1. アギーレ/神の怒り
《ネタバレ》 極めて重苦しい雰囲気の中に描かれるのは、静かな絶望。そしてそれは確実に全員の生命を奪い去るであろう極限状況と、そんな極限状況下でも人間を支配して狂気へと誘ってゆく醜く際限の無い欲望そのものであるように思う。非常にネガティブな映画であり、ストーリーも希薄なので面白い・楽しいという作品では全くないが、逆にここまでの醜悪で破滅的な映画全体の空気は、ある意味ものすごく貴重。これこそ観て損は無いという映画。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-01-12 22:33:17) |