Menu
 > レビュワー
 > dreamer さんの口コミ一覧
dreamerさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 85
性別
自己紹介 映画を観る楽しみ方の一つとして、主演のスター俳優・演技派俳優、渋い脇役俳優などに注目して、胸をワクワクさせながら観るという事があります。このレビューでは、極力、その出演俳優に着目して、映画への限りなき愛も含めてコメントしていきたいと思っています。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  菊豆/チュイトウ 《ネタバレ》 
チャン・イーモウ監督の「菊豆/チュイトウ」のストーリーは、徹底的に悲惨です。 今までにも何本か、気が滅入るくらいの悲惨なストーリーの映画を観てきましたが、この映画はそんな中でも間違いなく、その悲惨ベスト5に入ります。  菊豆という若くて美しい人妻が、強欲で意地悪で不能で、年上の夫に苦しめられ、他の男性に愛されることで苦しさから逃れようとする物語です。 そこまでやるかというくらい、残酷で不幸で理不尽でやりきれないストーリーなのですが、とても美しい映像になっているのが特徴です。  原作の舞台は農村なのだそうですが、映画では染物屋になっています。 黄色や青や赤の長い反物が翻るシーンが数多く出てきて、実に印象的です。 これらの色鮮やかな布は、映画の中で効果的な大道具であると同時に、粋な小道具にもなっています。  残酷なのに、限りなく美しい映画というのはよくあるものです。 例えば、ジャンルは違いますが、「コックと泥棒、その妻と愛人」や「サスペリア」も同様でした。 やはり「赤」が美しい映画でしたから、「赤」というのはひとつの象徴なのかもしれません。 この「赤」から連想されるものは「血」とか「情熱」です。  菊豆の天青に対する想いは、年月が経っても全く薄れることなく燃えたぎったままでしたし、まるで"血の池"のような赤い染料のプールの中で溺れ死んでいく夫、ラストシーンの火事の炎など、到るところに「赤」のイメージがあり、まさにこの映画は「赤の映画」だなと思わせられました。  これでもか、これでもかというくらいの悲惨な終焉なのですが、後味が悪くないというのは驚きでした。 これはひとえに、チャン・イーモウ監督の演出の手腕だと思います。
[ビデオ(字幕)] 7点(2019-03-24 10:22:40)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS