1. パリ、テキサス
家族って不思議。家族だと思ったら家族だし、家族じゃないと思ったら家族じゃない。一緒に住んでるから家族なんだという人もあれば、一緒に住んでなくても家族だともいえる。愛しているから一緒に住むという論理もあれば、愛してるから一緒に住まないという論理もある。「家族らしい家族」やら「愛らしい愛」なんて幻想なんだなぁ。幻想を糧にする奇妙な生き物=人間。ヴェンダース監督はうまく掴まえていると思う。ナスターシャ・キンスキーの美しさ、父と息子の旅、学校に息子を迎えにいくトラヴィス、トラヴィスのひげ、トランシーバー。静かなトーンなのに、強烈な印象のシーンが多かった。素晴らしい映画だと思う。 10点(2004-06-05 21:53:24)(良:3票) |