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かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1249
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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1.  スペースウォーカー 《ネタバレ》 
ソビエト連邦の宇宙開発を扱った映画である。主人公のアレクセイ・レオーノフは、アーサー・C・クラークの「2010年宇宙の旅」(映画「2010年」)の宇宙船の名前に採用された宇宙開発史上の著名人である。 注目点としては人類初の宇宙遊泳ということだが、正直若干地味な題材ではある。ただ少し意外だったのは、この時使った「エアロック」というのが宇宙船内部にあるのでなく、外部にでかいもの(相対的に)をくっつけた形になっていたことで、これにより今回は宇宙遊泳を目的として、エアロックを宇宙に持って行ったロケットだったというのが見た目で認識できた。  物語の面では、アメリカとの競争で予定を早めたために生じた各種トラブルにより緊迫感を出している。宇宙遊泳の場面は地味だがまともに作ってあり、飛行士の様子が映画「2010年」の序盤の場面を思わせるところもある。また帰還時にはヒゲがプルプル震えていたのが大気圏への突入開始の表現になっていた。そのほか個人的には最初のMiG-15戦闘機に目を引かれた。 これで完全な事実ということでもないようだが、「監修」として主人公の名前が出ていたので(公開2年後に逝去)、少なくとも本人が見て納得できる物語ではあったらしい。単純な宇宙映画なら、帰還後に死にそうになった(寒い)話などは適当に捨象するだろうが、個人を顕彰する映画としてなら苦労談の一部ということになる。また少年時代のエピソードや、かつて助けられた男の恩返しなどでドラマ性を加えている。 本人は気さくな人柄だったとのことで、劇中人物としてもフレンドリーな印象を外見に出しており(小日向文世風)、同僚との軽口や家族撮影の茶番感などユーモラスな場面も結構ある。他の同種映画と比べれば、生真面目な印象の「ガガーリン 世界を変えた108分」(2013)と、やりすぎ感のある「サリュート7」(2016)の中間くらいでほどよい感じの娯楽性だった。なおレオニード・ブレジネフの眉毛はギャグかと思った。  なお劇中で「設計主任」と言われていた人物はウクライナ生まれで母親がウクライナ人のため、ウクライナでは自国の偉人として扱われているらしく、出生地にはセルゲイ・コロリョフ宇宙博物館というのもあるようだった。これがウクライナ映画だったら別の作り方になったかも知れないと思ったが、どうせ当時はみなソビエト人民であるから何人かで区別すべき理由も義理もないとも思う(当時の日本にとってはみな敵性国家の民)。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-04-15 16:48:02)
2.  スプートニク 《ネタバレ》 
ソビエト時代の宇宙開発を扱った映画としては「ガガーリン 世界を変えた108分」(2013)、「サリュート7」(2016)、「スペースウォーカー」(2017)といったものがある。この映画の「スプートニク」は、原義としては旅の道連れといった意味のようだが、世界最初の人工衛星の呼び名でもあり、これも新手の宇宙開発映画なのかとミスリードする意図があったかも知れない。 実際は荒唐無稽なSFモノであって実話系でもないわけだが、それでも日本国内向けの宣伝にある「SFサバイバル・アクション」というよりは、上記の宇宙開発映画の延長上の印象がある。栄光の歴史の暗部を扱ったのがこの映画だ、と断言するほどではないかも知れないが、事故の隠蔽や作られた英雄像など明らかに批判的な姿勢を見せている。  物語としては、浮ついたところのないサスペンス調の展開でじっくり見せる感じになっている。SF的な独創性はあまり感じないが悪くはない。 ドラマ部分のテーマは親子関係ということかも知れない。添い寝するとか玩具を与える場面では、宇宙生物を人間の幼児と似た感じに見せており、このまま成長を続けるとすれば、飛行士は持てるものを子に与えて死んでいく父親のようだともいえる。主人公は自分が孤児だったこともあり、この男を生体兵器の育ての親でなく、孤児院にいる本当の子の父親にしてやりたいと思ったのだろうが、しかし父子の両方を助けるのは無理であり、せめて自分が親代わりになって子を助けようとしたらしい。 結局「皆を助けようとする」主人公の理想が否定された話にも見えるが、それなら何が優先なのかを問う話ともいえる。具体的には宇宙生物か飛行士か孤児院の子かの選択が迫られていたが、さらにいえば体制の維持強化か個人の栄達か、あるいは親子愛が守られる世界のどれが大事なのかということかも知れない。終盤では、ガガーリンが言ったとされる(劇中飛行士も言っていた)“神はいなかった”を否定するかのような台詞も出ていて、これが主人公の進む道を照らしていたと思いたい。  登場人物では、孤児院にいた子どもは役名が「Child in Orphanage」となっていてはっきり誰とは書いてない。子役のVitaliya Kornienko(2010年生まれ)は性別が女子である。 ほか雑談として、英雄は戦車に乗っているもの、と主人公が語っていたが、向こうで英雄といえば戦闘機乗りなどよりT-34戦車とかで爆走するイメージなのかも知れない。また「陸軍元帥ロバート・デュヴァル」とは何の冗談か(TV「将軍アイク」1979か)。日本なら三船敏郎元帥だ。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-09-10 09:11:16)
3.  ストレイ 悲しみの化身 《ネタバレ》 
原題のтварьは生き物とかいう意味らしい(creature, being, animal, beast, monster: Wiktionary, the free dictionaryより)。英題のstrayはストレイドッグ(野良犬)のストレイだが、この映画の場合は浮浪児のようなイメージか。邦題の副題「悲しみの化身」が最もまともに内容を説明しようとしている。 スタッフの人名を見ると原作(原案?)・脚本・監督とも女性らしい。ジャンルにはミステリーとあるが特に難解な部分はなく、結末部分を含めて素直に見られる作りになっている。ホラーとしては、邪悪な子どもと夫婦という設定自体にかなりの既視感があるが、それよりはドラマの方に力点が置かれている。 物語の中心になるのは家族の喪失による心の痛手ということだが、それほど独創的に見えるところはなく、見る側の立場で何か心に刺さるものがあるかどうかということになる。この生物も存在意義があるからこそ存在しているのだろう、と推定してみせた孤児院のシスターの達観には少し感心した。細かい点として、途中で夫婦それぞれの心変わりが唐突に感じられるところがあったが、これはバケモノが人の心につけ込んで操作していたのが原因と思われる。人の魂をもたず知能と生存の意志だけはある悪辣な生物に利用されそうな弱みが、夫婦の両方に最初からあったということで、こういう点は現実社会でも警戒しなければならない。  映像面では、現代ロシアの地方と都会(モスクワ)を舞台にした陰鬱な雰囲気は悪くない。また気に障る描写として、吹き戻し(ピロピロ笛)の場面は予告編でも見られるが、これは特に選んで入れるにふさわしい名場面である。しかし安っぽい視覚効果とかワイヤーアクションとかの技法はこの映画には不要に思われた。これは明らかにマイナス要因である。 キャストとしては、特に序盤でビースト状態のтварьを演じたのがすごい子役だと思った。また母親役の女優はそれなりの年齢だろうが、日本でいえば田畑智子さんを普通の美女(個性的美女でなく)にした感じで目を引く。他の映画に出ているのも見たくなった。 ほか余談として、「だるまさんがころんだ」は日本だけにあるのではないことがわかった。劇中では孤児院の子どもが「海の生き物、止まれ」と言っていた。またバケモノの呪文のようなのはフィン語系の言葉に聞こえたが(意味不明)、これはスラヴ人がこの地を占拠する以前の先住民の言葉とでもいうつもりか。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-05-16 08:56:37)
4.  ストリート・レーサー 《ネタバレ》 
ロシアの大都市サンクト・ペテルブルグの街中(と郊外)を、若い連中が車で走り回る映画である。原題の”Стритрейсеры”はStreetracersそのままの言葉で、邦題も同じく素直なネーミングになっている。 車の種類はよくわからないが日本車がかなり出ているようで、そのせいか当時は日本向けのオフィシャル・サイトもできていたらしい。どうせ壊されるのは日本車ばかりだろうと思っていたらそうでもなく、欧州車も最後はブチ壊れてしまう運命にあったが、ヒロインの愛車であるトヨタ・セリカは最後まで無事だったようである。外観的にピンクのデザインがキュートでヒロインに似合いのクルマだった。 なお唯一のロシア(ソ連)製乗用車だった主人公の車(Т-34と書いてある)は早々に退場してしまっていたが、ほかに冒頭の戦車レースでは本物のロシア(ソ連)製戦車らしきものも出ていた。  物語としては、ロシア社会の裏にはびこる悪に若い連中がからめとられていくのかと思っていると、結果的には真の悪が無残に滅び、自由な若者が祝福される話になっている。若者同士の対立関係も陰湿にはならず、特に主人公とライバルの対決の結末は意外で、こういう展開もありうるのだなと感心した。ほかに笑わせるところも結構あって楽しめる(コックリさんなど)。 映像面では、暗く冷たいロシアという先入観(というか偏見か)を崩すような暖色系の色彩が中心で、車のカラーリングもどぎついというより普通にカラフルな印象になっている。都市景観の面では古い街並みも見えていたが、特に川沿いで空が広く見える風景にこの街らしさが出ているのではと思ったりした(1回しか行ったことがないが)。また運河の名前も出て水の都を印象づけている。 登場人物としては、ヒロイン役はハンガリー生まれのロシア人で、NHKの「坂の上の雲」にも出演したマリーナ・アレクサンドロワという女優である。今回は走り屋の不良娘だが、なかなか可愛いところも見えるのはよかった(変顔も出る)。  なお余談として、劇中の車に関する情報は各所に出ているが、序盤で出た戦闘機?が何だったのかの解説はない。見たところ、機首部分やエアインテークの形状、並列複座であること、また可変翼のように見えたことからSu-24と思われる。もう一つ、菅田将暉似の男の車のナンバーが「1000000УЕ」(Условная единица)だったのは多分「100万ドル相当」という意味である。もともとインフレが激しかった時期の表示方法らしい。
[DVD(字幕)] 6点(2018-06-10 19:29:56)
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