1. 地獄の血みどろマッスルビルダー<OV>
スプラッター作品門外漢にとって、唯々、気色悪かった。 家の外観、内装は薄ら寒い怖さを感じましたが、中でやってる事に呆れるだけでした。 15年かけたという(何でそんなにかかるのか?)事ですが、DVD化されているのに完成させた甲斐があるのを感じます。 スプラッター愛好家の方にはお薦め出来る珍作です。 [DVD(邦画)] 4点(2024-04-21 17:14:39) |
2. JUNK HEAD
《ネタバレ》 クリエイター魂には敬意を表するものの、追いつ追われつに終始するストーリーに結局何が言いたいのか分かりませんでした。「地上では思えなかったけれどここでは生きてる感じがする」ハッとした台詞に加点。続編があるそうで言いたいことを見せて貰えるのでしょうか、興味深いところです。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-01-28 23:29:50) |
3. 賞金首 一瞬八人斬り
《ネタバレ》 予備知識ゼロでの鑑賞。「なんじゃこりゃ」で埋め尽くされた作品。若山富三郎の出で立ちがパンチパーマ、メキシコ山賊のような衣装で、短銃、ライフル銃(そんなアホな)を多用、突然の濡れ場ではぎこちなく、一瞬だけど八人以上は斬っていました。ハナシはとっても他愛なく結末もやっぱり「なんじゃこりゃ」極悪人天知茂を拝めたところに点数の全てを。もっともその最期も再び「なんじゃこりゃ」シリーズものらしいですが、他作もこういうノリで作られているのでしょうか。確かめる気も無いですが。 [DVD(邦画)] 3点(2021-09-08 01:29:06) |
4. 地獄(1960)
amazon prime 無料配信 本日限り 天知茂出演と言うことで鑑賞。真夏の怪談ものとしてはヒヤリとするどころか、暑苦しさむさ苦しさ生臭さで胸焼け過多。お目当て天知茂(29歳)を食ってしまったMIP田村役の沼田曜一が強烈過ぎる。悪魔の化身のようであり、真面目人間清水が持ち合わせる内面のような存在がとても興味深い。二人逆のキャストで観たかったところです。悪さしたら地獄行きですよという他愛ない話でありながら、製作陣の気迫を感じる突き抜けた映像が記憶に残る怪作。 [インターネット(邦画)] 7点(2021-07-31 12:25:17) |
5. 人生劇場 飛車角と吉良常
仁侠の世界を舞台にした文芸作品のような本作。辰巳柳太郎が美味しいところを全て持って行ってしまったようで、お目当て鶴田浩二も霞んでいました。ただ、この人の殺陣は何時もながらの鬼気迫るヒリヒリさせられるもので、何時もながらに両手握り拳で硬直して見入ってしまいました。主体性のカケラもないおとよに虫唾が走る(野暮な事を言いますが)のがマイナスです。 [DVD(邦画)] 7点(2020-08-14 02:46:13) |
6. 14の夜
タカシ達の体操服姿に自身14の頃を思い返すと、アバに、ジャック・ニコルソンに、ブッチャー・シーク VS ザ・ファンクスに、山崎豊子小説に、卓球に夢中でしたね。社会の先生に憧れを抱いたものの性的な感覚は起きませんでした。息子が14の頃は反抗期の最中でまともな会話が出来ず、当時どういう思いだったのか聞いてみたいと思わされました。淡々~~とした佳作。 [DVD(邦画)] 5点(2020-05-31 11:30:18) |
7. 心中天網島
2人を見守る神に見えた黒衣の演出が印象深い。他愛のない物語で登場人物がのべつ幕なしにけたたましく泣き崩れるくどい演出にはウンザリ。ただ、墓地での岩下志麻の艶めかしさは「凄い!」と感じるもので、ご亭主である監督の元での演技は女優冥利に尽きるのだろうと思えました。 [DVD(邦画)] 6点(2019-07-21 01:29:21)(良:1票) |
8. 資金源強奪
刑務所に収監されるまでの一気呵成の展開は苦手な深作監督テイストで冷めた目で眺めていました。そこから結末まで一瞬たりとも目が離せず、大藪晴彦作品を思わせる女に溺れない清元武司(北大路欣也の肉体美とギラギラ発散するオーラに惚れ惚れ)と黒川博行作品を思わせる軽妙洒脱な能代文明(梅宮辰夫の味わい深い演技に北大路欣也以上に惚れ惚れ)を軸にキャスト全員が躍動していました。ギョッとした空港シーンでの結末もお見事。大傑作。 [DVD(邦画)] 10点(2019-05-15 19:37:35) |
9. 上意討ち 拝領妻始末
《ネタバレ》 掘られた穴に並ぶ息子夫婦の亡骸にすすり泣きが止まらなかった。二人の愛情に感動して信念を貫き通せと叱咤激励した父親だが、この結末を解っていただろうに、これでよかったのだろうか、生き長らえるほうがよかったのではなかろうか。そこから結末までの展開は、引導を渡すと思われた浅野が倒されて誰が勝てるのかと思った途端の鉄砲。場内から「何と!」と声が上がる。御家第一の名の下に於いて身勝手さ卑劣さで覆われた展開にため息しか出ない。三船敏郎は何時も通りの重厚感で見惚れるが最期の演出がくどかった。最も印象深かったのが御側用人演じる神山繁で酷薄さで三船敏郎も圧倒しており、その最期に本作で唯一溜飲が下がった。小林正樹・橋本忍、最強コンビ極上の作品。 [映画館(邦画)] 8点(2018-11-28 01:33:06)(良:1票) |
10. シン・ゴジラ
《ネタバレ》 シリーズ初見。冒頭の芋虫の如き姿に必死で笑いを堪えると共に「???何じゃこりゃ???」激しく混乱する。再登場の猛々しい姿で暴れる迫力に、舞台をわが街に置き換えて恐ろしさを味わった。常日頃この国を良くする為に働く公僕の方々が未曾有の災難に立ち向かう様子を丹念に描こうとしているのでしょうが、テロップで読み取れなかった長い役名の者達が右往左往しながら、言いたい事だけを機関銃のように喋りまくるだけで空回り。米国大統領特使には失笑させられっ放し。続編を匂わせるラストショットにも話の展開を呑み込めなかったイライラだけが心に残った。 [映画館(邦画)] 4点(2016-10-03 14:19:55)(良:1票) |
11. 淑女は何を忘れたか
《ネタバレ》 私の母が幼児だった当時のハイカラな暮らしぶりに育ちの良し悪しを考えさせられます。尻に敷いている夫にビンタされた妻の反応がとても意外で、ここから初めて本作を面白いと感じました。夫婦円満であるためには互いが とんがらがっちゃ駄目よ なのでしょうね。 [インターネット(字幕)] 6点(2016-03-20 01:40:49)(良:1票) |
12. 人生劇場 飛車角
《ネタバレ》 初見。描かれる義理と人情。人情が三角関係のメロドラマであったが為に二つを秤にかける切なさがあまり感じられなかった。生き残る健さんしか見た事がなかったので人力車もろとも放り捨てられた最期に仰天。同様に放り捨てられるであろう鶴田浩二の最期を想像させるラストショットに加点。 [DVD(邦画)] 7点(2015-05-06 01:23:24)(良:1票) |
13. 昭和残侠伝 唐獅子牡丹
しっかりしたストーリーを、強欲ながら石工魂が垣間見られる親爺と知性の「ち」の字もないアホ息子ども(特に山本麟一がいい仕事をしています)の悪方陣が盛り上げています。善人役で特筆するのは三田良子。漂う気品に見惚れました。残念だったのは池部良の役どころで、何時もの厭世観が感じられなかった点です。 [DVD(邦画)] 7点(2013-01-28 02:23:56) |
14. 修羅の群れ(1984)
老母や未亡人の厳しい視線はあったものの、単純な稲原の成長記に惹かれるものはありません。ただただ豪華絢爛のキャストが嬉しい一品。お目当て鶴田浩二の出番の多さに満足。もう一人のお目当て天地茂は流れ星のようで残念。名優達に引き立ててもらっていたのが北島三郎。モロッコの辰は異彩を放っていました。 [DVD(邦画)] 5点(2013-01-27 10:54:01) |
15. 昭和残侠伝 人斬り唐獅子
縄張り争いがベースな為か、渡世の義理に惹かれるところがありませんでした。悪方が何時にも増して狡すっからい、小山明子の描かれ方がベタベタしていない、片岡千恵蔵の往生際が見事。これ等が見所でした。 [DVD(邦画)] 6点(2012-12-22 01:06:20) |
16. 昭和残侠伝 一匹狼
うまい具合に話が繋がっていくのは織り込み済みとして、度々都合よく現れる藤純子に辟易してしまいました。痺れる切なさを味わえず残念でした。 [DVD(邦画)] 5点(2012-12-20 22:25:43) |
17. 昭和残侠伝 吼えろ唐獅子
鶴田、池部、高倉そろい踏みの、痛みがヒシヒシと伝わる大立ち回りの迫力。「義理」「筋を通す」事の苦悩。これ等をシリーズ中最も感じた本作。惜しむらくは物語の発端が駆け落ちであった事で今一つグッと迫ってくるものがありませんでした。 [DVD(邦画)] 7点(2012-06-09 14:22:28) |
18. 昭和残侠伝 破れ傘
筋を通そうとした者が命を落とす滅びの美学に惹かれる本シリーズ。今作では安藤昇にそれを見ました。特筆すべきは鶴田浩二の物凄い存在感。侠客とは、男の中の男とは、かくあるべしと見せつけます。風花コンビが霞んでいました。 [DVD(邦画)] 7点(2012-06-03 13:29:22) |
19. ジャッカル
車の塗装、試射のカボチャ、電話の盗聴シーンに「ジャッカルの日」が思い浮かびました。本サイトで名作のリメイクと知り唖然茫然としているところです。これでリメイクを名乗るなどド厚かましいにも程があります。しかし(知らずに)、別物として観た感想はそこそこ楽しめました。ギア、ウイルスと苦手な二人も嫌悪感が少なく、シドニー・ポワチエ、ダイアン・ヴェノーラがいい味を出していました。大統領夫人襲撃からはグダグダな展開で一流の暗殺者のカケラもない姿はお粗末ですが、B級アクションものとして良しとします。 [DVD(字幕)] 5点(2012-05-27 18:42:05) |
20. 死に花
《ネタバレ》 人も羨む悠々自適の毎日を送る老人が咲かせようとした死に花。優雅な悪巧みの成功譚は突っ込みどころ満載ですが名優達が醸し出す人柄にそれほど目くじらをたてることもなく。一方で目に焼き付いて離れないのが遠山貞子が咲かせた大輪の死に花。空前絶後の衝撃的なショット。生きていく張り合いや喜びについて考えさせられました。 [DVD(邦画)] 7点(2012-05-25 18:34:54) |