Menu
 > レビュワー
 > パセリセージ さんの口コミ一覧。2ページ目
パセリセージさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 519
性別 男性
自己紹介 60代のおっさん

好きな言葉

期待はあらゆる苦悩のもと(シェークスピア)

人間には不幸か、貧乏か、病気が必要だ。でないと人間はすぐに思いあがる(ツルゲーネフ)

座右の銘にするのはどっちだ

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12345678
投稿日付順12345678
変更日付順12345678
>> カレンダー表示
>> 通常表示
21.  鶴八鶴次郎(1938)
弟子入り志願の娘(ボケぶりが笑える)を嫁に貰うという嘘を鶴次郎が言うときの鶴八の無神経な対応(内心は違っていた)や、ドサ周りで苦労したあとの鶴次郎の成長ぶりなんかは良かったですね。そして最後の喧嘩を売る場面とその理由の告白はグッと来ました。見方によっては自慢げに語っているような感じもしたけど、鶴八に対する愛を確かめているのだ、未練を断ち切るため自分へ言い聞かせているのだ、と思えば、許せますね。男を頼るしかない女ではなく、竹を割ったような性格の鶴八だから、よけい終わり方が秀逸に感じます。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-09-18 00:21:25)
22.  妻よ薔薇のやうに
これは名作ですねえ。女性の細やかな心理が見事に表現されている。何不自由ないOLの日常から、母のために妾のもとの父を訪ね、その家族に同情しつつも、やはり家族を第一に考えてと、揺れ動く主人公の心情が、彼女とかかわる脇役達との会話や表情を通して、すーと心に入ってくるのだ。しかも悲壮感や暗さが全くない。昭和10年頃という時代は、戦争、軍国主義、不況などと、暗いイメージしかないけれど、これは戦後に作られた間違った決め付けなのかもしれない。こんなに人々が生き生きとして、精神的に豊な時代だったとは。もしかしたら、昭和10年代って、日本人が今よりずっと輝いていた時代なのかも知れない。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-09-12 23:56:48)
23.  キングコング対ゴジラ
何を隠そう、私が最初に見たゴジラ映画です。その後、年々ゴジラの顔と形が微妙に変化していきますが、特に違和感はなく受け入れられました。今でも結局、このゴジラが私にとって「正統」ゴジラですね。しかし、そんなことより、この作品に限れば、何といっても問題はキングコングでしょうね。今考えると、これはまずかったんじゃないかな。あのコングでは、オブライエンを崇拝するコング・ファンの怒りをかったと思いますよ。特にアメリカ人のファンは「あんなのキングコングじゃない。」と、密かに復讐を誓った者がいたに違いない。もちろん、その一人がエメリッヒだろうな。
9点(2004-09-23 09:02:02)(良:1票)
24.  幕末太陽傳
テンポの良さと、粋な台詞、たしかに、落語を立て続けに聞いているような感覚でした。傑作でしょうね。天才川島監督の名は聞いていましたが、初めて観ました。幕末で時代が大きく動いている時でも、庶民の関心は日々の暮らしや色恋事。天下国家を論じても、つまるところ、いかに世渡りを上手くやるかが先決。建前や理屈を言う前に、生き抜いていかねばなりません。佐平次が高杉晋作に言う「武士にしておくには惜しいな」は、維新後、時代に順応できなたった者たちへの、痛烈な皮肉に聞こえました。
9点(2004-05-09 21:46:04)
25.  椿三十郎(1962)
ユーモアが随所に入っている分、緊張感が前作より薄れています。その雰囲気を最後の決闘が引き締めて、トータルでは見事な構成です。藩の内紛で、それぞれが自分の立場により行動が制限される中で、主人公だけが自由で、それが発想も豊かにしていると感じました。しかし、浪人として生きていくには強くなければならず、つまり、鞘に収まることが難しくなる訳で、最後の去っていく姿に、一抹の寂しさを漂わせています。組織に属する者とそうでない者では、得られるものと失うものがまさに逆になります。
9点(2004-04-29 23:52:41)
26.  蜘蛛巣城
マクベスは未見です。人間の欲望への執着と精神的弱さが織りなす悲劇が、日本が誇る最高のスタッフで表現された傑作です。物の怪の予言が本当かもしれないと判ったときの心理の変化や、自分の行為の罪悪感に正気を失っていく様子、さらには、予言に必死に縋ろうとするあがきぶりに、有史以来繰り返されてきたであろう人間の権力への執着と悲劇の本質をかいま見た気分です。人間が悲劇を引き起こすのを止めないの は、結局、我々自身がそれを望んでいると言うことなのかもしれません。悲しい事実です。音声だけが少し残念です。
9点(2004-04-27 23:01:14)
27.  用心棒
世界の三船が魅力を十分に発揮している。これは、黒澤作品と言うより三船の作品という印象だ。表情と台詞の一つ一つに男の心意気が感じられる。悪いやつらに対する嫌悪、弱い者への気遣い、ちょとした照れやユーモアまで、見事に演じている。浪人の人間性が観るものへはっきり伝わってくる。そして、言葉がいらない刀さばきの完璧さ。全編を通した知的な戦略が、少ない斬り合いのシーンをより引き立たせている。
9点(2004-04-26 23:17:35)
28.  たそがれ清兵衛
藤沢周平の世界がよく描かれています。江戸時代の江戸や京と違う東北の雰囲気も感じられる名作です。庶民の、とはいえ武士の中でも小役人の生活が、藤沢文学の基本的なテーマでもあるので、この雰囲気やストーリー展開は予想通りです。山田洋次監督もかなり自分の世界を押さえているのではと感じました。剣の使い手でも世渡りの下手な主人公と、不運な幼なじみの恋に、藩の騒動を絡ませて、人の幸せとは何かを問いかけます。自分が幸せか否かは本人が決めることであり、他人が決めるものではありません。人がどう思おうと自分の価値の基準で生きていくべきなのでしょう。自己主張の強い主人公の劇的な展開の映画だけが名作ではないと感じました。
9点(2004-03-13 16:04:57)(良:2票)
29.  ラスト サムライ
クルーズとズウィック監督に感謝します。日本人でよかった。ほとんどの人が忘れてしまった武士道に代表される日本人のポリシー、誇り、献身、いたわり、自己犠牲など、歴史と伝統により日本人が作り上げた人間らしく生きていく精神的な支柱を見事に表現してくれました。西郷さんの西南の役が基本にあったようだが、当たらずとも遠からずで、一面ではそういう解釈は十分できます。新しい時代に変わっていくために指導者を信じて献身的に働いて犠牲になりながら、報われないどころか、切り捨てられる当時の武士たちの心情と、それを救うために新政府の要職を投げ打って敗北を覚悟で立ち上がる西郷(勝元)。最後のシーンでクルーズが明治天皇に訴える目に心を動かされない日本人はいないだろう。どんな賞でもいいからオスカーをと願っている。この機会に、ぜひ新渡戸稲造の「武士道」を読んでみたいと思っている。
9点(2003-12-28 20:41:40)
30.  虹をつかむ男(1996) 《ネタバレ》 
満男がまた家出をするのか。就職していたはずなのにクビにでもなったのかな。口うるさい博とケンカをしてさくらが止めるのも聞かずに旅に出る。何回見たことか、相変わらず学習しない奴らだ。でも、なぜか妹が居る。そこは深く追求しない。行き先もワンパターンの南国の四国。そこで夢ばかり追いかける甘ちゃんな割にはガサツでイモっぽい男と、今回のマドンナで蛍子ちゃん似の美人と出会う。この八重子ちゃんは幸せ薄い女だ。病気の舅の看病がやっと終わったと思った途端に旦那に死に別れ、実家に戻ったものの、早く嫁に行けと兄が口うるさく攻め立てる。やがて、一人味方だった父が亡くなる。ここで八重子ちゃんを密かに愛するガサツなイモ男の活男に運が巡ってくるか、と思いきやさにあらず。見事に振られる。しかも、唐突に登場した何の取り柄もないダサいサラリーマンに、サッと持って行かれる。そんな活男がどうなろうが知ったこっちゃないと、満男は無事実家に戻り美味しいすき焼きを突っつくのであった。めでたしめでたし。あ、何だこれは夢か。ふあー、夢だったのか。今回はやたらと長い夢だったなぁ。さてと、バスはまだ来ないかな。
[DVD(邦画)] 8点(2018-08-12 10:48:50)
31.  東京家族 《ネタバレ》 
リメイク物の宿命というか、定石というか、案の定評価が低いようですね。それはなぜか。観客は、ほとんどがオリジナルを見て、そのイメージを持ったままこれを観ています。そうすると、ここがおかしい、これは無い、と思うところがどんどん出てくる訳です。監督自身はオリジナルをリスペクトしているため、ここは変えてはいけない。ここは現代に置き換えないと不自然だ。と、彼なりにこだわりがあって作るけど、当然、観客と一致することはまれです。例えば、父親はもっと穏やかな坊主頭で母親はふくよかな容姿。長女はもっといやみなおばさん。次男はなんかで死んでいないと。そういうところが私の印象です。そうは言っても、映画の出来としては良いのではと思いますね。世代のギャップと家族のかたちへの問いかけは、オリジナルに負けないくらいに明確に表現されていた。
[地上波(邦画)] 8点(2016-03-19 19:34:42)
32.  待ち伏せ 《ネタバレ》 
オールスター映画が傑作とは限らないし、必ずヒットする訳ではない。それは何故か?まあ、作る側の遠慮なんでしょうね。このスターにこんな台詞は失礼だ、こんなかっこ悪い演技はお願いできない、間違っても殺すことなどご法度。と、なると、各スターのかっこ良さを引き出しているものの悪役汚れ役は誰にもやらせられないから、ストーリーの起承転結が中途半端になり、シナリオも一辺倒になる。で、この映画はどうか?監督の稲垣氏は遠慮しつつも頑張っていると思います。製作者の世界の三船さんも遠慮しつつも各スターの好みなんかををリサーチしてそれを引き出そうと、努力のあとが見て取れます。例えば、裕次郎の台詞だけはやたらシャキシャキしているし、新太郎の雰囲気は謎の怪しい感が一杯だし、浅岡ルリ子はやたら色っぽく不幸せ感が満杯だし。という訳で、中々の苦労の作です。その割りには、結局、ヒットしなかったようです。まあ、しかし、製作者側の意図は十分感じられた。どんな意図かって?裕次郎とルリ子はどんな些細なことでも絡ませない、これは日活映画ではない、これは東宝だ!!みたいな
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-11-29 19:07:02)
33.  居酒屋兆治 《ネタバレ》 
あの小さな居酒屋に出入りしている人たちにも、それぞれ色々な人生があることが描かれている。決して皆望んでそうなった訳ではないが、その立場を受け入れている。私だったら、やはり、大滝秀治演じる校長先生のような生き方をしてみたい、と思った。いや、まあ映画の話である。映画、といえば、この映画の役を演じるのであれば、勿論、平田満がやった役を演じたい。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-11-02 23:15:11)
34.  菊次郎の夏 《ネタバレ》 
確かに「バカヤロー」がやたら多い。口癖でもあり、照れ隠し的に使われるので、まねしたくなる衝動を抑えられなくなるじゃないか、バカヤロー。すみません、ついつられて。たけし監督の映画は、日本映画にありがちなしっとり感が無く、外国映画の乾いた感覚がする。外国で好評なのは、日本的なところが評価されているからなのではなく、彼らの感覚に近いからなのかもしれない。この作品でも正男役の少年は演技らしい演技をしないように見える。が、そこが監督の演出のねらいであるふしを感じる。日本的な親子関係の絆や感情の表現を避け、軍団のバカなギャグまで使い、淡々とした雰囲気の中に誰もが目にしている日常の風景のロードムービーにしてしまっている。だからこそ、最後の菊次郎と正男の心のふれあいには、無理の無い満たされた暖かさを感じてしまう。いかん、思い出したら、つい涙が出てきたじゃないか、バカヤロー。
[DVD(邦画)] 8点(2012-04-17 22:05:12)(良:2票)
35.  ALWAYS 続・三丁目の夕日
続編が前作を上回るのはめったにない。たぶん観客が勝手にイメージを持って見るからに違いない。監督の感覚と一致する人は稀と言うことなのだろう。とかく想像した展開と違うという事は、期待はずれに繋がるものだ。話を本題に戻そう。オープニングは意表をつくもので、想像した展開と違っていた。期待を上回って素晴らしい。その点、ヒロミや淳之介との話や芥川賞の展開は想像したとおりで、若干期待はずれだ。つまり、その、とにかく前作を上回ることは難しい。
[DVD(邦画)] 8点(2008-05-25 22:21:37)
36.  椿三十郎(2007)
時代劇特有の緊張感がありながら、笑える部分もあり、織田の演技も両方兼ね備えていた。コミカルな部分が多いと、緊張感が無くなってしまうものだが、室戸役の豊悦がそこをカバーしていた点が大きい。角川作品にしてはなかなかの出来。エンターテイメントに徹する姿勢は評価できる。演出も良いのだが、なんと言っても脚本だろう。菊島、小国、黒澤とかいう3人組らしいが、邦画にも期待できる人材がいるようだ。こいつらの次回作が楽しみである。
[DVD(邦画)] 8点(2008-05-25 14:43:44)
37.  悪魔の手毬唄(1977)
市川作品の金田一シリーズでは結構評判が良い作品です。色の使い方が巧みですね。枯れた森や薄暗い沼といった中で、着物の色や血のドクドクした赤とあのハンドバックの赤が、この作品から受ける印象を決定付けています。つまり、主人公リカの外見のサッパリしたおっちょこちょいと、秘めた内面の葛藤を見事に色で使い分け表現しています。女達の悲しい運命をストレートに表現しているものの、警部が密かに寄せるリカへの思いをサラリと最後に描き、後味を良くしています。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-04-30 23:43:03)
38.  武士の一分 《ネタバレ》 
毒に当り失明し妻を寝取られた相手と果し合いと、話の内容が非常に暗く展開するが、決して重苦しくはない。口が軽く人の良い徳平やおしゃべり叔母さんが画面を和ませる。とどめは殿様。室内や屋敷の場面がほとんどで、決闘の場面でも安上がりな設定が気になるところですが、当時の武士の意地と生き様は伝わりました。私がよく似ていると言われるキムタクの演技は自然で、剣道をやっていただけあって刀さばきもさまになっていた。すみません、嘘つきました。
[映画館(邦画)] 8点(2006-12-06 00:04:48)
39.  ALWAYS 三丁目の夕日
原作の漫画は昔よく読んでいたんですが、あの世界を表現したにしては子供達の部分が弱いですね。大人のノスタルジー感は目一杯あって、というかそれだけの映画になっているのが気になったところです。しかし、この歳になると、あの時代が懐かしいし、ジーンとくるエピソードもてんこ盛りだし、コントみたいな部分には苦笑いするし、満足感は残りました。東京タワーの建設中の絵は新鮮な感覚です。少なくとも子供達を主役にしていたらなあ。
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-12-03 11:50:30)
40.  男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎
博の親父さんのお墓参りに来て、寺に居座り、住職の代わりになり、法事での騒動という一連の流れは、強引な展開にもかかわらず笑いの数珠繋ぎで、マンネリ感を脱した余裕が感じられる。けっこう本気の朋子にあっさりケリをつけてしまう寅さんにも余裕が感じられる。悲壮感がないのは頭では理解しているからか。わかっちゃいるけど惚れてしまうという感じか。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2006-09-24 21:26:19)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS