が突然あんなことを言い出して、それがもし事実だったら大事件ですから、慎重にならざるを得ない気持ちも分かります。やり過ぎ感は否めませんが。 そんなこんなで、エンデイングまで見ていくと、この映画がただの冤罪映画ではないことに気付きます。さらに、原題がデンマーク語で『Jagten』(英題:The Hunt)であることを思い出し、狩猟とは、、、何の罪もないルーカスが突然逮捕されることへのメタファーなのではないかと思い至ります。意外に奥が深いストーリーなのではないか、、と。 なお、この映画はデンマーク版アカデミー賞を受賞、さらにマッツは「主演男優賞」を受賞しています。実生活でも善きパパである彼は、"普通の父親"役もとても良く似合います。唸りたくなるような迫真の演技をぜひご堪能あれ。 [インターネット(字幕)] 8点(2022-09-03 18:09:40)(良:1票) |
4. ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮
《ネタバレ》 再視聴。 デンマークでは誰もが知る王室ゴシップを、王妃目線で語った実話ベースの佳作。 「特捜部Qシリーズ」の脚本家ニコライ・アーセルが期待どおりに素晴らしい脚本を手掛けていて、マッツ・ミケルセンを筆頭に出演者たちの言外の演技が光っています。中でも印象的だったのは、国王のお風呂シーン、ストルーエンセと王妃のダンスシーン、終盤の馬車のシーン。また、マッツのダンスと流暢なデンマーク語(当然ですが)も必見必聴。 ストーリー的にはドロドロしても不思議はないはずなのに、愛憎劇に徹することなく視聴後感の良い作品に仕上がっていると思います。真実は闇の中ですが、ストルーエンセは王妃も国王も愛していたと信じたい。 [インターネット(字幕)] 8点(2022-09-01 18:17:43) |
5. パーフェクト・センス
五感を一つずつ失っていくという設定は、下手なホラーよりも遥かに恐ろしい。ツッコミどころはあるけれども、もしもこんなことが現実に起こったならば、きっとこんな風に帰着するんだろうなと思わせる展開でした。諦めと希望が伝わってくる良作でした。パンデミックを楽しむ映画ではなく、哲学的な深読みを味わう映画だと思います。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-01-21 11:29:09) |
6. ヒトラーの忘れもの
《ネタバレ》 【ネタバレ厳重注意!】 舞台はただひたすら砂浜。 キャストは少年兵と軍曹と隣家の母子だけで、 淡々と話が進むのに、引き込まれて目が離せない。 それが、地雷除去という緊張感のせいなのは間違いない。 ただ、地雷除去という内容から、誰かがどこかで犠牲になるであろう展開は容易に想像できるのに、 それは、いつも予想に反し、ホッとした瞬間をついてきた。 それが凄くうまいと思った。 最後の最後まで気を抜けない展開だけど、清々しいラスト。 脚本が凄く良いと思う。 [インターネット(字幕)] 8点(2019-12-17 18:34:49) |