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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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1.  戦争のはらわた 《ネタバレ》 
「完全版」の出来が満足(10)点だったので、コッチはほぼ満足(9)点を付けておく。 「ワイルドバンチ」は執拗なスローモーション&クローズアップ演出で反吐が出る映画だったが、本作はそれを極力抑えたことで見事な傑作となった。  「昼下がりの決斗」と共にペキンパーを見直した映画。   リアルな戦場と言えばルイス・マイルストンの「西部戦線異状なし」もあるが、どちらかと言えば俺は「戦争のはらわた」を選ぶ。   第二次世界大戦の東部戦線を舞台としたこの映画は、ウィリー・ハインリッヒの原作「Willing Flesh」を元に映画化。  オープニングの子供の童謡をバッグにした戦争資料のような映像、  そして冒頭のシュタイナー小隊の華々しい活躍。  死と破壊に満ちた戦場、その下に拡がる塹壕の中に溢れる人間の温もり・・・やがてそれも消えていく。  シュタイナーが助けたロシア人捕虜の少年が良い例だ。  アンドレイ・タルコフスキー監督の「僕の村は戦場だった」を思い出すその子供。  死が待つだけの戦場で生まれる言語を超えた友情・・・それすらも打ち砕かれていく。  兵士は国の道具なのか?  一人の人間なのか?  そんな様を死が飛び交う戦場、ドイツ軍の一部隊の視点で描いていく。  勲章一つのために多くの人間が死んでいく。  「こんな物」のために・・・主人公はそれに気付いてしまったのだ。  そして戦うことの意味を求めて苦悩と葛藤を繰り返す。  上司であるシュトランスキーとの闘争。  内も外も疑心暗鬼で敵だらけ。  取り返しのつかない死があるとも知らずに彼らは争う。  そんな男たちも、いざ死ぬとなると人間としての尊厳を取り戻す。  シュタイナーも、ブランド大佐も、シュトランスキーも輝きに満ちた顔で戦場に飛び出していった。  彼らの最期は解らないが、そこには命懸けで戦った人々の物語が強く刻まれている。  シュタイナーが笑ったのはシュトランスキーの滑稽さか、戦争そのものの滑稽さか。  その答えはシュタイナーだけが知っている。
[DVD(字幕)] 9点(2014-01-31 11:23:42)
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