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1.  カスパー・ハウザーの謎
冒頭の麦畑のシーンから本編が始まり、以降淡々と進む場面がとても印象的で実に素晴らしい。ドキュメンタリー作家として世に出たヘルツォークらしいと言うか、まるで当時(1823年の時代設定)をそのまま映したような映像で、74年の作品とは思えない。ドイツらしい演出と言うか、余計なセリフが無く出だしから映画に引き込まれた。本作品を通して観ると分かる通りかなりの異色作。現在、“カスパー・ハウザー”の言葉は、通して“ひきこもり”と言う意味で使われているそうですね。…で、“カスパー・ハウザー”とは何者なのか…? “バーデンの王子説”・“チロリアン説”など…いわゆる、「仮面の男」で地下牢に閉じ込められた王子のような、そんな説が有効らしいが実の所は分からない。勿論、本編は実話であり確かに彼は実存したわけで、そういう意味では実に興味深い。社会から隔離された例で言えば、狼に育てられた姉妹の少女アラマ・カラマ等がいい例だろうが、社会と切り離された人間は、“人”に戻った時にどうなるのか…と言う奥深い問題定義を本作品は持っている。ちなみに、カスパーを演じたブルーノ・S自身も障害を持っており、幼い頃に母親から見放され精神病の施設に入れられていた。カスパーとのコントラストを考えるとノンフィクションにも見えてしまうあたり、監督の狙いが垣間見える。また、それまでどう生きたのか…。そして、これからどう生きるのか…。一本引いた境界線を隔て、180度変わった生活と環境が彼をどうしたのか…。また、異常なモノを排除しようとする“人間の醜さ”と“彼の純真さ”。「人間は狼です」という言葉はまさに名セリフだ…。
10点(2003-07-07 22:51:20)(良:1票)
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