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六本木ソルジャーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 823
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1.  レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦― 《ネタバレ》 
「あまりエキサイトできなかった」というのが正直な感想。 なまじ三国志をかじっていると「こんなもの三国志じゃない」という気持ちが強くなり、冷静に楽しむことができなかった。我々が見聞きした「三国志」とは異なる、誰も知らない新たな「三国志」を作りたいというのがジョン・ウーの狙いかもしれない。 そのチャレンジ・スピリットは評価したいが、オリジナルを超えられなければ、それはただの改悪ということになってしまう。 一番の問題は、孔明の存在があまりにも軽すぎるのではないか。 孫尚、小喬よりもインパクトが欠けるというのは、いかがなものかと思う。 平安な未来への戦いにおいて、男ばかりではなく女も戦ったということを描きたいという気持ちは分かるが、あまりにもバランスを失している気がする。 “間者”や“茶”というアイディアが逆に良すぎるので、もっと比重を軽くしてもよい。また「赤壁の戦い」において語る必要のある「連環の計」「苦肉の策」「拝風台」も無視あるいは適当な処理でごまかしているのも問題だ。 これらを描かずに、孫尚と蹴球の選手との交友を描いたり、疫病の万延を描く必要があったのだろうか。 孫尚と蹴球の選手との交友を描くことによって、敵も味方も分かり合えるということを描きたいのかもしれないが、上手くオチているとは思えず、ただのお人好しを利用したようにしか思えない。描くとするのならば、戦場での再開においてもう一工夫あってもよかった。 疫病の万延に関しては「これはきっと孔明のワナに違いない」「終盤には曹操の虚を突くだろう」という期待通りだったが、「呉軍が曹操軍の逆襲に遭い絶体絶命になる」→「窮地に陥った際に、背後から劉備軍が登場する」→「ピンチから形勢逆転する」→「疫病による仲違いは実は計略だったと観客に明かす」というのが普通の“流れ”ではないか。“計略”というものは、敵だけではなく味方を欺くことが必要だが、観客をも上手く欺く必要がある。それにもかかわらず、途中から手の内を明かしているようでは全く欺きになっていない。この流れだけ見ても、ジョン・ウーの演出にはやや疑問が残る。肝心のバトルについてもそれほど見応えを感じられなかった。 ジョン・ウーのバトルに対するビジョンが見えてこなく、それぞれのキャラクターがそれぞれの仕事をきっちりと果たしたといえない。
[映画館(字幕)] 5点(2009-04-12 01:32:24)
2.  レッドクリフ Part I 《ネタバレ》 
本作は「三国志演義」の映画化ではなくて、まさにジョン・ウーによる「レッドクリフ」という三国志とは別物の作品に仕上がっているような気がした。 三国志演義を重視する人向けよりも、“ゲーム”を好む層や“三国志”を知らない人をターゲットにしたのかもしれないという作りとなっている。 序盤の「長坂の戦い」は非常に面白いと感じられた。三国志演義の「長坂橋」の張飛のエピソードがなかったものの、基本的には三国志演義の流れを汲んでいる。 息つく間もない怒涛の戦いの後につづく、各エピソードも素晴らしく、繊細な仕上がりとなっている点は気に入った。 「水牛のエピソード」で周喩の人格の高さや呉軍の結束の強さを描き、「馬の出産+琴の競演」で周喩と諸葛亮の言葉を交わさない会話や友情・ライバル関係を描き、「虎ハンティング」で孫権が迷いを断ち切り、会戦を決心するという姿を描いている。 “戦い”とは直接関係のないエピソードを使って、実に上手く“裏”を描いている点が素晴らしい。 「これはひょっとして傑作になるのでは・・・」という想いが強くなっていった。 しかし、八卦の陣の戦い辺りから、ジョン・ウーらしい悪ふざけが発揮されていくことになるとは思いもよらなかった。 見る人によっては面白い戦いだったと思うが、知っている人には突っ込みどころ満載の戦いとなった。「三国志演義」通りに描くことが“正解”とは思わないが、これは“悪い裏切り”としか思えなかった。 内容を思いっきりイジった割には、ハトを飼って、ハトを飛ばすだけの諸葛亮には不満。名軍師の采配や知略の影を薄くさせた真意が図りかねる。 また、緊張感や緊迫感が劉備・孫権連合軍に欠けるというのもいかがなものか。 先勝したものの、相手は80万の大軍であり、勝つ見込みがないほど追い詰められているはずである。むこうはサッカーをやって緊張感を欠いているのはいい描き方だが、戦いが終わった後、「荊州」の地をどうするかなどと言っている場合ではない。 さらに、終盤では多少触れていたが、基本的には劉備と孫権は仲間ではなく、“志”を異にする敵同士でもある。曹操という強敵を前にして一時的には手を結んだものの、仲良しクラブではなく、すぐにでも同盟を破棄してもいいというほど絆は薄いものだ。 この辺りの微妙な関係を重視せず、アクション重視となってしまったのは個人的には残念に感じた。
[映画館(字幕)] 6点(2008-11-01 23:40:54)
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