1. 阪急電車 片道15分の奇跡
《ネタバレ》 なんつーか、一言で言うと、しょぼくれた映画だなぁというのが感想。いや、悪くはない。さすが岡田惠和だけあって、原作をきっちりと2時間に放り込んで、原作の雰囲気そのままに、小さな勇気と幸せを描いてる。でも、それを見終わった時に、中谷や戸田みたいに「この世界も悪くないな」とは思えないな、と思った。幸せなんて人それぞれ、その時々だと思うんですよ。だから小さな出来事がものすごい幸せに思うこともあると思うんだけど、小さく粒のそろった幸せをたくさん見せられると、しょぼくれた世界だなぁと思っちゃうんだな、と思いました、正直。いや、悪くないんです。でも、しょぼくれてる。 [地上波(邦画)] 6点(2012-07-10 19:19:56) |
2. ハウルの動く城
お恥ずかしい話、テレビにて初見でして。。。「もののけ」や「ナウシカ」の説教臭さが嫌いな俺にとっては、気楽な気分で楽しめた。「紅の豚」と一緒で、ストーリーとかメッセージとかどうでもよくって、散りばめられた無数のギミックが面白かったので。一瞬CGかと思ってしまったオープニングの動く城、ハウルやカルシファーのキャラクター、そして多分、この映画では恋愛もその一つ。凝ったギミックの展覧会というのも、なかなかいい。 [地上波(邦画)] 6点(2006-07-27 19:23:14) |
3. バッテリー
正直、ちょっと散漫で長いという印象を持った。ただそれは、大人も子どもも、それぞれに悩みを抱え、それに向き合おうとしているということをきちんと描こうとしていたためなのだろう、その思いは伝わった。トトさんと同じく、野球を「心を伝えるスポーツ」と表現していたのを、とても新鮮に感じた。球技というか、団体スポーツが苦手なまま大人になった自分にとっては、それはそれはなんとも眩しい世界で、そんな自分の人生はどこかで大きく間違ってしまったのではないかとすら感じた。。。 [DVD(邦画)] 5点(2008-08-31 17:53:41) |
4. 花田少年史 幽霊と秘密のトンネル
《ネタバレ》 いったいなぜ、時代背景を現代に変え、そして子どもをターゲットにしてこの映画を作ってしまったのか。大人になった僕らがいつのまにか忘れていた子どもの世界を、心から懐かしく思うことが出来ることこそがこの原作の良さであって、だからこそ原作の時代背景は1970年代なのであり、そしてタイトルが「花田少年『史』」なのだ。そういう意味では、この映画は原作の立脚点を改悪してしまっており、「花田少年史」を映画化した意味は何も無い。企画からして間違ってしまった、ダメ映画。 [DVD(邦画)] 3点(2007-05-14 21:59:21) |
5. ハチミツとクローバー
《ネタバレ》 浜辺で叫ぶ仲間、おんぶされて泣き出す女、旅館で雑魚寝。そういった「青春」の記号を恥ずかしげもなく羅列しただけの映画。挙句の果てに、主人公は「気が付くと、走り出していた」などというナレーションとともに、自転車で海に向かったりするのだが、薬でもやっていない限り、人は気が付かずに走り出したりしないことは誰でも知っていること。なぜ走り出したのかを突き詰めて考えようともせずに、「気が付くと、走り出していた」などと語って自転車を立ち漕ぎする櫻井を延々と映し出してしまう、凡庸な感性が痛い。 [DVD(邦画)] 3点(2007-04-01 00:59:17)(笑:1票) |