21. 殺陣師段平(1962)
《ネタバレ》 やはり黒澤明は見せ方を知ってる。ぐんぐん画面に引き込まれ、あっという間に段平に感情移入してしまう。女好きではある段平だが、そのチャーミングさに細かいことは許せてしまう。それは何より仕事バカだからだろう。最後は、死に際の布団の上まで仕事の立ち回りの話をして逝ってしまう。実の娘の複雑な心境。やはり黒澤さんは高度経済成長社会の人だなぁと思わされる。しかしそれにしても市川雷蔵の声がカッコよすぎるぞ!ホントに(笑) [DVD(邦画)] 7点(2015-03-06 18:11:44) |
22. 大菩薩峠 完結篇(1961)
《ネタバレ》 小生、時代劇、初級者。やはり三隅監督が入門にはいいようで、色んな作品で三隅監督を目にします。だから大菩薩峠も最後まで、この監督で観たかった気がします。でも森一夫監督もかなりの作品数ですね。市川雷蔵さんは色んな顔を持ってるようですけど、本作品ではかなりの悪役。その彼が子どもに接したり、心の落ち着ける場所を見出したり、優しい性格を見せるのが、新鮮でした。でも悪が優しくなった時、死が近いのも確か。果たして、このラスト。最近、内田吐夢版をとあるレンタル屋で見つけました。自分の街の文化指数は中々だ、と嬉しかったです。 [DVD(字幕)] 7点(2014-05-16 03:28:22) |
23. 魂萌え!
《ネタバレ》 う~ん。僕の好きな風吹ジュンは可愛いおばちゃん役なので、あのような場面は観たくなかった。主人公のおばちゃんは、仲のいい女性の同級生がいても、自分探しはやめられないんだね。いろんな罠のある社会にあの年齢で出て行くというのは、観ててハラハラする。10年間、家庭を裏切ってきた、旦那の関口が、優しい目をして奥さんと握手する、そういうエピソードは、映画が終わって考えてみると、この旦那、考え違いをしてる嫌なやつだなあと思えてしまう。 [DVD(邦画)] 6点(2008-02-26 13:46:39) |
24. 大失恋。
タイトルがいかんのではないか?「恋する遊園地」とかした方がいいのでは?(でもこのタイトルだとインパクトないだろうなあ)あと、映画って音楽をフル活用できるので、内容的には大したことはなくても、音楽で強引にクライマックスに持っていけるんですよねえ。「ラブアクチュアリー」みたいに一つ一つのエピソードがもう少しふるっていればなあ。 [ビデオ(邦画)] 5点(2009-06-30 00:02:12) |
25. 大日本人
《ネタバレ》 あまりテレビを見ない自分なので、松本さんを理解してる人には的外れの感想と思われるかもしれませんが、僕はこの作品、笑えました。最後、ここまでCG使って面白い作品になってるのに、映像的に雑な実写にして「あ~もったいない」と思いましたが、これは「面白い映画撮ることができるけど、俺はここにとどまる」という意思表明のように感じました。でも日本の芸人にこういう人がいるということは頼もしいと思います。 [DVD(邦画)] 5点(2008-02-26 16:57:12) |