1. 手紙(2006)
東野圭吾は救いがないというイメージだったのだが(原作未読)。これからの人生、いつどのように凶悪犯罪の関係者になるかもわからないが、自分は事件や犯人やその家族を赦す事が出来るのだろうか? <追記>先日秋葉原事件犯人の弟が自殺した。この映画を思い出し見返した。現実的に救いのないもっと厳しい世界があるのだろうと思った。 [DVD(邦画)] 10点(2014-01-17 12:30:02) |
2. 天国と地獄
犯人を捕まえようとする刑事たちの執念の凄まじさに圧倒される。山崎の狂気・三船の超然さといった両雄の存在感は言うまでも無いが、仲代を中心とする刑事たちの犯人の追い詰めていく過程には常に緊迫感があり、犯罪捜査というひとつのプロジェクトを体感できる。 9点(2003-12-22 04:54:16) |
3. 天空の蜂
《ネタバレ》 原作未読。「必要悪」とされる原発と自衛隊の各々の関係者がコンビを組んでテロ行為を行うという中々面白い設定で、311後では色々と比較対象される両者だが、これを95年の段階で小説化したのは評価されてもいい。エンタメ要素と社会派要素もうまい具合に絡み合って、救出シーン等々映像化にも成功しているように思える。多少現場主義的というか働く人への応援歌色が強く、他方で政府批判と大衆批判というやや説教クサイ部分もあるが、こうなってしまうのは作品上仕方ないのだろう。難点は配役と演技で、江口は相変わらすの大根だし、妻役もヘタ。女性刑事はなんでキャスティングされたのかと思うほど台詞が棒読み。佐藤二朗はお笑いになってしまって不似合い等々、折角の題材なのに作品のレベルを下げてしまっている。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-10-10 13:21:05) |
4. 天国からのエール
《ネタバレ》 TVドラマ界では有名な尾崎将也&阿部寛の黄金コンビだが、映画化という点においては汎用で失敗作だとは思う(3日で7kg減量したという阿部ちゃんの熱演はよかったし彼の代表作にしてもいいくらいだが)。これでもかなり脚色されてるだろうし、実話では抑揚がないので無理やり感動作にしようとベタな脚色をしてしまったように思う。でも、この程度の事もできない大人は自分も含めてゴマンといるわけで、「大人の責任とは何か?」という問題提起をするには十分な素材ではあり、見る価値はあると思う(ドキュメンタリーもあるようだしそちらで十分なのかもしれないが)。夢を安易に語り、煽るのは好きではないし、それも含めて大人の責任の難しさはあると思う。モデルとなったメジャーデビューしたHearts Growというバンドもデビュー後活動期間3年で解散したようだし、その後の現実の厳しさについてもエンドロールでクレジットしてもよかったのかもしれない。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-05-10 08:37:42) |
5. 電車男
このサイトも含めてこういう匿名サイトのいいところは無責任に好き勝手な事言えるという事でしょう。私も観た映画の本音の感想をあるがままにリアルの知人に話そうとは思いません。さて本編のケースではネット住人達が主人公に対して無責任に好き勝手な事をいいます。その結果主人公はハッピーになるわけですが、実際のリアルな知人の場合はどうでしょうか?主人公は別に引きこもりではなく、普通に会社勤めをし、同僚もいるようです。でもその同僚には相談する素振りすらみせません。リアルな対人関係では言動に責任が伴うため、その結果コミュニケーションが希薄になるものなのでしょうか?無責任なネット発言と責任あるリアル発言、人間を動かすのはアグレッシブになりがちな前者なのでしょうか?でも作品には結論的にネットではなくリアルが素晴らしいというようなメッセージが感じられます。そこがちょっと残念です。別に引きこもりやオタクは悪い事ではないと思います。現代社会におけるひとつの生き方でしょう。リアルコミュニティーにより傷つき、バーチャルコミュニティーによって救われる人も多いと思います。どちらが良い悪いではなく、相互は補完関係にあり、どちらを重視するかは各人の選択だと思います。 [映画館(字幕)] 7点(2005-06-13 01:00:27)(良:1票) |
6. 天気の子
上京少年の東京コンプレックスってこういうものなんだなという印象。東京の雰囲気はよく描けていたと思うが(千駄ヶ谷駅ホームから見える首都高が特によかった)、電線の描写が多いのが気になった。長野から出てきた製作者にはそこが引っかかったという事か。素人声優は概ねよかった。特に本田翼はEテレの『Q~こどものための哲学』で声優としての才能に注目していたので、本作での全く違う声色には驚いた。内容的には『君の名は。』と比較するとスケールダウンしたようにも思えるが、舞台を23区に限定して映像と音楽で押し切るスタイルにはスピードとパワーを感じるし、「自己犠牲」なんてクソくらえ(自分さえよければいい)という開き直りは現代的な感覚を表しているのかもしれないと感じた。まあ、自分が死んだら「セカイは終わる」と言えなくもないからね。 [地上波(邦画)] 6点(2021-01-05 11:40:28) |
7. デトロイト・メタル・シティ
内容的にはそこそこ笑えて面白いという程度。心配なのが松山ケンイチ。彼はアブノーマルなイカレタ役は上手くこなすなあと改めて実感。が、逆に先日みた「カムイ外伝」の大根役者振りは一体なんなのか?が益々気になった。普通の役がマトモにできないのであれば、決して演技派とは言えないだろう。稀有な存在感は認めるが、いつまでもアブノーマル役ばかりやるわけにもいかないだろうし、この先どのように生き残っていくのか?将来がとても心配な役者である。 [ビデオ(邦画)] 6点(2010-01-25 01:21:02) |
8. DEATH NOTE デスノート the Last name
《ネタバレ》 <原作知らず>最後はライトと死神の仕込み・ヤラセでどんでん返しがあるのかと思ったんだが、そのまま死んじゃって拍子抜け。結局、デスノートって書き込みの元ネタはマスコミなんだから、マスコミ無しでは殆ど機能しないって事?だからマスコミの報道って、人の生死とまでは言わないまでも、人生を操る事ができるんだよなあってあらためて思った。<追記>7年半ぶりに再見。内容を全く覚えていなかった。というか見た事すら忘れてた。正直ドラマの方がよくできていると思ったし、映画は内容が薄く感じたが、自分の過去のコメントを見てちょっと衝撃もある・・・。 [地上波(邦画)] 6点(2008-02-13 03:04:18) |
9. 転々
序盤の入り方は悪くないが、中盤以降はダレる。全体的な雰囲気も悪くはないんだが、主人公の成長が感じられないのが難点か。また、東京散歩とは言っても、歩いている場所が東西を行ったり来たりと滅茶苦茶なので所謂「ロードムービー」感もない。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-06-05 11:44:17) |
10. DESTINY 鎌倉ものがたり
《ネタバレ》 まず本題に入るまでが長い。だから全体的なストーリーに無駄が多い。そして、死者の無念や遺族の喪失感といった感情部分の描き方も弱い。そもそも映像の力で押し切る作品であって、ストーリーや感情面に期待する作品ではないのかもしれないが。ただし妖怪?も不必要に多すぎるような気がして映像的にも子供っぽさも感じるし、可愛らしさもないので見ていて多少不快になる部分もある。 テーマや設定そのものは悪くはないし、ラストの「想像の力」で乗り切るところは結構哲学的でもあり、観念の映像化としてもっと面白く料理できたのではないか。物語的にも映像的にも大人向けに工夫すればよかったのにと思うが、マンガ原作を映像化するとこうなるのは仕方ないのかもしれない。 [地上波(邦画)] 5点(2020-09-26 18:36:55) |
11. 鉄腕アトム 宇宙の勇者
全体的にはホノボノしてるが、原発事故があったり、ロボットが戦争から家事までやるのが現実的になってきた50年後の世界から見ると、いろいろと示唆的ではある。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-08-17 11:49:22) |
12. テルマエ・ロマエⅡ
相変わらずの後半失速。物語を盛り上げようとしているのだろうが逆効果。コメディーに徹すればいいものを、愛とか正義とか平和とか・・・。阿部寛の役者魂は感じたが。 [地上波(邦画)] 5点(2015-06-21 13:58:36) |
13. 天国の駅 HEAVEN STATION
《ネタバレ》 男優陣は概ねよかったように思うし、吉永小百合の体当たり演技も悪くはないんだが、それでも綺麗に描きすぎて、女の情念のようなものが感じられない。単細胞のバカ女という設定なのかな?とも思ったがそうでもないし。 ストーリーは「これで死刑になるか?」(暴行夫に耐えかねて殺人と殺人を止めようとして殺人だし)という展開で全く説得力がない。女性初の死刑囚という実話がベースのようだが、実際はもっとドロドロしていたに違いないので、そのギャップにかなり違和感がある。 [ビデオ(邦画)] 5点(2014-04-18 11:52:52) |
14. テルマエ・ロマエ
《ネタバレ》 前半は面白かったが、後半失速。湯治は戦国時代からあるわけで、現代人をタイムスリップさせる意味もなく、戦国武将でもタイムスリップさせるぐらいの無茶苦茶をすりゃいいのに。 [ビデオ(邦画)] 5点(2013-12-23 19:23:13) |
15. 天国にいちばん近い島
原作(未読)はOLの自分探しのようだが、こっちは高校生版になっているのでイマイチ深みがないんだろうな。原田知世もいい女になる前の幼い少女という感じで良くも悪くも未開発だが、あれから30年、まあある種の永遠の青春を感じさせる女優ではある。 [地上波(邦画)] 5点(2013-12-12 11:12:36) |
16. 天国の本屋~恋火
竹内結子は2役をうまく演じ分けていたと思うが、天国の方がちょっとインパクト弱いというか、ちょっとさらっとしていて苦悩みたいなものを感じなかった。これが死んでしまった者の諦めなのだろうか。現世の方はパワーありすぎだけど。香川照之は相変わらずのクドイ演技だし、玉鉄は存在感薄いし、男女のやりとりに天国と現世のGAPがあるように感じたが、天国にパワーがあってもオカシイし、まあ仕方ないのかな。どうせなら香川を天国に連れてきちゃえばいいのにと思わないでもないが・・・ [地上波(邦画)] 5点(2013-04-01 02:54:35) |
17. DEATH NOTE デスノート(2006)
原作は知らない。結局ネタが1つしかないので、同じ話の繰り返しになってしまって、ややマンネリで、全体的に緊迫感に欠けるけど、まあ息抜きには丁度いいかな。<追記>ドラマ見たので再鑑賞。映画だと駆け足で真意が伝わらないような。こんな中途半端な形で終わっていたとは。まったく記憶になかった。人間って忘れるものだな。 [地上波(邦画)] 5点(2008-02-04 01:43:37) |
18. てなもんや商社/萬福貿易商社
「あなたの夢はなんですか?」ってイキナリ聞かれてもねえ。ほのぼのとちょっと前向きになれる映画。 5点(2004-02-14 06:10:49) |
19. 天と地と
《ネタバレ》 原作も大河も知らないので、比較はできないのだが、合戦シーンは雰囲気があって悪くはなかったかな。どうせならヘタな人間ドラマは無視して、攻防戦にフォーカスして作品化すればよかったのに。第4次川中島では双方で33000人が死ぬという壮絶な戦いなので、もっと激しく描いてもいいくらい。確かにエキストラはよく見ると動きがヘナチョコなんだけど、人間だし怖さがあれば当時も実際には逃げ腰の人もいたのかな?と思えば許せる範囲かな。それにしても女たちの描き方がヒドイ。特に謙信が撃ち殺すシーンには唖然。見世物のように女たちを登場させて無残に殺す意味があったのかと。 [DVD(邦画)] 4点(2016-03-15 11:29:01) |
20. でかんしょ風来坊
銀座の次郎長シリーズは他のシリーズに比べマイナーなのでよく知らなかった。主演男女は魅力あるし、テンポもいいのだが、その分ストーリーが軽薄で中身がない。が、アキラのシリーズモノは見れ見るほど中毒化していく事があるので、他作を見るに従って評価も変わるのかもしれない。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-01-19 09:37:42) |