1. 山の郵便配達
次男坊が賢いなっ! 我が家の犬を見ていると、この次男坊が人間以上に思えてきます。それにしても、ものすごい山道が多いですね。日本人観光客なんかが詰めかけたらえらいことになりそうです。 [レーザーディスク(字幕なし「原語」)] 7点(2009-09-01 05:39:57) |
2. 北京ヴァイオリン
千里の馬は常に有れども伯楽は常には有らず。千載一遇のチャンスを無駄にせず、少年にはあのまま突き進んでいってほしかったです。 [DVD(字幕)] 7点(2009-08-18 05:37:29) |
3. 至福のとき
登場人物はみんな貧しく、そしてひとくせもふたくせもあります。アメリカ映画なら無理にでもハッピーエンドにもっていきそうなんですが、この面々ではやはりどうしようもありません。でもそうした報われることの少ない日常の中にも、至福のときというものは必ず存在しています。いまを一生懸命生きることの美しさを謳いあげて、忘れることのできない映画のひとつとなりました。 [DVD(吹替)] 8点(2009-06-05 05:39:27) |
4. モンゴリアン・ピンポン
少年たちの持つ好奇心こそ、今日の人間社会の繁栄と危機をもたらした張本人です。でも、この好奇心こそ、人間が人間である証でもあります。大人たちでさえ、自分が持っているもののすばらしさよりも、まだ見ぬものにあこがれ続けます。舞台がどこであれ、人間が人間であり続ける限り繰り返される未知のものへのあこがれの叫びが、モンゴルの広い空の果てにまで伝わっていきます。 [地上波(字幕)] 7点(2009-04-29 05:39:37) |
5. 天上草原
主人公が三船俊郎に見えてしかたありませんが、監督自身、頭の中に三船俊郎が強烈に跋扈していたのでしょう。モンゴルのような広大な風景を持つ国ですといつの時代の映画を撮るにせよさほど苦労はないような気もします。日本では中世の風景の背後にスギの植林地などが入ることがありますが、そういう心配は皆無ですね。 [DVD(字幕)] 7点(2009-04-26 05:43:17) |
6. 長江哀歌
《ネタバレ》 様々な批判を浴びながら建設が強行された三峡ダム。長江(揚子江)をせき止めたこの有名なダムが舞台です。今の若い日本人が見たら別世界かと思うような人々の暮らしぶり。ダム湖にかかるアーチ橋に灯りが点灯する様は見る者に激しい嫌悪感をもたらすでしょうが、これこそ戦後の日本人が辿ってきた道でもあり、その結果、いまの日本という国があります。エコの教訓などを垂れるひまがあったら、こういう映画を見て世界の現実を直視してみるといいでしょう。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-06 07:03:47) |
7. 黄色い大地(1984)
黄色と赤色を使って描きあげたあまりにも美しい映像詩。動と静の対比がすばらしく、背景として登場する中国の風景もスケールが大きく圧倒されます。人々の澄み切った歌声が今も聞こえてくるようです。 [DVD(字幕)] 9点(2009-01-12 07:04:06) |