1. ジュラシック・ワールド
《ネタバレ》 パニック映画を超えてホラーに近いかんじ。 映画館で見たら、とてつもない迫力のアトラクションに乗っている気分になることだろう。 そういう刺激を求めている人には良いけど、テレビ画面でこの脚本じゃこの点数。 大勢の人が殺されるが、見目麗しい主人公たちが無事生き残るストーリーはもう見飽きた。 [地上波(吹替)] 3点(2024-05-25 16:29:05) |
2. ミスター・ガラス
「アンブレイカブル」ファンとしては、ダンやイライジャが主役になっているので見応えはある。 前々作、前作を観た前提で作られており、回想シーンもあって深みがあるからだ。 脚本が非常に巧みで、予想外の展開もあり、最後まで目が離せない。 しかし、最初からミスターガラスを作る意図はなかったようで、集大成というよりやはりアンブレイカブルから派生した作品の印象は否めない。 暗い場面も多いし、基本的に暴力シーンが多くて嫌な気分になる。 ヒーローと悪者という構図に、解離性同一性障害と幼児性被害という軸を持ってきたために、なんだかブレている感は否めない。しかし、そういう側面を取り入れざるを得ないところまで、社会の闇も広がっているのかもしれない。 ちなみにオオサカタワーが出てくるけど、大阪なおみが活躍した年に作られていることを考えると何かのメッセージなのではという疑問も浮かんだ。 [DVD(吹替)] 4点(2023-05-06 06:36:09) |
3. さらば、わが愛/覇王別姫
《ネタバレ》 自分は観る映画によって笑顔になれるか、明日への活力を得られるかという点を大事にしているので、その点からいうと落第点。 レスリーチャンが圧巻という意見が多いけれど、べつにそれほどでもなかった。 ストーリーは、ほぼ主人公二人と途中から出てくるコンリーを中心に描かれるし、時系列もあまり昔に戻ることはないので一気に見られるが、「えっ?なんでこうなるの?」と思うシーンが多い。皆さんよく飲み込めますね。 前半は児童虐待どころかエログロもあり、見ていてつらいだけの場面もある。 ただ演出や美術などは圧倒的で、大作の名にふさわしい出来で素晴らしかった。いかにも中国の人らしい作品で、一回は見ておくべきか。 中国の古典の知識が必要とか書かれているけど、項羽と劉邦で有名すぎるあの垓下の戦いしか出てこないし、劇中に簡単な説明もあるので、それよりは現代史を知っといたほうがよほど良い。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2019-05-23 22:26:06) |
4. ベスト・キッド(2010)
こういうベタなストーリーってなかなか好き。 オリジナルは見ていないので比較はできないけれど、単純に卑怯なまねをされた主人公が強くなって乗り越えるっちゅー王道ですね。 酔拳2で肉体美に見なれたジャッキーが、中年どころか老人っぽくヨレヨレなのもマイナスになってない。 適役の男の子やヒロインの顔が個性的で印象にのこるのも特徴。 まぁ子供向けということもあり滅茶苦茶なところがないでもないが、娯楽として楽しめる。 ここでも、いかにして目に見えない内側の「怖れ」を乗り越えるのか、ということがテーマだ。 なんだかんだで良作と言っていいと思う。 [地上波(吹替)] 7点(2017-06-03 11:12:24) |
5. あの子を探して
愛想笑いなどいっさいないヒロインが印象的。 意地とワガママを振り回す退屈な前半が終わって、街をめぐる後半から面白くなってくる。 ほぼ全員がシロウトで、ドキュメンタリータッチな作風がそれらしく自然なのだが、それにしてはラストのご都合主義はやはり映画ならでは。 中国人気質というか、日本人からしたら強烈な違和感を感じられる作品だが、しょせんつくりもの。 中国の現状を知りたかったら、現地に行くかアジアのドキュメンタリーを見るのが勝る。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-04-08 13:30:11) |
6. レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―
《ネタバレ》 前作より面白い。 変に通好みにしないで、エンターテイメント性を追求したのは正解だろう。 あいかわらずツッコミどころは多いが、大衆映画なので分かりやすいほうが良い。 本戦が始まるまで長いが、矢のエピソードのように面白いエピソードが盛り込まれているので退屈せずに鑑賞できた。 やっぱり、孫権と周瑜の顔の判別が難しい(笑) [CS・衛星(吹替)] 6点(2012-09-16 22:40:55) |
7. レッドクリフ Part I
さすがに大金をかけているだけあって、スケールの大きさはとてつもない。 CGだか本物か分からない画面の美しさも見事。 武人の超人的な動きは見ているだけで楽しいし、亀の陣形を始め戦いの細かいところまでこだわった戦闘シーンは実にうまく再現されていて素晴らしい。ー でも内容はやっぱり薄っぺらい。うーむ。少林サッカーのように爆笑できてストレス発散になるでなし。どう見たものか。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2012-09-10 17:40:49) |
8. 初恋のきた道
最初のシーンからどうもしっくりこなかった。途中から主人公の女の子がやたら計算高く思えて来たりして。でもこういった純愛を高く評価する人が多いのは、まだまだ世の中捨てたもんじゃないですね。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-12-26 19:46:39) |
9. 少林寺
ストーリーも分かりやすいけど、なにより演武の完成度がものすごく高い。「少林寺三十六房」は人を楽しませ、この映画は、本物の少林寺の指導を受けているらしいから、それだけリアリティが強いのだ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-05-11 16:30:58) |
10. HERO(2002)
またすごい映画ができたもんだ。映像美と激しいアクションに終始目が釘づけ。時には笑っちゃうほどのあからさまなワイヤーアクション。ん~、「グリーン・ディスティニー」の時は画面が暗くて閉口したけれど、ここまでやってくれると逆に嬉しくなっちゃうんだよね。8点に近い7点献上。ところで秦王が中井貴一に、チャン・ツィイーが仲間由紀恵に見えてしまったのは私だけだろうか。。。(TV、日本語吹替版) 7点(2004-10-13 11:23:55) |
11. 山の郵便配達
地味で単純なストーリーですが、美しい山村風景や音楽はいうにやあらず、 父親と親子お互いの心遣いが溢れんばかりに画面から伝わってきます。 見終わってからも、不思議と家族や仕事についていろいろ考えさせられる作品ではないでしょうか。 余計なセリフを抑え、なんと叙情的なことか。東洋人で良かったと思える映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2004-08-22 16:42:28) |
12. グリーン・デスティニー
かなり微妙。前半は画面が暗くて何がなんだかまったくわからず、点数のつけようがない。ストーリーも全体を通してほとんどみえてこない上、最後も意味がわからなかった。チャン・ツィイーが男を薙ぎ倒してビしっと決めるシーンや風景には9点あげられるだけに非常に残念。最初の1時間は早送りで、途中から美味しいとこだけ見るのがよいかも。 3点(2003-12-24 09:49:42)(良:1票) |
13. ラストエンペラー
《ネタバレ》 高校で世界史をやっていて良かったと思わせる作品。あまり長さを感じることなく最初からストーリーにぐいぐい引き込まれていきます。マイナス要因としては、中盤から終盤にかけて暗い場面が多いことぐらいでしょうが、史実なのだから仕方なしかと。印象に残っている場面としては、宦官が墨汁を一気に飲み干すところと婦人が半狂乱になるところ。ラストシーンも普通はありえないと思いますが、自分も昔皇帝だったらどんな気分で皇帝の椅子に座るだろうかと、嫌が応にもイマジネーションを掻き立てられます。 (2020年1月再見。映像美や音楽、構成といいパーフェクトに近い作品だと改めて感じた。皇帝から戦犯へと、歴史に運命を翻弄された人生がドラマチックに、しかも抑えた演出で描かれているのが素晴らしい。紫禁城のスケールも壮大。長尺だが一気に見ることができる構成も見事。とはいえ、全体的に悲劇なので見ていて元気の出る映画でないのは確か。忘れたころにゆっくり観るのが合っているのかも。) [CS・衛星(字幕)] 8点(2003-12-03 18:33:12) |