1. 雨あがる
良き時代の日本の原風景と、人としての生き方の融合が根底のモチーフだと思うが、黒澤監督と共に映画を作って来たスタッフが総出で手掛けただけに、落ち着いた印象の美しい映像を味わえる。寺尾は不器用ながら心優しい凄腕の武士を、宮崎美子は聡明で凛とした強さを持つ妻をそれぞれ奥深く好演している。ろくでもない役者をしゃあしゃあと使うぶざまな作品が横行している昨今、この二人のキャスティングはけだし正解であり、応えた二人は非常に良かったと思う。ストーリーはいかにも単純であるが、随所において静寂と躍動感を巧く対比させて描き出し、それが淡々とした話の進行の中においてほど良い厚みを持たせており、興醒めすることがなかった。惜しむらくは終盤に、やや間延びした感を受けてしまったことである。殿様が馬で駆けるシーンなど入れずに、早めに切り上げてしまったほうが良かったのではないだろうか?その後をいろいろ想像できて、むしろ雨上がりの綺麗な風景もいっそう楽しめたと思うのだが・・・。本作品をどのようなオマージュとして捉えるかは人さまざまだろうが、敬意は充分汲み取れる佳作だと思う。 6点(2004-12-09 14:38:10) |
2. あの夏、いちばん静かな海。
切なくてはかない映画だと思った。物悲しさのなかに美しさを感じる。こういった作品の雰囲気は、如何にも北野監督という独特の感じです。障害者のアベックのやりとりに厭味がなくていい。静けさの中に流れる音楽と綺麗な映像が印象的。 6点(2003-11-01 15:11:11) |
3. あゝ野麦峠
昔々に観たっきりですが、感動と言うよりも憤りを覚えた記憶があります。実態はおそらく映画の如くであったのでしょう。トンでもない時代でもあったのだと今更ながら思います。大竹しのぶさん、素晴らしい演技です。 7点(2003-06-05 11:25:46) |
4. 悪魔の手毬唄(1977)
おばあさんに変装するって所、どうも無理があるように思えてならない・・・。 5点(2003-06-05 11:22:43) |
5. アポロ13
テレビで久々に見たら、ちょっと拍子抜けしてしまった・・・ごめんなさいってことで。 6点(2003-06-04 20:33:34) |