Menu
 > レビュワー
 > クルシマ さんの口コミ一覧
クルシマさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 53
性別 男性
年齢 40歳
自己紹介 国、年代、ジャンルを問わず、いろいろな映画を観ていくつもりです。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  カリスマ 《ネタバレ》 
僕たちは絶えず何を生かし何を殺すか選択しながら生きているのだと思う。それは当然のこととして受け入れられていて、その選択自体を拒否することは許されない、かのように見える。役所広司はそのことにぼんやりとした違和感を覚えていたのではないだろうか。だから、序盤の人質事件において、何もすることができなかった。しかし役所は、森での出来事を通して、何を生かし何を殺すかが問題なのではないことを悟る。そもそも、そのような問題が成立してしまうのは、何かが生き何かが死ぬということが法則とか力関係のもたらす結果として捉えられているからではないか。ならば、法則とか力関係といったものを度外視してしまったらどうなるか。そこに残るのは、何かが生き何かが死ぬという表面的な事実のみである。そのように世界を認識することによって、役所は、何を生かし何を殺すかという選択から解放され、世界をあるがままに受け止めることができるようになったのだと思う。全ての物事があるがままでいい。たとえそれがどんなことであったとしても。だからこそ役所は、終盤の人質事件に迷うことなく対処することができたのだろう。ただ、そんな境地に達することは現実的には不可能だし、それは想像を絶する世界である。だから僕たちは、大金を出したり、爆破しようとするなりして、恣意的に選択されたカリスマに追随するしかない。そこには必然的に対立が生じる。そのことをラストの戦火が表していたのではないだろうか。この映画ははっきりとした解答を提示しているわけではない。しかし僕は、その潜在性において一縷の希望を見出すことができた。
[DVD(邦画)] 10点(2007-08-22 21:25:36)(良:1票)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS