1. 不夜城 SLEEPLESS TOWN
原作と比べてどうこう言うのは嫌いだが、この映画を観て原作を知らない人は完全に理解できるのだろうか?もし理解できたとしてもわかりやすかったと言えるだろうか? 映画では複雑に絡んでいる人物設定の説明が圧倒的に足りず、キャスト陣に迫力が足りない。主役二人は日本語がヘタな設定という事で多少目を瞑るとしても台詞の言い回しが酷すぎる。映像は無国籍な雰囲気が出ていたと思うが、アクションが安っぽくてがっかりしてしまった。原作にある腹のさぐりあいといったやり取りも映画では省かれていた。温泉旅行が実現してしまった点も私は残念だった。あれは原作のまま、実現させずに最後の場面で健一に「二人で温泉に行きたかった」というセリフを言わせたほうが良かっただろう。 2点(2004-06-02 02:16:10) |
2. プラトニック・セックス
こういう体験をした、もしくは体験者が身近にいるかいないかで感情移入できるか否かが分かれてしまうのでは?男性には理解しづらい心理かもしれない。とはいえもう一歩人物たちの内面を演出できなかったものだろうか?小説のほうは不幸自慢というより心の葛藤などが書き込まれていて良かったのだが、どうも映画版はそれが欠けている。なるべく原作と映画を比べないようにはしているが、こういった自伝的映画の場合、出来事をなぞっただけではダメなのである。映画だけを観たら本人の自業自得といわれても仕方ないだろう。 4点(2004-01-27 15:49:00) |
3. 古畑任三郎vsSMAP<TVM>
連続ドラマファンは古畑の出番の少なさにがっかりしたかもしれないが、私はかなり楽しめた。SMAPのファンというわけではないけれど、ミステリードラマとして充分な内容だ。連続ドラマの時は単独犯が多かったが、今回は複数犯、しかも用意周到な計画は一見完璧のように見える。SMAPが実名で登場しているところも成功要因。映画にするほどのレベルじゃないにしてもTVMとしては非常にハイレベル。 7点(2004-01-27 13:05:15) |
4. ’hood
当時はストリート文化を描く青春映画が珍しく画期的であるように思えた。サントラもそこそこ話題になった。しかし肝心の映画は期待を裏切る出来ばえ。クラブやストリートでダンスを競ったり練習したりするシーンは確かにリアリティがある。背後に潜む裏組織の存在、そこまでは良かった。しかしいくらなんでもあのオチは突飛なだけで、どうしようもない。夢オチと同じぐらいそれまでのストーリーはなんだったのかと怒りたくなる。ストリートダンスが好きな方は当時活躍していたダンサーがこっそり出ていたりするので探してみてください。ストーリーは期待しないほうが賢明。 3点(2004-01-27 04:16:28) |