1. 浪人街(1990)
《ネタバレ》 風紀取り締まりに夜鷹たちを斬って捨てる役人たちに対して 浪人たちが立ち上がる。 もうそれだけで泣ける話なのだが、この映画は赤牛と言う従来の 時代劇では取り扱わないような人物を配することで、厚みが出てる。 その情けない汚れ役を勝新太郎が、あの座頭市の勝新が演じているのだから、 これは凄い作品。 原田芳雄のダメっぷりがラスト効いてくる。 石橋蓮司に関しては、こんなカッコいい役、初めて見たよ~ 田中邦衛もいつもながらにイイ。 3人ともお疲れさまでした。 [ビデオ(邦画)] 8点(2019-11-05 02:05:48) |
2. 64/ロクヨン 後編
《ネタバレ》 誘拐犯からの電話は、誘導先からの電話ばかりで探知できない。 そして逆探知できる一瞬のチャンスを、警察側のミスで永瀬演じる被害者しか犯人の声を聞けなかった。 ミスを隠ぺいする警察組織と、その声を手がかりに、一人で犯人を見つけ出す永瀬。 その間に隠ぺいして、嘘でこわばっていく組織の中で、自分を見失うまいと頑張る佐藤浩市演じる警察官。 まさに組織の時代の昭和、携帯電話のない昭和にしか生まれえなかった傑作です。 瀬々監督は、事件の裏にある人間への関心が強い。 佐藤浩市演じる人間であり続けた警察官と、分厚い電話帳の中から犯人の声を探し出す永瀬演じる被害者。 この二人の強烈な人間に、エンディングの後、彼らといつまでも一緒にいたいという余韻をもたらしてくれた映画だった。 瀬々監督、これからも人間描いてくださいよ。 [DVD(邦画)] 8点(2019-09-22 17:01:24) |
3. 64/ロクヨン 前編
《ネタバレ》 面白い! 錚々たる顔ぶれで贈る大作である。 腰掛なんていない、誰しもが体を張って、自分が正義と思った世界の中で生きている。 しかし組織は、そんな個人の想いと別に配属されていく。 昭和最後の誘拐事件未解決のまま、県警広報課として、警察の顔に配属された警察官を 佐藤浩市が全身全霊で挑む。 実名報道の議論で、警察広報と記者クラブがぶつかる。 組織との板挟みになり、苦悶の末、自らの首をかけて、働く人々の良識を信じ、 記者クラブに誘拐事件長官訪問の取材を記者クラブに許可させたその時に、 あの未解決事件の犯人がまた事件を起こしたと思われる展開。 県警組織すべてが騒然とした中、以下、後篇に。 俳優も本気なんだよ!と言わんばかりの熱い男たちのドラマが映画の中で展開される。 待て!後編へ! [DVD(邦画)] 8点(2019-09-22 14:28:23) |
4. ローリング
《ネタバレ》 とある某映画雑誌で、上位ランクインしてたので鑑賞。結果、酷い映画だった。何を語りたかったのか・・。盗撮した教師が、人間的に立ち直るとかいう内容なら、まだ見応えあるが、この映画はダメがとことんダメになって、スズメの巣になるという内容。????笑える内容じゃないよ、これ。う~ん、自分的には感心しませんねぇ。 [DVD(邦画)] 5点(2016-05-28 01:40:19) |
5. 六月の蛇
《ネタバレ》 好きな邦画の一本。満たされない夫婦が色々あって愛し合うようになる。そういう話、自分は大好きなんで。黒沢あすかが可愛い。雨の中で被写体になり、自分を解放していく奥さんを陰で見ている、旦那の姿が切なく、でもとても良いラブストーリーだよなぁと思ってしまう。 [ビデオ(邦画)] 7点(2010-05-17 08:01:54) |