1. 戦火の中へ
冒頭の戦闘シーンはすごいですね。ほとんどプライベートライアンに勝るとも劣らない迫力をもった戦闘シーンで度肝を抜かれました。なにより目の前に敵がいても震えて銃に弾を込めることすらできない主人公の姿にリアリティが。 ただ、その反面、後半のメインの戦闘シーンが………。実話に基づくということですが、ほとんど訓練も受けたことのない、発射の反動で銃を取り落すような少年たちが、プロの軍人たちと互角以上に戦ってるのがなんだかな。最後は、片手に機関銃片手に小銃を持ってとか。実際にどのような形態で戦闘が行われたか知りたいものです。 ところで、あの攻めてきた人々とまったく変わらない価値基準を今日なお持ち、さらにそれを自分の子供たちに教育することに固執する人々が、何十万人も我々の周りで暮らしているというのも厳然たる事実ですね。(あげくが、その教育費を税金で賄えだって?) [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-05 11:23:47) |
2. ソフィーの復讐
《ネタバレ》 落ちにこそちょっと意外性はありましたけど、あとは演出とか、主人公の妄想がそのまま表現される手法とか、言っちゃなんだけど日本じゃテレビドラマでよく見られるような作品でした。 ただ、チャン・ツィイーはもちろん綺麗ですが、ファン・ビンビンも最近墨攻で気になった女優さんで、メインの女優が二人ともこれだけ好みだと、どうしても点数は甘く成ります。 ただ、韓国には器物破損罪とか物を壊した際の損害賠償とかってあまり社会の一般常識として定着してないんでしょうか?(もちろん、舞台中国ですけど、行動様式は韓国のものでしょ) 嫌いな女だからって、フリークライミングのロープ緩めるとか、ちゃんと考えたらドン引きですよね。 前から感じてたんですけど、一旦感情が沸騰しちゃうと、行動に全く歯止めが利かなくなるのが、まあ普通として容認されてる民族の人とは、あまり個人的にお付き合いしたくないなと。w 平成23年6月27日再見 これも2度目の鑑賞には耐えられない映画でしたね。主人公の新しい彼氏の正体に意外性があるんだけども、わかってみていてもそれらしい、納得できるような伏線は全く感じられず、むしろかなり強引な筋になっている。だから不自然さばかり 先走って。 あと上記にも書いたけれども、嫌だなあ、この日常的な暴力性って。もちろん、日本映画でも、あるいは欧米映画でも映画の中で暴力が描かれることはごく当たり前。しかし、それはある程度暴力性を持った人間のシリアスな行動として描かれるのであって、この映画のように一般の(塚、どちらかというと上層の)人間の、しかも面白半分の行為として暴力が描かれることはない。日本人の感覚じゃあ、他人のワイヤーロープを緩めて高いところから落として大怪我をさせる、あるいは自分の弟の大事な写真展で大暴れして会場を破壊する、こんな行為をギャグとして受け止めろってのは無理、無理。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-03-07 12:14:13) |
3. サヨナライツカ
《ネタバレ》 原作未読です。(塚、中山美穂の女優人生を失わせた男の小説とか死んでも……w) あくまで映画に限定して言わせてもらうと、薄っぺらで無理があり、しかも日本人が制作に関わってるのに韓国人の日本人への偏見放置、全くいいところがないストーリーですね。(特に、死病にかかった従業員を、豪華客室で客扱いで療養させるホテルとか、たった五分の会話で説得されちゃうタイの総理大臣とか、これって大人が真面目に書いた脚本でしょうかw) それとあれだけ綺麗な女優を無理に嫁さんにしたら、そりゃ体も含めて見せびらかしたい気持ちは分かる。ただ見せびらかしたいけど、あまり裸は見せたくない。ってあまりにもわがままだと思われ。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2011-01-19 12:42:53) |
4. 墨攻
《ネタバレ》 いやはや、映画を見る頻度がさがるとともに、批判力が落ちたのか、みなさんと全くずれる評価に自分でもびっくり。 迫力ある戦闘シーンもよかったけれど、一番良かったのは勝者によって語られる戦争の虚しさ、残虐さ。革離は極めて有能な軍事指導者であるんだけれど、軍人というものは、有能であればあるほど、それだけ多くの敵兵を殺す残酷な存在であるものだということを、これほど明確に自覚した軍人の主人公もいなければ、明確に表現した映画もこれまでなかったと思う。奥が深い。 そして、あまりにもじらしたあげくの悲しいヒロインの死、美しいもの、清いものがみな、死ぬか立ち去った後、勝者として愚かな民衆に迎えられる醜悪極まりない国王。あまりにも悲しいバッドエンドが帰って余韻を残した。 ブルーレイ録画で大正解。 (ファン・ビンビンって綺麗ですねえ、ほんというと女性の近衛指揮官とか噴飯ものだけれど、あまりに好みなので気にならなかった 平成24年8月27日 気球と後半の逆転劇の伏線の無さに1点減点。しかし本当に悲しいバッドエンド。 点数のみ8→7に変更 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-13 13:42:42) |
5. 僕の彼女を紹介します
《ネタバレ》 チョン・ジヒョンかなり可愛いし、アクションの時も格好良くて素敵だと思うんだけど。 一番肝となる、彼氏の死に方の馬鹿さ加減にあきれてしまい、その後の流れに乗りませんでした。 あと、映画だけで軽々に判断すべきことではないかもしれませんが、警察官が高校生の頭を踏みつけにする、その親の市会議員が警察署に乗り込んで警察官に暴行を加える、近くに民間人がいても警察官が平気で発砲する、少なくとも「映画の中に描かれる」韓国社会の暴力性に嫌悪感を持つ人間は自分だけではないと思います。 (決して嫌韓厨ではないんで誤解しないでくださいね) あと、十字軍の逸話に平気で49日とか出てくるような細部のいい加減さもきになりましたね。 平成23年7月24日再見 上記の欠点は全てそのままなんだけれど、やはりチョン・ジヒョンが実に可愛い。少し萌えたwので一点アップ [DVD(字幕)] 7点(2010-10-04 10:06:07) |
6. レッドクリフ Part I
《ネタバレ》 劇画や小説等で大の曹操びいきなんで、本来、悪のエロ帝王扱いのこの作品は受け入れられるはずないんだが…… これが結構面白かった。牛泥棒の話(これは史記の別のエピソードからの借用だが)、 机をぶった切る等、孫権の様々なエピソードなどピンとくるエピソードをきちんと入れてくれていたのは好感度高いし(魏の船が燃え上がる前から赤壁という地名はまあ、お愛想でw)、皆さんに評判悪い劉備軍の将軍達の超人ぶりも、むしろ小説等で慣れ親しんだものが実写で見れて楽しい気分。八卦の陣だって、映像で表現しようとしたらあれしかないでしょう。 小喬の史実通りのルックスにもまさしく「萌萌」ですw。 ただ、続編につながるという形のため、少し決戦が終わってからの部分がダレたのが残念。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-16 12:31:51) |
7. 初雪の恋 ヴァージン・スノー
《ネタバレ》 宮崎あおいの可愛さが10点 その他全てが0点 平均してこの点数です。 ひどい脚本ですね、韓国人の親は大学教授で日本人の親はアル中、日本では家の中に他人が入ってきて暴れても止めるすべもない。 よく、こんな酷い脚本が書けたものです。よほどあちらの人の書いたものかなと思ったら伴一彦さんでした。 [DVD(邦画)] 5点(2010-05-10 12:45:24) |
8. 三国志(2008)
《ネタバレ》 歴史的事実はもちろん、いわゆる通常の三国志とも全く別な、おそらく固有名詞と登場人物の大雑把な性格付けを除いたら、全くのオリジナル作品と考えた方がいいと思います。 オリジナルならオリジナルで面白い話にしてくれれば、いいんだけれどさほどのこともなく。 ただ、ラストの曹操の孫娘との対決は、むしろ力任せしか頼るもののない主人公に対して、様々な戦術をこらす相手方の方が魅力的で面白かった。 マギー・Qって手品師みたいな名前だけど、綺麗な女優さんですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-02-12 12:47:13) |
9. 私の頭の中の消しゴム
《ネタバレ》 主人公の暴力性がすごくひっかかりました。皆さんご指摘の妻の昔の不倫相手の場合もそうですけど(あの男もかなりずうずうしい面もありましたが)、もう一つ。 冒頭に近い部分で、ひったくり犯を捕まえるシーンですが、あれひとつ間違えたら死んでますよ。なのにごく軽い感じでふっとばし、周りも別に気にしない。 犯罪者とかそういう設定の人間が暴力的なのは日本映画でもよくあることですけれど、 ラブ・ストーリーの主人公が、ごくごく気軽に暴力に訴える点、他の韓国映画でも感じることですが、こういう暴力性ってちょっと日本人にはひっかかりがちでは。 ただ、そういういろんな点にひっかかりつつも、泣いちゃったんだなw。ラストシーンのコンビニ。もうあの看板を見ただけで目頭が熱くなり、中に彼女の家族がいた瞬間ドバーっと。w あと、ソン・イェジンさんもすごく綺麗で。もう少し早く出あっていたら猛烈なファンになっていたかもしれません。 (少し、蛇足かもしれませんが、韓国の国柄について。韓国ではごく最近まで(塚、ある意味現在でも)人びとの意識を儒教が縛っていました。儒教の考え方からすると、肉体労働はものすごく下劣なもので、決して君子がするべきものではないとされてきました。そういった面を考慮にいれれば、建築現場の人びとの仕事の適当さ、いい加減さが理解しやすいと思います。自分の仕事に誇りを持たない人びとに職業道徳が生まれる筈がありませんから。そういった点で主人公は極めて韓国人としては例外的な存在ですね) 前回書いたのが2010年で、書いてる内容を観ると、父親の認知症が全く発症してなかったころなんだなと、しみじみ懐かしく思う。 今回、この映画、特に後半部分を観てひたすら思った感想が「うらやましい」の一言につきる。 本当に、毎日毎晩問題行動をされて自分も、母親も限界ぎりぎりな状態なのに、経済的な事情で施設にもいれれない現状から見れば、実家が金持ちで、綺麗な記憶を残したまま完全看護の施設に入れれることがどれだけ幸せなことか。 まあ、以前自分が好きな 白血病患者が登場する映画をリアリティの面でぼろくそに批判されて腹が立ったことを考えると、 病気をとりあつかった映画って、その病気に実際にかかわってる人間は観ない方がいいかもしれない。 ただ、若年性の認知症と老人の認知症とひとくくりにされるけど、別物じゃないかという気もする。老人はそもそも自分が認知症であること、それ以前におかしな状態であることを 「認知」できない。それが認知症の認知症たるゆえんで。 [DVD(字幕)] 6点(2010-01-25 11:19:58) |
10. レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―
《ネタバレ》 もしも、ジョン・ウーがミッドウェイ海戦の映画を作ったら、 南雲とフレッチャーが沈んでいく赤城の艦上で剣を持って戦い、敗れた南雲にフレッチャーが「西へ帰れ」と もし二百三高地の映画を作ったら、 乃木大将とステッセル将軍が陥落直後の旅順要塞で(以下省略) と言いたくなるくらいお粗末なラストで、白けました。w それ以外は、蔡瑁(王へんに冒)の偽手紙の話と孔明が矢を集める話を組み合わしたりとか、なかなか上手く話を作ってるなと思ったし、評判悪い、小喬の潜入と風が変わるまで時間稼ぎもリン・チーリンの美貌があまりに説得力があり杉で自分的にはOKでした。(ただ、曹操も純情な中学生じゃないんだからお茶入れてもらったくらいで喜んでるなよ、せめて帯解くくらいのサービスはあってもいいだろとは思いましたがw) 肝心な戦闘シーンも魏軍の船が一斉に燃えていくところとかイメージどおりで良かったし、あの時点まではもともと曹操びいきの自分でさえ、上手な作戦運びに呉軍ガンガレモードになってました。 しかし迫力ある戦闘シーンのラストがあれではね…… [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-01-10 11:26:54)(笑:1票) |
11. 猟奇的な彼女
《ネタバレ》 実は見てる最中は、女の子があまりに暴力的で自己中なのと、男がマゾ的なのに引いてかなり苦痛レベル高かったんです。 でも、ラスト!ラストのあまりの素晴らしさに一気に映画の評価が逆転しました。振り返ってみるといろいろ伏線が引かれてたのもわかって、本当に感動しました。 ただ、女優好きで映画の評価のかなり大きな部分を女優の評価が占める自分の目から見ても、この映画ってあまりにもチョン・ジヒョンの魅力に頼りすぎでは。自分はぎりぎりセーフだったけれど、彼女に全く魅力を感じない人の目から見れば、たとえ事情がわかっても不愉快で自己中な暴力女にしか見えない恐れはあります。 どんな映画でも多かれすくなかれそういった面はあるけど、ここまで女優個人の魅力に頼るのもなんだかなあ その分の疑問で-1です。 点数のみ変更さらに-1 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-08-25 11:07:26) |