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王の七つの森さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 188
性別 男性
自己紹介 ・・・・最初に投稿してから4年近くたとうとしています。
これからも、細々とでも投稿してゆきたいと思っています。

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【製作国 : 韓国 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
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1.  オールド・ボーイ(2003) 《ネタバレ》 
単なるアクション映画かと思っていたら、現代韓国流にアレンジされたオイディプスでしたね。オデスという名前も、オイディプスに由来しているのでしょうか。、、、、、、最後のオデスとウジンの対峙、そしてオデスの慟哭、懇願、、、、思わず目頭が熱くなり、野村萬斎さんのギリシアでの公演を思い出しました。(もちろん見たのはテレビですが)、、、そしてチェミンシクの演技は、萬斎氏の演技よりも深く、悲しいものにも感じられました。、、、、、、でもどうして、言葉でいわれ、それらしい写真を示されただけで、ミドを娘だと信じることができるのだろうか。そこには言葉が私たちに対して持っている暴力的な力が見事に表現されています。、、、また、娘と交わることが、どうして舌を切るほど深い慟哭に値するのだろうか。そこには私たちが属している共同体の文化が私たちに強い影響を持っていることが端的に示されています。、、、、でも、そうした価値意識は、何も考えずに、変えがたいもの、当然のこととして承認してよいのだろうか。そういう疑念は、この映画にも提示されているように思います。、、、、、ラストの二人です。氏族制度を軸とする伝統的な価値意識に執着するならば、仮に記憶をなくしているとしても、ラストは許し難いものに受け取れるのではないでしょうか。しかし、私は、慣習や言葉の牢獄から、完全に脱することはできなくとも、少しでもそこから脱し、より人間的な生を実現したいという意志を、ラストの二人、そしてそれを取り囲む冬山の情景から感じ取ることができるのではないかと思いました。つまり、運命の前にただ頭を垂れるのではなく、何とかして、少しでもそれを切り開こうとする意志です。
[DVD(字幕)] 10点(2005-05-16 23:46:02)(良:1票)
2.  ブラザーフッド(2004) 《ネタバレ》 
戦争や弾圧で死んだ一人一人に、弟、妻、父、母などなど、その死を慟哭する肉親がいるわけです。だから、戦争で死んでいった一人の兵士の姿を描くとき、他にもいっぱい、「同じように」、死んだ人がいるんだ、ということを想像させる、というのが戦争映画の大事なお約束だと私は考えます。、、、ラスト、兄の遺骨にすがる弟を見て、何十万という、この戦争で死んだものたちへの哀悼の気持ちを感じることができるでしょうか。、、、兄は、弟を助けるために、同胞を殺しまくっただけで、他の同胞と同様に死んだ、とはとても思えない。、、、、、兄弟の絆は、同胞の命よりも尊いということなのでしょうか。、、、戦争は人々の意見、感情の対立から生じる政治的なものです。家族は、政治的なものよりも尊いのよ、というのも確かに一つの考え方ですが、そういう考え方に従うと、戦争について説得力のある語りはできないと私は思います。、、、個人的な恋愛感情よりも、祖国統一を選び、最後まで金正日に銃口を向けた「シュリ」のラストは何だったのだろう。とても同じ監督の作品とは私には思えませんでした。、、、ということで、私には、この映画は、自分たちもプライベートライアンのような映画が作れるんだい、韓国映画は、大国アメリカ映画にも肩を並べたんだい、という虚栄心の誇示のためのものにしか見えませんでした。、、、、、ただ、南の軍隊が、強制連行のように形成されていく過程や、相当に暴力的なアカ狩りが行われていたことなど、いわばこれまでタブー的であったことにも触れている点だけは評価できると思いました。
4点(2005-03-28 23:44:15)
3.  シュリ
メッセージ性と娯楽性をともに備えた秀作だと思います。、、、、、(誤解があるかもしれませんが)、、、、チェ・ミンシクの狙いは、南北の両首脳、つまり金正日と金大中を同時に抹殺して、その混乱に乗じて南北統一を図ろうというもので、赤色革命を行おうというものでは決してないですよね。もちろん、直接名指しで登場すると問題もあるので、金正日、金大中という名前は使ってないけど。、、、、、、彼らの目標は、北のような社会主義ではなく、あくまで祖国統一。将軍まんせいなんて一言も言っていない。、、、、、北朝鮮の悲惨な状態を野放しにしている金正日、そしてそれを容認している金大中の太陽政策に対する、痛烈な批判。、、、、彼らのテロを、ヤンゴン事件や大韓航空機爆破事件と重ね合わせてしまい、チェ・ミンシクのターゲットが金正日であるということを見落とすと、全然違った、どうしようもない映画に見えてしまうでしょう。、、、、キム・ユンジンも南と北のどちらをとるかで揺れているのではなく、祖国統一と南での個人的幸福の間で揺れている。(社会学者のM台氏もちゃんとみてんのかなぁ??、、、M台氏は、この映画は北を批判していないとか、太陽政策の肯定だとかいっているけど、何をとぼけたこといっているのだろう。キム・ユンジンが最後に狙う、警備された車に乗っているのは、誰だと思ったのか!!!! 金正日か、金大中かどっちかでしょ!!!!)、、、、、私の個人的な思いこみかもしれないですが、キム・ユンジンが最後まで狙ったのが金正日だと仮定して、キム・ユンジン最後のシーンを思い浮かべると、これを書いている今も、あふれる涙を抑え切れません、、、、。
10点(2004-12-09 09:44:07)(良:2票)
4.  火山高
酒を五合とちょっと飲んでから、ぼっーと見ていたので、あんまり記憶が定かではないのですが、陰陽師Ⅱと比較しつつ、思ったことを書いてみます。、、、、陰陽師Ⅱ、、、見どころがないなぁと思いつつ、見ていて、市原君の「えーん、えーん、鬼になりたくないよぉ」というところで、合点がいきました。3,4歳で初舞台を踏んだ歌舞伎役者の子供のような言葉、「えーん、えーん。」 仮に市原君が小学生程度の思考力がないとしても、これじゃ駄目だというくらいは分かるでしょうし、監督だって、だめだしをするはずです。、、、、要するに、みんなやる気がないのです。あるいはこんなホンと企画で、マジになって演じたらかっこ悪いと、監督も、中井さんも思っているのです。、、、だから、ひどい映画だって酷評されても、関係者はだーれもこたえないはずです。「あたりまえじゃん、てきとーにやってんだから。こんなんでマジになるやつはバカだよ。」、、、、、、そこが、火山高、そして韓国映画と日本の映画の大きな違いではないかと思います。確かに、火山高もどこかで見たようなものばっかりで、想像力の豊かさを感じることはできません。しかし、陰陽師Ⅱに決定的に欠けていたもの、つまり「やるき」が感じられるのです。くだらない話しだけど、与えられた仕事は全力であたらねばならないという職業倫理から生まれる熱気が、この火山高という映画には満ちているように思いました。(良いのはそこだけだけど、大事なことですよね)
5点(2004-10-05 09:19:37)(良:1票)
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