1. テイラー・オブ・パナマ
従来のスーパーマン的役柄のイメージから、スマートでカッコ良さばかりが目立っていて、俳優としての魅力を感じていなかったP・ブロスナンに、初めてそれを感じさせてくれた作品じゃないだろうか。ストーリーそのものよりも、登場人物たちの生々しい現実感を、豊かなキャスティングによって見事に演じ分けられ、作品を魅力あるものにしている。ただ、サスペンス色をもっと前面に押し出して、エンターティンメントにしようと思えば出来たであろうが、敢えてそれを目指さなかったのは、J・ブアマンの作家としての基本姿勢なんだろうなぁ。 7点(2001-07-15 00:16:35) |