1. 憧れを超えた侍たち 世界一への記録
《ネタバレ》 WBC日本代表が世界一になるまでの道のりを収録したドキュメンタリー。栗山英樹監督の目線で、選手視察から選出、そして大会7試合の模様を130分に端的にまとめられていた。選手に惜しみない愛情を注ぎながらも勝つ集団に昇華させていく監督。自らも戦いながら、チームを鼓舞するダルビッシュ、大谷。紡がれていく、野球漫画の王道のようなサクセスストーリー。特に準決勝と決勝は世界野球の歴史に残る名勝負だろう。決勝戦9回2死フルカウント、差は1点。相対するは投手大谷と打者トラウト。憧れを超える…。トラウト空振り三振で胴上げ投手大谷。デキすぎている。この道の超一流の人たちが見ている景色は如何なものだろうか。傑作。 [映画館(邦画)] 8点(2024-01-15 01:49:31) |
2. 朝が来る
《ネタバレ》 オイラ、まひと。オイラには母が二人いる。オイラをもらってくれた神奈川の母ちゃんと、オイラを生んでくれた広島の母ちゃんだ。中学生でオイラを生んでから、不幸すぎて見た目もどんどんケバくなっていく広島の母ちゃん。親戚のおじさんをシバいて、おばあちゃんの耳を引っ張って痛タタタ…のシーンはオッたまげたよ。メチャクチャやんけ。挙句の果てに、疾走して死んだかと思ったけど会えて良かったよ。河瀬直美監督によるサスペンスドラマ。永作博美、蒔田彩珠が母ちゃんをそれぞれ熱演。傑作。 [インターネット(邦画)] 8点(2023-08-07 01:07:10)(良:1票) |
3. アキラとあきら
《ネタバレ》 池井戸潤原作、汗と涙の銀行ドラマ。個性派俳優競演。情に熱いバンカー、主演のリョーマくん。ライバルにしてパートナー、キザ男だけど段々と熱男になっていくリューセイくん。コワモテ上司にヨースケくん。可愛いけど気丈な後輩にモカちゃん。ひねくれたオジキを好演のユースケくんとアンジャッシュのコジマくん。それぞれが物語とよくかみ合っていて、思わず引き込まれた。期待を外さない安定した池井戸ワールド。傑作。 [映画館(邦画)] 8点(2022-09-04 03:28:27)(良:1票) |
4. 愛唄 約束のナクヒト
《ネタバレ》 実話に基づいた、GReeeN代表曲誕生秘話。余命わずかのボクとカノジョ。外界を知らぬカノジョを病室からを連れ出して、一日JKやママゴト、朝日を堪能させて…。亡くなったカノジョの詩からあの曲を作った、若ぇ頃のキムタクによく似たイケメンのアイツ。ボクとカノジョとアイツの青春のひととき。意外と心揺さぶられました。何と傑作の域。 [映画館(邦画)] 8点(2019-02-10 00:10:27) |
5. アウトレイジ ビヨンド
《ネタバレ》 約4年半ぶり3度目観賞。新作公開に向けて復習。北野武監督によるヤクザ抗争「~バカヤロー、…コノヤロー」の続編。凶暴なバイオレンスシーンに加えてサスペンス要素が深まった今作。輝く神戸のロケ地においてキンキ2大勢力の山王会と花菱会の間で、生きていた大友と義理堅くなった木村が大暴れ。濁声で吠える山王会の若頭・石原、その本性は情けないションベンコゾー。「あのヤロー、特別に取り立ててやったのにっ、裏切りやがって…」(笑)。一番ワルくてあはれなのはフミヨ刑事。インパクトの強かった前作には劣りますが傑作に疑いありません。 [映画館(邦画)] 8点(2012-10-16 22:49:17)(良:1票) |
6. 明日の記憶
《ネタバレ》 若年性アルツハイマー病に犯されたバリバリの企画部長と寄り添う妻の深遠なる夫婦愛。アルツハイマー病の怖ろしさと介護する妻の痛々しさに耐えかね始終鳥肌が立ちまくって観ちゃおれませんでした。リアルに重たい余韻が残ってまた観ようとは思えませんね。 [DVD(邦画)] 8点(2010-10-13 01:08:41) |
7. アウトレイジ(2010)
《ネタバレ》 2度目観賞。兄弟・親子分の間で血で血を拭うヤクザの抗争劇。組織間の上下関係が明解で、下克上を目指して野心に溺れていく裏社会のドロドロ感がよく再現されていたと思います。「~、コノヤロー」「~、バカヤロー」のセリフがB級漫才みたいでオモシロすぎ。今年度を代表する傑作です。 [映画館(邦画)] 8点(2010-07-02 23:53:13)(良:2票) |
8. ありがとう (2006)
《ネタバレ》 被災者の心に訴えかけてくる感動作。12年半前のあの恐怖が鮮明に脳裏によみがえり身に沁みてきました。阪神大震災被災者だからこそ感じるところがある作品!後半はありきたりなスポコンチックでしたが清々しさを感じました。 [DVD(邦画)] 8点(2007-10-29 23:22:54) |
9. 蒼き狼 地果て海尽きるまで
《ネタバレ》 史上最大の帝国を築いたチンギス・ハーンの生涯の真実に迫る邦画歴史大作。即位式はまさに圧巻。戦闘シーンも大迫力。荒々しくも情のこもった作品です。世間の評価が低いのが残念…。 [映画館(邦画)] 8点(2007-03-06 22:42:23) |
10. 歩いても 歩いても
《ネタバレ》 水難事故で亡くなったアニキの命日、神奈川県の実家に姉弟家族が集まるお話。中身はただそれだけなんだけど、現代家族の原風景を見ているようで妙にもの懐かしい。特に日本人ならそう感じるはずだ。平成版の東京物語やな。跡取りとなるはずだった立派なアニキ。死人は記憶の中で美化される。父とは違う道を行き、失業中のオイラ。子は親の思う通りにはゆかぬものだ。それでも歩んでゆく、オイラなりに。両親が亡くなった後に、運転免許もファミリーカーも実の娘もゲット。いつもちょっと間に合わねえ。それぞれの人生。救われたデブにも、ソイツなりの人生。実に味わい深い。煎じた日本茶のようだ。良作。 [DVD(邦画)] 7点(2024-01-15 01:10:25) |
11. ある男
《ネタバレ》 誰が誰の人生を生きるかを問うサスペンス・ドラマ。やや唐突で説明不足な印象だが、集中して観れた。物足りないけど良作。 [DVD(邦画)] 7点(2023-08-21 23:17:57) |
12. 浅田家!
《ネタバレ》 前半はユニークな浅田家と次男の写真家への笑いの成長物語、後半は写真を通じて東日本被災地に希望を届ける涙のドラマ。次男のダメっぷりに辟易しちゃう冗長な展開から、シリアスな東日本編、そして写真の良さを気づかせていく終盤へと進むにつれ、徐々に引き込まれた。家族総出でカマす様々な職業写真はレア感あるな。良作。 [DVD(邦画)] 7点(2021-09-13 01:02:47) |
13. あゝ、荒野 後篇
《ネタバレ》 青春ボクシング・スポコンの後篇。どうしても倒してえヤツ、死闘の末に納得いかねえ判定勝ち。何だか燃え尽きちまったオイラ。ラスボスはまさかの何も言えへんアニキ。互いに白目むく、これまた壮絶などつき合い。戦いの果てにアニキを殺しちまう…マジか。前篇に続いて菅田将暉が変顔の怪演。今作も各エピソードが支離滅裂だけど、ボクシング映画としては楽しめた。良作。 [DVD(邦画)] 7点(2020-05-02 22:52:52) |
14. あゝ、荒野 前篇
《ネタバレ》 倒してえヤツがいる、チンピラ上がりのオイラ。何も言えねえ自分を克服してえアニキ。戦う理由はそれぞれ、ボクシングにのめり込む二人。抜群のケンカ根性でギラギラ、攻撃型のオイラ。優しくて自信なさげだけど努力を惜しまず目覚ましい一発を持つ、カウンター型のアニキ。タイプの異なる二人を対比させてよく描けている。オイラを菅田将暉がお得意の変顔で熱烈に怪演。自殺防止などのエピソードは余計に感じたけど、後編への伏線になってるのかな。ボクシング映画としては充分楽しめた。良作。 [DVD(邦画)] 7点(2020-04-26 05:06:09) |
15. アキレスと亀
《ネタバレ》 一人の才能無い画家の奇行について、少年・青年・中年時代をそれぞれ3人の俳優が演じる。やがて妻となる良き理解者と出会い、売れる絵を描くために二人でおバカなコトばかりする。ボビーにどつかれまくるカナコちゃん。生死の境を垣間見るために、自宅風呂でカナコちゃんにおぼれさせられるタケシくん。娘の遺体の顔に口紅を塗りたくるタケシくん。狂おしいほど一生懸命なんだけど、方向性がだいぶんズレているんだよね。笑えるよ。良作。 [DVD(邦画)] 7点(2019-08-04 04:07:05) |
16. アルキメデスの大戦
《ネタバレ》 数学で戦争を止めようとする男と巨大戦艦で戦争を終わらせようとする男が机上で激突。戦艦の材料となる鉄の重量から戦艦の建造費を割り出す関係式を導く過程がよく練られていた。ムキになったときの橋爪功のマヌケ面がおもしれえ。怪演だね、これは。戦艦大和は戦争に勝つためでなく、負けるために造られたということか。ちょっと無理あるけれど、新解釈だね。さすがは山崎貴監督。良作。 [映画館(邦画)] 7点(2019-07-28 21:39:50) |
17. アウトレイジ 最終章
《ネタバレ》 「バカやろー、コノやろー」シリーズ最終章は世話になった韓国親分への義理を貫き通す闘い。子分のイチカワと共に散々に暴れて散る姿が潔い。大杉漣熱演の畑違いの新会長・ノムラの情けない最期。病んで痩せて威厳を失ったナカタ。前作までの濃いキャラたちがいなくなり、コメディになっちゃってバイオレンスの迫力や人物の重厚感が薄れてしまっている。良作なれど、何だか尻すぼみの印象でザンネンだ。 [映画館(邦画)] 7点(2018-01-27 22:25:03) |
18. あしたのジョー(2010)
《ネタバレ》 拳で語り合う2人、典型的な血と汗のスポコンでベタベタな展開でしたが素直に受け入れられました。「あしたのジョー」を知らない世代ですが日本漫画史に刻まれるフィナーレ、“あの”シーンはやはり熱かったです。山下と伊勢谷、造られたその肉体美は圧巻。 [映画館(邦画)] 7点(2011-02-28 00:17:48) |
19. アヒルと鴨のコインロッカー
《ネタバレ》 青年たちの奇妙な関わり合いによる日々。間の抜けた雰囲気の前半から一転、種明かしが語られる後半は緊迫した展開。思わず引き込まれました。主題歌のボブ・ディランは清々しい曲ですね。 [DVD(邦画)] 7点(2010-10-06 00:44:45) |
20. 悪人
《ネタバレ》 現代社会を生きる若者の孤独感が描き出されていたけどやや出来すぎたストーリーな気がします。出会い系サイトで偶然殺人犯と知り合った女性がたとえ彼に同情したとしても一緒に逃げるなんてことはあり得ないんじゃないでしょうか。俳優はおなじみの妻夫木・深津ペア。童顔の妻夫木に金髪の殺人犯は無理ありすぎです。それにしても後味悪い結末でしたね。 [映画館(邦画)] 7点(2010-09-21 15:34:28) |