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王の七つの森さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 188
性別 男性
自己紹介 ・・・・最初に投稿してから4年近くたとうとしています。
これからも、細々とでも投稿してゆきたいと思っています。

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1.  さらば、わが愛/覇王別姫 《ネタバレ》 
劇中劇と現実が渾然一体となり、ほんとうに項羽と虞姫が2000年の時を越えて現れたかのような錯覚を覚えさせる、、、、というのが映画全体としての狙いではないかと受け取れました。というのも、蝶衣が一番最後に自刃することや、最初と最後に観客のない、幻想性のあるシーンを設定してあることなどは、そうでないと説明できないように思うからです。・・・・そして、全体として、中国版の『旅芸人の記録』だとも受け取れました。・・映像も美しい。蝶衣は本当に綺麗だ。中国の激動の歴史もよく伝わる。・・・・では、その狙いは成功しているのか、と問われたら、わたしは、あまり成功していない、と答えたいです。・・・どうしてかというと、項羽と虞姫の史実よりも、蝶衣と小樓が生きてきた、波濤の中国現代史の方が、遙かに重く感じられてしまうから。・・・・特に、文化大革命の時に、お互いを罵りあい、かつ菊仙が縊死するという、あまりに重たい現実。これを華やかな京劇に包み込んで、項羽と虞姫の史実と一体化させようとしても、その現実の方が、あまりに大きくて重い。・・・・・結果として、この文革の現実を乗り越えて、蝶衣がどうして愛を継続させることができたのか、というところがわからない。また、虞姫は蝶衣に十分に重なるとしても、小樓は項羽とは重なりにくいし、また小樓の蝶衣に対しての愛情が十分に伝わってこず、蝶衣の片思いの話しでは、項羽と虞姫には重ならない。・・・・・・まとめてしまえば、この映画は、最初と最後のシーンのアイデアから出発したのではないかと疑わせますが、製作の過程で、中身が、最初のアイデアを遙かに凌駕してしまったのではないか、そのために全体としてのまとまりに今ひとつ欠けてしまったと思いました。蝶衣の自刃がないと話しにけりがつかないけど、余計だ、と思うのです。
[DVD(字幕)] 9点(2007-04-03 13:21:09)(良:2票)
2.  頭文字(イニシャル)D THE MOVIE
もちろん細かなところで、幾つか原作と違うところはありますが、予想以上に、原作に忠実なりで、びっくり。・・・・それとエミネム風香港式のラップと、峠のドリフト走行の実写に感動。・・・・・漫画十数巻分を、強引にまとめずに、忠実に再現すると、結局は、バラバラの出来事、絵が、次々と示され、その脈絡がつかみにくいし、何が表現したいのかわからないということになりがちです。・・・・そしてこの作品は、そうなっている感じです。だから原作を読んでいないと、どういうお話なのかわかりにくいのではないでしょうか。・・・・・・という危険を冒してでも、原作に忠実に表現したところに、監督、制作者の原作に対する愛着があるような気もしました。・・・・・見終わって、で、この映画はいったい何だったのか、言葉が見つかりません。・・・・淡々と原作を辿ったこの映画を、香港の人達は、どのような眼差しでみたのだろう。平凡な日常を送りながら、夜になるとヒーローに変身する拓海に自分を重ね合わせるのだろうか。それともRX7やランエボなどの車に囲まれた日本式の青春にちょっとした憧れを抱くのだろうか。
[DVD(字幕)] 8点(2006-09-15 21:36:51)
3.  鬼が来た! 《ネタバレ》 
思うに、この映画で最も考えなくてはいけないのは、なぜ、マーの顔が最後に笑うのか、ということではないでしょうか。、、、、、人を殺すことができなかったマーが、最後、怒りに突き動かされて斧を手に暴れまくり、最後は、、、、。それでいてなぜ笑うことができるのか。そこに込められたメッセージは何なのか。、、、、、これ以外にも、宴会の席で、それまで友好ムードだった日本兵が、敗戦を知っている隊長の豹変で凍り付き、さらには暴徒と化していくところの、心理的変化。つまり日本兵の殆どは一人一人は悪人ではないけど、雰囲気やシステムによって突然、暴虐非道な行為に走り出すという描写。、、、、、中国の農民達の滑稽さetc,etc。、、、、ただ、映像を白黒にする必然性はどれほどあるのだろうかとは思いました。確かに当時の戦争写真は白黒で、それが命を与えられて動き出す印象はありますが、逆にリアリティから遠ざかってしまう代償も払っていると思います。「夾竹桃、戦車は青い油をながし」といったコントラストの方を私は評価します。、、、、、この映画を見て私は、日本兵が十把一絡げに悪意をもって描かれているとは全く思いませんでした。むしろ小心者、悪人、お調子者など、日本兵にも色々な奴がいるというところが大変丁寧に描かれているのではないでしょうか。同様に、中国農民の全てが善人とも描かれていない。嘘つきだったり、守銭奴だったり、、、、、、。もしかして一番反日的なのは、香川照之に新年の挨拶を理解できない中国語で話させるところ。中国の観客は笑い転げているでしょうね。ほんと「武器としての笑い」です。、、、、、この映画が反日映画に見えるとしたら、ドイツ人は、ヨーロッパ戦線やホロコーストを描く映画を、全て反ドイツ映画であるといって、角突き立てていなければなりませんね。
9点(2005-02-24 09:21:18)(良:1票)
4.  HERO(2002)
見ながら思ったことです。、、、、、れれ、これって黒澤みたい、、、。西欧文化と向き合いながら、自分たちの文化を、外に向けてどのように発信するかっていうのは、やっぱ大事だよなぁ、、、。今の日本映画で、黒澤の継承者って、実は宮崎なのかなぁ、、、。(残剣と秦王の戦いのシーンで)、、れれっ、布を縫いあわせているのが、しっかり見えてるじゃん。黒澤なら、完全に一枚の布となることを要求したんじゃないのかなぁ、、こういう手抜きはいけませんね、、、、、、、(ラストに向けて)、天下太平のため個人的な感情は捨てるべし、剣の奥義とは剣を持たずに戦うこと、ですか。最後は儒教的な政治道徳ですね。この境地に達したのは、残剣、無名、秦王だとして、飛雪にはどうやって、この儒教思想を納得させて、矛を収めさせるのだろう、、、、、、。れれっ、やっぱ、飛雪さんは儒教道徳の蚊帳の外ですか。残剣の真意を結局わからずじまい。、、、、作る側の意識の底に、天下国家のこと、儒教思想の真意は、女にはわかんないっていう先入観が、やっぱあるのかなぁ。これもアジア的っていえばアジア的だけど、、。でもこの政治道徳がストリーリー的には要の筈だから、めちゃくちゃ気になるなぁ、、、、、それと、武力を背景に平和を実現することを肯定するところとか、中国共産党の偉い人たちが見たら、喜びそうだなぁ。、、、、、、、、ただ、何が悲しいって、伝統的な文化を現代に生かそうとする映像的な試みが日本であまり見かけられなくなっているということでしょうか。陰陽師じゃねぇ。、、、、(溜息)、、、、今の日本にないものを見せてもらった点で、ちょっと高めに点数を付けます。
7点(2004-10-11 01:36:49)
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