1. フューリー(2014)
《ネタバレ》 期待が大きかった(推定9点くらい)だけにガッカリです。なによりまずクルーに感情移入できない。古参兵の過去があまり描写されず欲求不満な上に、新兵の成長物語と思いきやダークサイドに落ちるだけ。 戦車の動くシーンとしては、ボービントン131が出てくるのはちょっとだけで、しかもガールズ&パンツァーの黒森峰戦みたいな戦闘シーンが展開されて興ざめ(苦笑)。それ以前の戦闘シーンも「スターウォーズか!」と思えるような曳光弾の応酬でリアリティに欠けるという印象。 肝心の戦車の魅せ方についても、履帯のキリキリ音とかエンジン音が物足りないせいで迫力不足。ドイツ人女性の家でのシーンは冗長すぎてもっとカットできたはず。いろいろな意味でガッカリ感が強く残った映画でした。いちばんの疑問は、SSのあの兵士はなんで彼を見逃したんだろう? それから、壊れた戦車や対戦車砲の置き方についても、「ただ置いてみました」的なバラバラな感じで、中学生の作ったジオラマのような印象でした。プロなんだからもっと工夫してくれよという感じ。 [映画館(字幕)] 6点(2015-01-28 18:46:31) |
2. ライジング・ドラゴン
《ネタバレ》 ジャッキーは石丸さんの声にかぎる!(笑) まあ、そういうわけで吹き替え版を観たわけだが、その弊害で、中盤の南の島でのどたばた劇で、女性陣の叫び声がやたらにうるさかったのはご愛敬か(テレビで観るジャッキー映画のそういうシーンを想像していただければよろしいかと)。 冒頭のローラースーツのシーンからラストのスカイダイビングのシーンまで、ジャッキーはノースタントだったらしいね。さすがにあれだけ身体を張っていたらきついよなあと思う。ジャッキーの身体の過去の傷跡がパンフに出てるけれど、まさに満身創痍だしね。 ラストに実際の奥さんが出てくるシーンは、そういうジャッキーのアクション映画集大成への感謝締めくくりというのがあるのかもしれない。 それにしても(←口癖(笑))、ジャッキーは老けたなという印象は否めない。それと顔がデカい!(笑) フルスクリーンからはみ出しそうな感じ。体型も丸くなってしまって、なんかラサール石井が走っているような印象だった。格闘アクションにしても、以前のカンフー映画系のような「(素手で)つかむ、はじく、打つ、(足で)ける、たたく、重ねる」系のアクションは、他の若手や女性に任された感じで、ジャッキー自身は道具を回す、それで打つ系のアクションがメインになってしまって、ちと残念(笑えるけれどね)。せめて、「ドラゴン・キングダム」でのジェット・リー戦くらいのアクションは観たかった。 いろいろ書いてるけれど、まあ「ホントに楽しい」と思える映画だったのは事実。映画館でハラハラドキドキして観るのが好いですよ。 [映画館(吹替)] 8点(2013-05-07 12:22:57)(良:2票) |
3. ドラゴン・キングダム
《ネタバレ》 【字幕でも観直してます】 そりゃ、やっぱりジャッキーの声はあの人じゃないと(笑)。 オープニングのLが重なるクレジットといい、背景の映画の数々といい、なんかワクワクする感じがたまらないし、寺院の中での李連杰と成龍との対決シーン! その後の酔拳みたいな訓練シーンとか、もうこれだけでお腹いっぱいじゃないですか(微笑)。ただ、主人公が西洋人というのがちょっと残念。できれば全部アジア系でまとめて欲しかったかな(これが減点)。魔女は色っぽいし、スワローも"あの空間"では健気で好かった。 で、字幕でわかったけど、寺院での対決シーンではチャイニーズで会話してたのね。それと魔女も部下に命令するときは。こういうの、吹き替えで観ちゃうとわからないのが欠点だね。 でも、とにかくおもしろかった! [DVD(吹替)] 8点(2011-05-31 19:19:43) |
4. ベスト・キッド(2010)
ジャッキーは吹き替えこそ至高と思って観たのだが、なんともテンポが悪い! あれじゃ字幕で好かった(笑)と思っても当然。特訓が始まるまでのあれこれを引っ張りすぎで、映画全体の尺にしても長すぎる印象。ジャッキーが単なるふぬけにしか感じられず、見せ場といえばガキども相手の受身くらい。主人公の少年に肩入れする魅力が感じられず、一方の中国人少年たちがいじめに走る動機も不明で、なんのために争うのかがまったくと言っていいほど意味不明。また、ジャッキーの妻子に関するエピソードが浮いてしまって、オリジナルのミヤギ老人と比べてしまうと浅いとしか思えない。観客に、車にワックス掛けするのかと期待させつつはぐらかされてしまったのは、オリジナルファンとしては納得いかない感じだろう(笑)。 結末は誰もが想像できるので、大会に入ってからの緊張感はなくなってしまうので、それ以前の段階でどれだけ魅力的な場面があるかを期待していたのだが、それがあまりなかったので残念。 とにかく長すぎてだれてテンポが悪かった。 [DVD(吹替)] 5点(2011-02-20 22:43:02) |
5. HERO(2002)
《ネタバレ》 本作は、私には黒澤の「乱」や北野の「Dolls ドールズ」を彷彿とさせる。李連杰の映画で、久しぶりに楽しい思いをさせてもらった。CGやワイヤーアクションを駆使することに批判があったりするが苦手なら観なければいい。人民解放軍を大挙動員しての人海戦術もあるし、もちろん、役者個人の魅力も十分に感じられた。カメラや脚本がおかしいなどという批判は笑止! 絵を見て心を観ていないのである。赤い風に舞い散る女心、青の湖面での静かな戦い、緑の宮殿での疑念、白い真実。そして黒の葬列。梁朝偉、張曼玉、章子怡、陳道明などの内面の葛藤が見事に描かれているではないか。武道を学んだものならわかるだろう。剣の道の究極の目的は、己を究極まで高めること。その境地に達すれば、もはや剣など必要もない。秦王のことばはそれを物語っている。春秋戦国の世を統一し、平和をもたらすために剣を捨てる刺客の思いは理想的すぎるのかもしれない。しかし、この崇高な思想を学ばないものは、イラクにおけるアメリカの愚行を賞賛するものなのだろう。 <2004年4月23日追加>蛇足ながら、本作の設定はあくまで秦王”政”の時であり、”始皇帝”の段階ではない。つまり、卑近な例でいえば、豊臣姓を名乗るにいたって暴君になってしまった男が、まだ羽柴を名乗っていた頃には人間味がある人物だったというのと同じ感覚であろう。理想主義と権力という相容れないものの将来を考えるのも面白かろう。その片鱗は、ラスト前の政の逡巡にも現れている。 8点(2004-04-22 23:42:24) |
6. グリーン・デスティニー
《ネタバレ》 チョウ・ユンファは主役じゃないジャン。チャン・ツィイーが主役だったとは。前提は面白かったのに、あのエンディングはなんだ。大山鳴動して鼠一匹という感じですね。剣の魔力に取り憑かれた女性が、最後は愛する男を選んだというお話ですか? 女同士の対決シーンとか面白かったけれど、全体のストーリーがちぐはぐな感じで、とにかくラストが物足りない。ふわふわ飛んだアクションは面白いが、それだけで全体を引っ張れるほどの魅力はなく、シナリオをしっかりまとめて欲しかったという感じですね。死の間際のチョウ・ユンファの告白は演劇的でよかったけどね。 6点(2003-12-21 22:57:48)(良:1票) |
7. 少林寺
少林寺2も阿羅漢も、やってることはすべて同じに思えてしまう(笑)。しかし、本作はその第1弾として続く2作よりもまとまりがあって楽しめる。ジャッキー・チェンの軟派の動きに対して、素早い速さの硬派の拳法は、リーが若いこともあり堪能できる。でも、↑の俳優名は”ジェット・リー”ではなく、"リー・リンチェイ"にしないとねえ。 7点(2003-12-06 04:24:41) |
8. 少林寺2
少林寺も本作も阿羅漢も、やってることはすべて同じに思えてしまう(笑)。↑の俳優名は”ジェット・リー”ではなく、"リー・リンチェイ"にしないとねえ。 5点(2003-12-06 04:22:27) |
9. 阿羅漢
少林寺も少林寺2も本作も、やってることはすべて同じに思えてしまう(笑)。↑の俳優名は”ジェット・リー”ではなく、"リー・リンチェイ"にしないとねえ。 6点(2003-12-05 11:22:43) |
10. ラストエンペラー
ジョン・ローンがやっぱり格好いいです。実際の溥儀は「火龍 ザ・ラストエンペラー」などに描かれているような感じなんでしょうが、本作では格好良すぎです。家庭教師役のピーター・オトゥールがいい味を出しているし、坂本龍一もなかなか面白い役柄ですが、本作はやはり終始ジョン・ローンでしょうか(笑)。ラストの紫禁城のシーンでのコオロギのエピソードは印象的ですね。 8点(2003-11-17 00:47:09) |