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1.  眼下の敵
傑作だと思う。制作は1957年。戦争が終わったのは1945年だからドイツに対する憎しみの世相が若干弱まった時期にアメリカ海軍の全面協力で作成されている。ドイツを敗戦国のドイツとしてではなく敬意を持ってアメリカが作成した。当時のアメリカの嫌悪ドイツの風潮を一掃したく作成したのではないか?。ホントは満点付けたいんだけどいろいろケチを付けたくなる場面があるので1点減点した。  1.ドイツ潜水艦が駆逐艦に魚雷を発射する前の緊迫した場面のチェックリストに基づきスイッチを操作する場面で1個1個スイッチを水夫がオンしているのだが途中でスイッチの位置を修正する場面がある。監督はOKしたのだろうが緊迫した場面でのこの描写は許せない。 2.潜水艦艦長が一人だけヒトラーを嫌悪する場面、ハイニが理解出来ず「話はお聞きしました」と一歩引く場面。そもそもこんな場面は実際にはあり得ないと思うのだが一人だけ私は神の如く先を見通してます的な言動をするのだろうか?。というあり得ない描写に違和感。 3.ココは皆が言っているが最後の駆逐艦と潜水艦の爆破シーン。実際に本物の潜水艦と駆逐艦を爆破するのはあり得ないからミニチュアで撮影したのだろうが実物の火の大きさまで縮小出来ない。ココで「チンケ!」という批判があるがソコは許せる。怪我を負ったハイニをロープで下から上に引き上げるシーン。実際には「ハイニの体格からして引っ張り上げるのはいくらロバートミッチャムでも無理でしょう!」という突っ込み。 1.3.は許せる範囲だけど2.は許せない。  途中でちょい役でクリント・イーストウッドが出ていると聞いて見直した。今から交戦という場面のチェックリストで「X1J5」のヘルメットのの水夫が「弾薬庫良し」と言っている俳優だそうです。ドイツ潜水艦の中の水夫役でクリス・ミッチャムが出てないか?。例のでっかいレンチを持って小さな反乱が起きるシーンで似たような俳優が出ているけど。  いろいろケチを付けたけど1.3.だけなら満点だけど、唯一、2.のクルト・ユルゲンスのこの台詞だけはいただけない。 という事で1点減点、ごめんなさい。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2020-08-14 00:02:26)
2.  薔薇の名前 《ネタバレ》 
中世ヨーロッパの「キリスト教の悪」をここまで批判的に大胆にも表現している事を素直に評価した。 たしかショーン・コネリーが007を降り最初に出演した映画だったと思う。 これは同じシリーズに出演しているとイメージの固定化が進み他の役が来なくなるという後の俳優の誰もが選ぶ常識の魁となった。 また後に有名になるクリスチャン・スレーターもコネリーの弟子アドゾ役で好演している。 日本版横溝正史的なおどろおどろしい世界が延々と続くが結局は悪霊のせいでもなく「起こるべき理由がちゃんとある」という展開になっているのはこの手のミステリーの定石を踏んでいる。 ボクの好きな「アマデウス」のF・M・エイブラハムが今度も憎まれ役で熱演している。「憎まれ役が好演すると主役も引き立つ」という顕著な例。 しかし前半の前振に比べて後半がちょっとあっさりしすぎという事と、アドゾと娘のSEXシーンが含まれている事でR15指定が残念な事と合せ、7点評価にした。
[地上波(字幕)] 7点(2015-09-23 09:32:27)
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