1. 精神0
《ネタバレ》 『精神』(2008年)の続編にあたる作品。 山本医師の引退の様子から始まり、引退後は認知症を患った妻との生活が綴られる。 これを見て思ったのは、仕事は早めにやめること。 これを改めて感じた次第。 妻との老後も、妻が認知症になってからでは遅過ぎる。 認知症を患った奥さんはまるで別人で、眼には表情がなく、意味の無い動作を繰り返すばかり。 そんな人間の面倒をみる山本医師。 はたから見たらイライラするし、面倒なんか見る気も起きないが、長年連れ添った愛する妻だからこそ面倒を見られるのだろう。 老夫婦の生活の実情が何らのフィルターもなく、生々しく映し出される。 それは虚しくもあり、愛らしくもあり、なんとも言えない気持ちにさせられた。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-09-21 00:45:58)《新規》 |
2. ぜんぶ、ボクのせい
《ネタバレ》 母親に恵まれない者同士で意気投合して、車で生活する少年とオダギリジョー。 オダギリジョーがこれまたいい味を出していて、小悪党なのに少年には優しい。 松本まりかがチョイ役過ぎたのは残念ではあるけど、ハマり役だった。 肩紐がなんともセクシーで、ありゃ悪い男が付いても仕方ない。 息子に対して愛情のようなものを見せたのに、なぜに息子と一緒に暮らせないのか。 その理由ははっきりと描かれてはいなかったが、非常に気になった。 終わらせ方はとても無難で健全。 でもそれが大いに不満。 この健全な終わらせ方こそ現代映画の欠点であり、一昔前の映画ならあのおねーちゃんと名古屋に行く終わらせ方も出来たはず。 物議を醸さないであろう、無難で健全な終わらせ方が残念でならない。 [インターネット(邦画)] 8点(2024-07-16 12:52:15)(良:1票) |
3. Sexual Drive
《ネタバレ》 かなり期待して見始めたのだが、どうにも男優陣が生理的に受け付けん。 芹澤興人は馴染みがあるので大丈夫だが、それ以外の男優たちが気に入らない。 目当ての武田梨奈の出番も少ない(これが一番致命的)。 直接的な性描写は無しでエロティックな内容を表現したかったようだが、成功しているとは言い難い。 唯一の収穫は出てきたラーメン屋。 一誠というラーメン屋らしい。 とてもうまそうだった。 今度食べに行こうと思う。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-04-28 13:53:33) |
4. 閃光
《ネタバレ》 男女二人が街の公園で出会い、束の間のひとときをふたりで過ごす。 何気ない男女のやりとりを捉えた映像は、どこか儚げで寂しさがつきまとう。 ハードルが低いというか恋愛とも言えないふたりの時間。 正直言えば、こんな寂しい出会いなら要らないかな。 でも重苦しくはないんだよな。 そういう意味では良いのかな。 [インターネット(邦画)] 5点(2023-03-28 15:16:49) |
5. セーラー服と機関銃
《ネタバレ》 薬師丸ひろ子の髪型はかわいくないなあ。 渡瀬恒彦はこの頃はげてたのか。 その程度しか印象に残らなかった。 相米作品はもういいかな。 [インターネット(邦画)] 5点(2023-03-11 20:01:49) |
6. 千利休 本覺坊遺文
《ネタバレ》 ストーリーが分かりにくかったので何度も見返した。 ストーリーなのかセリフ回しなのか、何度も見ても分かりにくい。 要は千利休が茶道を秀吉に邪魔され自刃したという内容。 そこに何のミステリー要素があるのか知らないが、あまり興味が湧かなかった。 [インターネット(邦画)] 3点(2023-03-10 19:29:19) |
7. 千年女優
《ネタバレ》 今敏作品の中だけでなく、今まで見てきた全てのアニメ映画の中で一番良かったかも。 絶頂期に突然姿を消した大女優を30年ぶりに訪れるという設定が、もうワクワクするし、何しろ音楽がずば抜けて良い。 [インターネット(邦画)] 8点(2022-11-28 03:21:24)(良:1票) |
8. 絶対の愛
《ネタバレ》 整形手術の是非は別にして、話として面白かった。 ホラー系が苦手なので、お面のシーンとか怖かったけども。 もし愛してる相手の顔がガラリと変わったら、どうするか? 今まで通り愛せるのか? この問題提起はとても面白い。 最後に男が轢き殺されるのはどうなんだろな。 再会して素直にハッピーエンドの方が良かったと思うが、そこはキム・ギドク監督だから無理か… [インターネット(字幕)] 7点(2022-11-23 17:42:32) |
9. セクシー地帯
まあ、はっきり言って凡作だ。 だけど、石井輝男監督ならではの魅力が、そこかしこに見られるのがプラスポイント。 都会の裏路地にある平凡なアパート、都会の喧騒、変態的エロスの演出。 全てにおいて、石井輝男にしか出せない絶妙な面白さと魅力を感じる。 女を囲うスケベおやじ。 「相変わらずのキミの肌はスベスベしているなぁ。」 はたまた、女を騙し小部屋に連れ込むチンピラ。 「俺が毎日かわいがってやるよ。」 ピンク映画とかだと、この後の演出が露骨になり、かえって面白くなくなってしまうところだが、石井輝男にかかると、エロスのチラリズムが効いていて、想像力をかきたててくれる。 このさじ加減が絶妙にして、自然でいて、エロチック。 そして何より変態的である。 ストーリーはほんとうに適当で、都合よすぎて何ら面白くない。 しかし、吉田輝雄の相変わらずの不自然すぎる真面目さを筆頭に、石井輝男作品ならではの魅力が散見され、陳腐なストーリーを帳消しにしてしまう面白さを秘めた作品に仕上がっている。 それはそうと、ヒロインがあまりにヒドすぎる! あれは、パンダのぬいぐるみだ! バスト99っていう設定らしいが、単なるデブにしか見えない。 しかもオバサンパーマで、アホキャラ。 顔も気持ち悪い。 これがもっとクールビューティな感じのヒロイン、例えば司葉子辺りが演じていたら、カルトな傑作になっていたに違いない。 陳腐なストーリーのマイナスポイントを、石井監督の演出がプラスに転じさせ、それをヒロインの魅力の無さが台無しにするという、何とも評価し難いアンバランスな魅力と凡作感に満ち溢れた、愛すべき小品である。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-08-07 22:54:13)(良:1票) |
10. 接吻泥棒
ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 宝田明のモテっぷりも凄いけど、確かにカッコいい。 草笛光子が意外と色っぽかった、、のには不覚! 熟した女の色気と甘ったるさがタップリ出ていた。 団令子は少しぽっちゃりすぎかなぁ。。頭でっかいとか、アンパンのへそとか、劇中で色々言われまくってたけど、なんかものすごく同感だった。 ラストのボクシングシーンはとても迫力を感じた。 宝田明は、若い頃、マジで喧嘩強かったんだろうなぁ。 ボクシングをする姿がほんとっぽく、様になっていた。 ボクシングシーンにかなりの演出を施したに違いない。 リアルなボクシングシーンに川島雄三監督のこだわりを見た! [映画館(邦画)] 7点(2021-08-07 22:47:46) |
11. 絶対領域
《ネタバレ》 見る前のイメージとしてはショボい作りなんだろな、とか勝手に想像していたけど、これが案外まともなレベルの映画だった。 前半の方が緊迫感があり面白いが、後半もそこまで悪くはない。 何より、美しい肢体を堪能できるという点においては、十分合格点。 (しかし個人的な嗜好ではあるが、ニーハイはあまり好みではない。どうでもいい個人的告白だが) 主題歌の歌はなかなかオタクチックで楽しいし、主演の女のコの声も可愛らしい。 堅苦しいテーマを扱っているはいるが、娯楽作品としても楽しめる。 実に日本映画らしい地味に楽しめる味のある佳作。 [インターネット(邦画)] 7点(2021-06-07 00:52:14) |
12. 青春怪談(市川崑監督作品)
《ネタバレ》 1950年代の日本映画の良さが詰まった作品。 そして北原三枝はスタイルが美しい! 細いだけでなく、姿勢が良いんだろな。 あと、テキパキとした所作と、さっぱりとした語り口、実に魅力的な女優さんだ。 それに対し一番笑ったのが、轟夕起子が池で溺れかけて、それを助けようとした山村聰が思わず「重い」と言ってしまう場面。 思わず言葉に出てしまった感がすごくあって、妙にリアルで爆笑してしまった。 [インターネット(邦画)] 7点(2021-05-05 22:20:32) |
13. 青春の蹉跌
《ネタバレ》 この映画はその時代に生き、リアルタイムで見た人にしか、その魅力は理解できないのではないだろうか。 よって、この映画の製作年に生まれた私には、この映画の良さは理解できなかった。 それはさておき、 ・桃井かおりの裸に興味はない。 ・壇ふみの裸なら見たかった。 ・音楽はいかにも1970年代という感じでダサい。 ・ショーケンに魅力を感じない。 ・この映画を見た事により蹉跌という言葉の意味を知ることができた。 が、この映画の感想。 誠に表層的な感想で、かたじけない。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2021-05-03 20:46:31) |
14. 0課の女 赤い手錠
《ネタバレ》 パワーと密度と狂気にやられた! 尺が短い割に、疲労感が凄い。 とにかく無茶苦茶なのに、最後までパワーで押し切ったのはアッパレ。 タブーは全く無し。 全て見せます、やりますの内容。 いやはや、疲れました。 降参です! [インターネット(邦画)] 7点(2021-03-21 00:28:36) |
15. 全員、片想い
《ネタバレ》 いい女優さん、いっぱい出てますね〜。 女優の競演といった趣きもあります。 何より、このオムニバス映画の主題となっている片想い。 この描かれ方がとっても良い! 切なさは辛いけど、生きてる実感が湧いてくるんだよねー。 オムニバスなので、中にはイマイチなのもありましたが、総じてとても良かった。 特に加藤雅也の中年の恋。 これが最も切ないですな。 いや〜、いい映画でした! [インターネット(邦画)] 8点(2020-11-01 02:14:42) |
16. 接吻 (2006)
社会的に不適合者だと常に感じ、いつも孤独を感じている。 そのような人間が自分をどう見つめているか。 それは、自分のことを不適合者だと思っていない人には知る由もないことであり、そこには大きな溝がある。 不適合者が抱える心の闇。 不適合者同士しか理解し合えないこと。 しかし、不適合者同士とは言え、他人である以上すべてを理解できるとは限らない。 そこにはおのずと限界もある。 「この人なら私を理解してくれる。この人のことなら理解できる」 そう思っても、ちょっとした考え方のズレが、決定的な絶望感と孤独感を創り上げてしまう。 愛し合っている男女の関係にも同様のことが言え得るのではないか? お互いのことを完全に理解し合っていると信じている男女が居たとしても、ちょっとした価値観のずれが深い絶望感をもたらす。 深い絆で結ばれた人間同士でさえも、ひょんなことから深い溝が生まれる。 人間の関係性の難しさ、そして完全に理解し合うということの不可能性を本作を観て、痛烈に感じさせられた。 最後になったが、小池栄子は女優としてのプロ根性を発揮し、迫真の演技で実に素晴らしかった。 ついでに巨乳も相変わらず素晴らしい。 [DVD(邦画)] 7点(2011-07-17 02:42:34) |
17. 赤軍派-PFLP 世界戦争宣言
行動こそ全てであり、「武装闘争」としつこく主張しておきながら、やたらに理屈をこねくりまわす。 これは一種の矛盾ではないだろうか。 [DVD(邦画)] 3点(2010-11-30 01:10:40) |
18. 贅沢な骨
麻生久美子が今までにないほどの露出を見せている。 最初から最後まで露出度の高い服を着ていて、しかも何度となくセックスシーンが出てくる。 それだのにそれだのに、何故だか今までになく老けて見えた。 話としては、人間関係がなかなかドライに描かれていて、軽いノリで観ることができた。 人間と人間のつながりなんて、しょせんはこんなもんだろうと、しみじみ感じ入ってしまった。 そして人間の命の儚さも。 だからこそ、人は生きているうちにやりたいことをやっておかなければならない。 今ある人間関係も命も、全ては泡のように儚いものなのだから。 凡庸な作品であることは否めないが、そうした人間の儚げな生き様を見せ付けられた作品でもあった。 [DVD(邦画)] 5点(2010-09-12 00:29:52) |
19. 瀬戸内少年野球団
話はまったくもって面白くないが、夏目雅子の時代を超えた美しさを、永遠にフィルムに残したという点において評価したい。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2010-09-11 23:55:57) |
20. 千と千尋の神隠し
自分の想像を超えた世界観、キャラクター造形に関し、とても楽しめた。 川の自然を守ろうとか、色々きなくさいテーマが裏にあるのは感じるが、画そのものが実に独創的で楽しいので、それほど気にならなかった。 これは間違いなく宮崎駿監督にしか創れない映画だろう。 その独創性に拍手を送りたい。 [DVD(邦画)] 7点(2010-07-03 00:47:31) |