2. 月の光の下に
ゆっくり静かに話が進むので、退屈に感じる場面も多々ありました。しかし、この映画のテーマはかなり深いと思います。イランの神学生の目を通して、宗教的エリート階層と俗世の貧しい階層の二つを対比し、様々な問題を投げかけています。ホームレスと会うことによって、「聖職者に果たして貧しい人々を救えるのか?一体何のために聖職に就くのか?」と考え始める主人公。単なる貧困問題だけでなく、イスラム世界との関わり合いも含んでいるところがミソです。主演の男性の演技も素朴で良かったです。 5点(2003-11-21 01:37:43) |