1. 大阪少女
《ネタバレ》 訳ありな底辺の人々やヤクザが共存してる町で逞しく生きる少女の話。ほのぼのしているようで少しハードな描写も出てきますが、俳優陣の演技が自然でなかなか面白く、後味も良かったです。 [インターネット(邦画)] 6点(2023-05-28 20:46:13) |
2. 男はつらいよ 寅次郎恋歌
《ネタバレ》 シリーズで最も好きな作品。池内淳子が独り身と知って「なんだか俺、腹空いてきちゃったよー」とか、茶碗叩いて歌って大盛り上がりの寅の能天気っぷりと、りんどうの花の話から自らを悟り身を引いていく哀愁漂う姿との対比が絶品。後期の加齢に伴う哀愁ではなく、流れ者と地に足の着いた生活者の住む世界の違い、お互いの憧れが際立っている。森川信、志村喬といったベテラン勢も見事。 [DVD(邦画)] 9点(2020-05-22 13:11:55) |
3. 男はつらいよ 寅次郎心の旅路
《ネタバレ》 主人公が高齢になり、だんだん初期のような恋愛熱量もなくなる一方で、浮き草人生の哀愁が漂う作品も増えて行く後期だが、寅さんがウィーンに行くということでネタ切れかと思いきや、意外と悪くはなかった。 本作はいつもの国内の地方ではなく、簡単に故郷へは帰れない外国を舞台とし、空港での帰国寸前の久美子と地元青年との抱擁〜残留決意を傍らで呆然と眺めている姿を示し、寅に欠けているもの(実生活や現実への覚悟のなさみたいなもの)が浮き彫りになっていると思う。 あと、とらやの面々との絡みシーンも少ないので違和感ありの人もいるかも。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2019-08-04 12:53:34) |
4. 小野寺の弟・小野寺の姉
《ネタバレ》 結構バランスが取りにくい内容を絵本の中の話を映画の本筋とも絡め、2時間弱の尺にうまくまとめていると感じました。姉のかつての同級生や先生との再開描写も姉弟の関係を表現するのに効いていました。いい先生ですね。先生というものは何年たっても担任した子供のことを結構覚えていて気にしていてくれるものですが、それが仇になって姉弟の芝居がバレてしまうのは笑えました。それぞれの葛藤を抱えつつもお互いを思い合う姉弟の様はややベタな感じでありますが、片桐さん、向井さんの所作も冴え、暖簾に髪の毛が絡んだり家具に足をぶつけたり、炊飯の匂い等の演出は、家族・家の居心地の良さ・暖かさ、反面のしがらみ・面倒臭さをも表現している気がしました。 [DVD(邦画)] 5点(2019-08-03 23:38:42) |
5. 幼な子われらに生まれ
《ネタバレ》 あまり期待していなかった割には良作で引きこまれました。浅野忠信も田中麗奈もデビュー当時から見ているのでいい役者になったなあと感慨深かったです。子役含め他の配役も芸達者で演出テンポもよかったです。 家庭のイザコザ描写もうんざりして見たくなくなるほどリアルでしたし、それぞれの登場人物の背負う悲しみもよく伝わってきました。 また浅野と田中がそれぞれ一人カラオケで「悲しみの果て」を歌うところが印象に残っています。 [映画館(邦画)] 6点(2017-12-17 11:52:30) |
6. おくりびと
《ネタバレ》 アカデミー賞受賞作ですし、主演の本木雅弘の出てる映画は226、シコふんじゃった、トキワ荘の青春等結構観ていて、彼の抑えた感じの演技が割と好きでしたので観ました。 誰もが必ず関わり、経験する人の生と死がテーマですからちょっと反則かな、とも思いましたが泣ける良い映画でした。 本人が非常に入れこんで製作に関わり、映画化にあたって本職に弟子入りしたというだけあって、本木氏の納棺士の腕前は本格的に見えました。この映画は台詞というより、彼の納棺さばきで盛り上がりを見せていく映画なので、音は布ズレの音だけのシーンが結構あるのですが、それで十分魅せてました。 共演も山崎努、余貴美子、杉本哲太(元紅麗威甦)と芸達者ぞろいで申し分無し。 [映画館(邦画)] 6点(2017-08-15 23:51:36) |
7. 男たちのかいた絵
舞台は地方都市(宇都宮)。話には特に感じるものはありませんでしたが、トヨエツの二重人格演技は悪くなかったです。 [DVD(邦画)] 4点(2017-07-28 00:31:05) |
8. 思えば遠くへ来たもんだ
主演の武田鉄矢氏は柔道経験者なので、この映画の柔道シーンは本物、と当時柔道部内で話題になりました。 結構楽しい作品だった印象が強いですが、今はソフトが出ていないようなのでDVD化して欲しいです。 [地上波(邦画)] 6点(2017-07-25 23:25:17) |