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1.  あんにょんキムチ
ナショナリズムの問題は根深く、迂闊なことを言えないイメージがあって、なんとなく敬遠してしまう。本作もテーマがテーマだけにそこまで観たい内容ではなかったのだが、松江監督の卒業制作、いわばスタートを飾る作品であるという点がどうにも気になり、四の五の言わずにと言い聞かせ、とりあえず鑑賞。感想としては、なかなか面白かった。まずこれが卒業制作だということが凄い。編集の技術や情報収集の行動力その他諸々、プロ顔負けの、舌を巻く出来だと思ったのは大袈裟だろうか。だが、少なくとも、お金を取れるクオリティであることは確かだ。内容が内容だけに説教っぽさに満ち満ちた仕上がりになりそうなものだが、このドキュメンタリーは松江監督本人のアイデンティティに対する漠然とした悩みが出発点とあって、全体論ではなく、「うちの家族は~」に終始しており、教科書的というよりは私小説的であるため重くない。同じ状況下にありながら、悩める兄と、飄々とした妹の対比は特に面白かった。自分はドキュメンタリー映画にはあまり期待していなかったが、松江監督の作品を観てからその底力を知った。「うちの家族はどこにでもキムチを持っていく」というまるで小学生の作文のような文言の背景に、ここまで壮大な家族の歴史物語があるなんて。切り口次第で、現実はたくさんのドラマを生み出すんだな、ホント。
[映画館(邦画)] 7点(2010-09-23 02:17:39)
2.  アウトレイジ(2010) 《ネタバレ》 
文字通り、恐ろしいものを観たという感じ。やっぱりバイオレンスは苦手だ、劇中5割は薄目状態だった(無論ストーリーがわかる程度には開けているが)。とかく非道で下劣。魂やら仁義やら、竹内力のVシネマみたいな、私が勝手に信じていたジャパニーズヤクザの美学みたいなものはこっぱ微塵である。ちなみに「全員悪人」というテーマだが、それでも共倒れせず、最終的には勝者と敗者が提示される。武道派より知能派が強いというのは結構分かりやすい構図で、生き残るメンバーに意外性はそんなになかった。そしても一つ残念なのは、そうそうたる俳優陣なのに、それぞれのキャラクターが役者さんのイメージを大きく外れていないこと。例えば、今や草食系なんていうありがたくない肩書きが定着しつつある加瀬亮のインテリヤクザもファンからすれば今更感あるし。腕のある役者さんを揃えてるぶん、配役はもうちょっと遊んで欲しかったかなと欲張ったコメントをしてみる。ところで、映画のジャンルとしてアクションやバイオレンスは殆ど観ない私だが、以前たまたま観た「レザボア・ドッグス」は屈指の名作だと思っている。本作も北野監督こだわりの暴力描写にはオリジナリティがあり(歯医者でグチャグチャの発想は純粋に驚いた)、逐一派手だが、「レザボア~」のグロいけどスタイリッシュというギリギリラインを狙った攻撃性のほうが個人的には好きだな。とにかく大画面でのイタイイタイ感じが私にはちょっと刺激が強すぎた。そんなバイオレンス・ビギナー(要するにただの怖がり)な私なりにこの映画の美点を挙げるとするなら、陰惨な暴力映画なのに、何か可笑しく、何かダサいことだ。悲劇と喜劇という一見相反する要素が同時に成り立つというのは何時でも人生の真理というわけではなく、チャップリン然り、やはり見せる側の才能なんだと思う。初日舞台挨拶のとき、北野監督は某納棺師を題材にした映画をネタにジョークを飛ばしていたが、人がごろごろ死ぬことさえ、即席で笑いにできるこの人は本当に凄い。やっぱり映画監督・北野武はお笑い界の奇才・ビートたけしでもあるわけで。彼が「世界のキタノ」と呼ばれ、愛される理由はこういうセンスにあるんだろうなとしみじみ思った。無論、穏やかな死の映画「おくりびと」のほうが私の肌には合いますが、ね。
[映画館(邦画)] 7点(2010-06-13 23:51:54)
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