1. アウトレイジ(2010)
《ネタバレ》 拷問シーンとか殺すシーンが「演出」されているので、今までの北野映画より痛くないです。R-15指定だからか割り切ってやりたい放題なんだけど、そのぶんリアルじゃないというか「あ、これは架空の世界の話なんだな」とか思えちゃったのでメンバーの豪華さに反してチープさを感じたりしました。指を切り落とすことが怖いんじゃなく、指を切り落とすんじゃないかとキリキリ追い詰められていくような恐怖をもっと感じたかったです。第二弾あるみたいですが、ここまで裏切りに次ぐ裏切りだと三浦友和さんの役もいつ殺されてもおかしくないですね。そういう特殊な世界の話なのかもしれませんが・・・。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-01-14 21:45:06) |
2. 安城家の舞踏会
ラストの父と娘(敦子)のダンスする足元からカメラが左に向かっていき、カーテンの裾がヒラヒラして、さもカーテンまでがダンスしてるかのように魅せる演出を、戦後間もなくの作品で行った監督さん凄いと思いました。綺麗すぎる気もするが、出演陣が個性派揃いの中、見事90分にまとめたなーと。殿山さんがなかなかのご馳走役。しかしこのあとどうやって食っていくんだろう?身体一貫で稼いだ金で安城家を救った遠山に頼るのかな?ちょっと遠山を演じた役者さんの雰囲気がバナナマンの設楽に似てて可愛かったです(笑) [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-12-12 10:01:33) |
3. アフタースクール
《ネタバレ》 今年見た邦画の中では個人的にナンバー1です。多分オチを知ってから2度3度と見返すともっとジワジワ来ると思う。キャスティングも脚本もほぼ完璧で、一部強引な展開や、辻褄合ってるかな?と疑問の残る所はあるけど、非常に完成度が高いです。観客を見事に思い込ませます(騙すとも違う)し、力関係が中盤~終盤に変わってくるような気がするけど、実はスポットを当てている部分が違うだけで、最初から同じ方向に進んでいるだけというのも斬新。1カット目からいきなりそれが始まってるのが見事。「アフタースクール」ってタイトルもいいですね。選挙演説が生徒会長選挙と重なったし、理科室とアダルトショップは確かに臭いが近い気がするし、堺さん演じる木村は学生時代から今まで変わらずお人好しで憎めない(^^; キャスティングも非常に魅力的なので、1度だけで全貌が掴めなくてももう1度観る価値があると思います。最後のエレベーターのシーンも何とも笑顔になってしまいました! 小生は男なんですが、「篤姫」で家定を観てから、すっかり堺雅人さんの虜になってしまった・・・(笑)どうでもいいけど産まれたばかりのはずなのに、赤ちゃんデカッ!!! [DVD(邦画)] 8点(2008-12-07 21:49:01)(良:1票) |
4. 赤い月
終盤、氷室とHしてる所を見られて子供に汚らわしいと言われた時、波子は「生きるためには愛する人は必要なの」と偉そうに説教じみてたけど、お前ダンナが生きてる頃から氷室狙ってたじゃねえか!と思わずツッコミ入れてしまいました。 玉の輿に乗った女が、戦中・戦後と生き延びる苦悩みたいなものを壮大に描きたかったのだろうけど、誰にも感情移入できない薄っぺらい展開で残念でした。トキワちゃんは別に演技上手くないけど、冒頭の回想部分でのモノクロとか本当に昔の女優さんぽくて綺麗でした!イセヤとかホテイとかもう少し演技力つけないと・・・。トキワちゃんのヨコチチの膨らみに3点。 [地上波(邦画)] 3点(2007-10-01 00:05:32) |
5. あずみ
この作品、ひたすら若手が多い。ベテラン勢では原田芳雄さんや竹中直人さんはさすがに存在感を示していたが、後は若手配役に力を入れている気がした。が・・・? 逆に言えば勢いだけの映画ともいえる。演技力ではなくその場の雰囲気の中に役がいる感じと言うか・・・。ハリウッドの演技派と呼ばれる人はまず自分が役柄を確立して演技にのぞむのだがその反対である。でもそれはまだ致し方ない事なのか。 あとラストに謳われている200人斬り。これは色々な監督の名場面をリスペクトしているなあと思い、カメラワークは中々面白かった。最後のオダギリとの対決の場面ではかなり無駄なカメラワークが入り減点だったが(苦笑)それでもCG+上戸彩の一生懸命さは伝わってきた。ただ、オレはどうも腕が吹っ飛んだり首が吹っ飛んだりを痛快時代劇として楽しめない性質のようだ。デビッドクローネンバーグやリンチの作品で猟銃や念力で首が爆発するのはあくまで「架空」と思って見るせいであろうか?あまり嫌な感じはしないのだが、日本が舞台の刀で斬るというのは、日本人として変に親しみがある分、嫌悪感も高まるのかもしれない。 まゆにしわを寄せて人を斬る上戸彩より、韓国までヨン様にオロナミンCを運ぶ彼女の方が魅力的に映る(笑) 3点(2004-09-22 17:45:26) |
6. アポロ13
ての電源を切られ、宇宙に取り残された乗組員3人の不安と緊張感がリアリティーがあるけれど、そのクルーを何とか地球に無事帰還させようと奮闘する地上組の映画かなとも思いますが、当時オスカー2連覇の大快挙を果たしたばかりのトムハンクス主演という触れ込みが、この映画のヒットに拍車をかけたのは紛れも無い事実なのです。 トムハンクス、ビルパクストン、ケビンベーコンと並ぶとちょっとベーコンの影が薄く可哀想な気もしました。土壇場で宇宙に行けなくなり、地上組に残ったゲイリーシニーズの知識無くしてはあの奇跡の帰還もなく、本当に運命って不思議な巡り合わせだなあと思うのです(ゲイリーシニーズの演じたあの人も自分が宇宙にいたら、あの帰還策は考えられなかったでしょう)。 事実は小説より奇なり。事実という前提があるからこそ、この壮大な映画がますます大きく感じるのだと思います。 8点(2004-09-22 17:33:06) |