1. パラサイト 半地下の家族
《ネタバレ》 <ネタバレあり> 最後に主人公の青年が豪邸を買うのですが、それだけ頑張れる力があるなら、豪邸の家族に頼らず(パラサイトせず)最初から地道に頑張ればよかったのに。と思ってしまいました。この事もそうですが、ストーリーは良く言えば映画的。悪く言えば現実的な展開ではない。でした。ただ、アジア初のアカデミー賞受賞は、ハリウッド映画の歴史を変えるくらい素晴らしい事で、今作に続く映画がアジアから多く製作されることを願います。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-02-16 01:04:57) |
2. クロッシング(2008)
「胸が引き裂かれる想い」という言葉が映像化されているかのような実情は 絶句で言葉が失われるほどでした...。 政治や体制、何が悪い...など難しいことは一切語る事無く、 ただ一つの家族が純粋に愛し、想い合う絆が描かれています。 育つ環境で「生きる」というそのものが変わってしまう世界。 私が生きているこの場所とはあまりにも掛け離れ過ぎている哀しい現実。 だからこそ、見て、知っておかなければいけないのだと思わせてくれる作品でした。 とても深い部分で家族や愛情、生きるという事を感じられる意味のある映画です。 [映画館(字幕)] 9点(2010-05-09 21:38:41) |
3. 殺人の追憶
未解決事件を題材にしたことが、この映画の最大の価値のように感じます。 日本国内でも似たような事件で、未解決の事件が多くあり、世界各国でも同様に苦しみ、哀しみ、恐怖し、気が狂わんばかりに捜査している刑事はたくさんいると思います。 大事なのは事件を風化させないこと。すぐ近くに、普通に犯人は暮らしているだろう事実。その事を忘れ、犯人を見逃す事は、もしかしたら、その行為自体も罪になるのかもしれない...と見た後色々と考えさせられました。 見る方の受け取り方で変わるだろう内容は、とても評価が難しく、私自身は「6」としましたが、ノンフィクションが好きな方にはお勧めです。 [DVD(字幕)] 6点(2009-12-05 23:15:12)(良:1票) |
4. 僕の彼女を紹介します
《ネタバレ》 「猟奇的な彼女」に泣かされたので、 気になって見ました。 うん。 泣いた。もうヤバいくらい。 現在、韓国映画は、ある意味20年くらい前の日本ドラマでも見るかの如く純粋で清らかなストーリー、演出が多々なされている(キツイ人にはキツイ)。 しかし、いつの時代でも関係なく「誰かを大切に想う」って気持ちの根本は変わる事は無い訳で、今作のような作品がヒットする要因も納得できる。 ストーリー後半、 気の強い彼女が、彼を失い絶望に苛まれ生きる姿は痛々しく感じる。 ただ、その後「いつ終わるの?」と、かなりくどく感じる部分もあるが、関係なく泣けた(自分だけ?)。 近年韓国映画に見れる、最後の最後で見せる効果は今作にも健在(「ラブストーリー」、「ザ・アイ」など)。 こう幾つも韓国映画を見ていると、昨今の韓国映画、ドラマの人気は、誰しもが感じるられる「気持ち」の根本が上手く描き切られている...という事に気付かされる(ガンバレ邦画!)。 オススメの作品。 [DVD(字幕)] 8点(2005-05-02 22:06:44) |
5. シルミド/SILMIDO
《ネタバレ》 狂気の中の正義などある訳がない。そして、あってはならない。引くに引けない狂気は、暴走してしまうからだ。時代の変化から置き去りにされた「命」ほど、哀しく、空しいものはない、そんな印象を受けた。「生きる」とは?。「命」とは?。「国家」とは?。「安全」とは?...。人柱となった彼等を、今、映画という媒体で「伝える事」ができた韓国の人たちにとっては、まぎれもない英雄だと思う。そして、まぎれもない、戦争の犠牲者である...。国に、時代に翻弄された31の命...。平和の尊さを知るには十分な作品である。 7点(2004-12-09 01:31:07) |
6. ラブストーリー
《ネタバレ》 ここまでベタな恋愛物語は、なかなか見れないんじゃないかと言うくらい「ベタ」ではありますが、昨今の韓国映画によく見られる「最後の纏め方」は、群を抜いて際立っていました。 最後の最後で「なぜ、この物語を描いたか?」という答えが出た時、涙が止まらなかった。「運命の恋」をこれほどストレートに、これほど納得いく形で描いた映画は、そう多くは無いと思う。素敵な一本。 8点(2004-08-23 20:42:57) |
7. ブラザーフッド(2004)
《ネタバレ》 今作は、朝鮮戦争を描きつつも、南と北問題を「同胞(同族)問題」と捉えて制作されている。 すでに、「JSA」「シュリ」で南北対立の疑問と問題が描かれている様に、38度線を境に敵対し、同族が引き裂かれた朝鮮人(および在日朝鮮人)の想いを、韓国俳優の笑顔に見とれた人たちには到底理解できないのではと疑ってしまう。 現在、韓国の若者の中で2度と戦争を望まない声と、北との関係に時間をかけ対話によって解決を行おうとする動きが出てきている。 それは、植民地支配、戦争、反共軍事政権を経験し、57年掛けて国民による民主化を得てきた想いが実っているように感じる。 ほぼ同じ時をえたはずの日本は過去の戦争と向き合う事をせず、無視し続けた結果、「戦争はしないが、戦争を最大限に支援する国」へと成り立たせた。 日本のマスメディアは韓流ブームを盛り上げる前に、韓国の、いや朝鮮半島の歴史と想いを知る事(知らせる事)の方が先決で、やるべき事だと私は思う。 テレビ取材に答えた、ある韓国人は 「ドラマ一つで、溝が埋まるなら良い事ですね」と語った。 この「溝」という言葉に気づく事が大切なのである。 「憲法9条改正案」「制裁」「悪の枢軸打倒」。 第二次朝鮮戦争を引き起こし兼ねない言葉の中で、 もうそろそろ日本人が二度と戦争をしたくなくなる、そんな映画が作られても良いのではないだろうか? 「ブラザーフッド」は、韓国人の2度と戦争を起こさせない願いと、 今、映像として自分たちが伝えなければならない事、問題を捉え考える事を見事に描いている。 (「シルミド」が社会現象になる所からも、国民の想いが見て取れる) この作品は、 日本人である私に、そんな問題を考えさせてくれた作品だった...。 [映画館(字幕)] 10点(2004-07-06 02:51:58) |
8. 猟奇的な彼女
正直、無茶苦茶で、救いようのない内容ではありますが、ここぞっ!というシーンの描き方は、本当に素晴らしい・・・。彼女が、山の上で涙を流しながら、苦しい胸の内を告白するシーンなど、重要なセリフと場所の組み合わせが、最高に良く、深く印象に残る・・・。主役の男女の性格は、お世辞にも魅力的とは言えないが、彼にはこの女性しか・・・、彼女にはこの男性しか・・・、と思えてくる設定も上手い・・・。問題点は多くありますが、幸せに感じる優しい感動と、微笑んでしまう心地良さがありました・・・。 9点(2003-10-09 02:44:16) |
9. 燃ゆる月
全体的に詰めがあまく、「映画」としての完成度が低い。メインの三角関係が在り来たりで、面白味に欠ける。しかし、ラストの木の前でのシーンは神秘的で良かった・・・。 1点(2003-08-27 01:08:08) |
10. JSA
地雷を踏んだ主人公と、北朝鮮の兵士が出会い、友情を深めていくシナリオは全く無理がなく、脚本の出来の高さに頭が下がりました・・・。日本にいる自分が、切なく、悲しく感じたのですから、韓国の人々には、衝撃的で、意味のある作品になったと思います・・・。日本にも、「今現在、意味のある作品」を作って貰いたいです・・・。 7点(2003-08-20 23:19:02) |
11. エスカフローネ
どれだけ映像が綺麗でも、脚本が着いてこないのでは意味がない。絵の美しさのみ印象に残り、肝心の中身が残らない。・・・それでは、駄目でしょう。 1点(2003-08-08 01:54:02) |
12. シュリ
ロマンスを含む事により、韓国、北朝鮮問題の根深さと、無意味さが分かりやすく描かれている。重いテーマを映像化した、監督とスタッフに拍手。 6点(2003-08-06 04:24:23) |
13. カル
さぁ、どうしたものか・・・。終了後、いきなり謎解きを始めなければいけないのには、納得いかず・・・。 1点(2003-07-24 14:51:29) |