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1.  THE FIRST SLAM DUNK 《ネタバレ》 
話の中心は主人公の桜木花道…ではなく、宮城リョータ。原作ではほとんど語られなかった彼の生い立ちや家族関係の描写を、インターハイ2回戦である山王工業の試合に絡めて構成する、という内容。公開前に色々言われていたCGアニメも違和感なく、原作漫画であった非現実的な展開(試合中にギャラリーがコート入ってきちゃうとか)もカットされて、見せ方としては実写寄りのアニメーション映画という感じでなかなか面白かったです。ただ、スラムダンクの魅力のひとつであったSDキャラでのギャグ描写が完全カットされてギャグセリフを真顔で言っているシーンがちょいちょいあったり、山王側のキャラの掘り下げがバッサリ無くなっていたりと、本作が「原作漫画を忠実に映画化」という映画かと言われればちょっと違うかと思いますが、作者にして監督である井上雄彦が今の感性で再構築した「新しいスラムダンク」として楽しむのが吉かと思いました。
[映画館(邦画)] 7点(2023-01-03 22:51:38)
2.  サマータイムマシン・ブルース
世紀の大発明、タイムマシンを使ってまずすることが「クーラーのリモコンが壊れる前の昨日へ戻ってリモコンをゲット!」という、えらくスケールの小さい目的に苦笑。画面二分割などの映画ではあまり使わない手段を用いて「昨日」と「今日」を同時進行させる演出も新鮮。各キャストのキャラ立ちとストーリーの面白さも相俟って、楽しい作品です。本広監督、最近「踊る~」関連で評価を下げていたのですが、この作品に関してはよくぞやってくれた!という感じ。原作は舞台の芝居ということで、そちらのほうも機会があれば観てみたいですね。
[DVD(字幕)] 8点(2006-09-09 18:00:23)
3.  THE 有頂天ホテル
下でも書いている方がいましたが、私もチュンソフトの名作サウンドノベル『街』を思い出しながら観ていました。三谷幸喜はこういう「閉ざされた空間」での「群像劇」がやっぱり得意なんだな~と実感。一方で、観た後で何も残らないという印象を受けたのも事実でした。これはまあこういう作りだから仕方ないのかな、とは思います。キャストは新選組!チームの同窓会であるがごときの充実度。個人的には津川&近藤のエルフな耳に絶句(笑)
[DVD(邦画)] 7点(2006-09-09 16:56:25)
4.  サクラ大戦 活動写真 《ネタバレ》 
あくまでも「サクラ大戦」シリーズのファンに向けての映画。登場人物もほぼ揃い踏みでそれなりに出番もあるので、各キャラのファンにとっては嬉しいでしょう。ただ、そんな中で劇場版の新キャラクターであるラチェットの存在があまりにも薄い。花組に入っても普段はあまり波風立てないので表向き不協和音の描写がなされていなかったし、そんな彼女が過去に何があったのかを明かすシーンも観客側に提示されることはこれといってなし。だから織姫がラチェットを制して飛び出したりする場面でもこちらとしては「なんで急に?」みたいな感想を抱いてしまいます。それはクライマックスの舞台でいきなりアドリブで心理劇をやり出すのも同じこと。もっと彼女を前面に押し出して物語を進めていけば、最後盛り上がったと思うのですが・・・。私はこのシリーズのファンですが、敢えて厳しめに5点を付けさせていただきます。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2005-06-12 21:11:31)(良:1票)
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