1. 不安
《ネタバレ》 ワグナーの不倫をきっかけに、周辺に鳴り響く不協和音。サスペンス映画さながらの緊張感漂う演出に、手に汗握りながら鑑賞しました。浮気をされた旦那が裏でいろいろ画策するのだが、その姿が女々しい。実際、ロベルト・ロッセリーニとイングリッド・バークマンは不倫関係にあり、当時世間を賑わせていたとのこと。そんな中、このコンビでの不倫映画。撮る方も撮る方だが、毅然と演じたバークマンの根性も凄い。大女優たる由縁ですね。この映画観てしまうと、小室哲哉と華原朋美の共演も、一青窈の他人の関係のカバーも、たいしてインパクトないわ(笑) バークマンの浮気相手をシュルツが、「あんなくだらない男」「あいつはペテン師」と罵る場面があるが、ロッセリーニの自分に対する戒めなのだろうか?最後、自殺を思い止まり、愛する子供のため生きる選択をしてくれて良かったです。乳母がバークマンの頭を撫でながら、「私をお母さんだと思って。」「過ちは犯しても早く気づけばいいの。」「子供たちはあなたが必要よ。」との言葉。とても温かい気持ちになりました。 [DVD(字幕)] 7点(2015-01-12 01:51:54) |