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プロフィール
コメント数 170
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介

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1.  MEMORIES
前半の2話は、まあいわゆる限界状況サスペンスの典型みたいな話であり、娯楽性にも富んでいて楽しませるがこれらは別に大友でなくとも作れるレベルの作品だと思う。問題は3つ目。大友の作品にはその背景に必ず国家がある。この国家はかなり曖昧だ。全体がみえてこない。ただ、何らかのシステムによって支配されているということはわかる。そして、それは人間による人間の為のシステムであるに違いないが、大友の場合このシステムが突然自己生成を始める。それらは例えばAKIRAであり、暴走した介護用ベッドであったり感情の振幅によって殺戮能力の変化する人体兵器だったりする。これらのシステムは最終的に国家に対して復讐を行うわけだが、この辺が大友作品の痛快な部分なんだと思う。この「大砲の街」はわずか20分ほどの短編であるが、国民が総動員で大砲作りに従事している街の一日という恐ろしい寓話となっている。ここでもやはり彼らは何のために、そもそも誰に対して大砲を打ち込んでいるのか分からない。で、やはり大砲を作るという「システム」に対しては徹底的な描写(それは蒸気の噴射や計器の振れに至るまで!ここを見ないと大友を何も見ていないのと同じ)をこなしている。この短編ではシステムの描写のみで話が終わるが、人々は完全にシステムに組み込まれ、彼らを統治しているであろう王様を疑うことすらしない。しかし実のところこの大砲を発射する王様が本当に支配者なのかも定かではない。彼でさえシステムの中に組み込まれた一要素だと言える。そんな機械のような人間たちと対照的に、生き物のように敵国に向けて砲弾を飛ばす大砲。この終末観は、アナログへの偏愛ともいえるほどの執着でもってただのメルヘン世界で終わらせない鋭さを纏っている。街への爆破を予感させるラストのサーチライトとともに。点数は1話7点、2話7点、3話10点という配分を平均したもの。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-04-27 15:54:29)(良:1票)
2.  めがね
映画の中で流れる音楽には、映画内の人物が聞こえる音楽とスクリーンを見つめる観客にしか聞こえない音楽の2通りがあると思う。「めがね」において、前者は光石研や市川実日子が弾くマンドリンとメルシー体操の時に流れるピアノの2つだけだろう多分。マンドリンの方はまあいいとして、どうにも引っかかるのはピアノの音楽である。というのも、体操のシーンでピアノは一度も登場しないし、そのピアノの音楽を流すラジカセ的な機具も、やっぱり登場しないからである。確かにあの海辺に黒々したピアノをドーンと構えるのは勇気の要る事だし、外部からの情報を出力する装置の存在は、いつだってユートピア崩壊の引き金である(携帯もテレビもパソコンも、ここではなんの効力も持ってはいけない)。ユートピアを成立させる為には、その存在自体が矛盾である事を認識しつつ、それでもその存在が確かである事に全身全霊を懸けなければならない。そこまでいかなくとも最低、見かけ上だけでも立派な偽装が必要だろう。ピアノ音の中途半端な使用は、ユートピアの原則に反すると思われた。また、冒頭の空港のシーンであえて空港の名を隠しているのだが、そのあまりに安易な発想による場所の無名性の発露からしてやはり偽装は上手くいってないと思う。でもまあ、市川実日子はやはり才能がありますよ、ツンデレの。
[映画館(邦画)] 6点(2007-10-29 22:06:02)
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