Menu
 > レビュワー
 > 目隠シスト さんの口コミ一覧。36ページ目
目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
414243444546474849505152535455565758
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
414243444546474849505152535455565758
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
414243444546474849505152535455565758
>> カレンダー表示
>> 通常表示
701.  花よりもなほ 《ネタバレ》 
江戸下町風俗の再現は見事ですし、個性豊かな長屋住人たちの人物造詣も悪くありません。オチもイイです。クソを餅に変える発想転換とあだ討ちビジネスの痛快さ。個々の要素は本当に素晴らしいと思います。自分好みです。でも1本の映画としてみると、不思議なくらい面白みを感じません。何故か?たぶん核となる岡田くんのあだ討ちエピソードに問題がある気がします。一芝居打って、みんな幸せ。この着地点はOKです。だだ、岡田くんが決闘という勝負から逃げたように見えてしまうのはマイナスでした。宮沢が岡田の心情を代弁するべく熱弁をふるうのですが逆効果です。言い訳がましい。それに宮沢の言葉は、彼女自身に向けられた言葉でもあります。同じ仇持ちでも、岡田と宮沢では立場が違います。前へ進むために仇への憎しみを断ち切る宮沢の決意と、憎くめない相手との戦いに二の足を踏む岡田の心情を一緒にしてはいけません。同一視もほどほどに。個人的には、碁が発端の遺恨なのだから碁で決着をつければスッキリしたと思います。ケジメをつけた上で丸く収まるよう、偽装工作でも何でもすれば良かったんじゃないかと。
[DVD(邦画)] 5点(2011-12-07 22:18:18)
702.  クロサワ映画 《ネタバレ》 
森三中の黒沢をはじめとする登場人物は、基本的に現実世界と同じキャラクターを配されています。フェイクドキュメンタリー+ラブコメディ。このような設定ですから、彼女たちの台詞やライフスタイルは、現実のそれに近いのかなと想像してしまいます。もはや言いたいだけの「たんたかたん」も、大久保にはぜひ愛飲していて欲しい(笑)。ベタが多いコメディ部分は、結構自分好みでした。自転車に轢かれる80年代アイドルとか、物干し竿ブラックジャックとか(一番笑えたのはフランケン村上でしたけど)。笑いが恋の切なさを引き立てます。でも結果的に本作に“ラブストーリー”は存在しなかったのですね。黒沢の独り相撲。それがまた切ない。一度奈落に突き落とされ、這い上がったところでまた突き落とされる黒沢。まるでダチョウ倶楽部の熱湯風呂芸を見ているような。二度目のハートブレイクでは満面の笑みを湛えてみせます。ラストの「マジっスか~」には傷心の欠片さえ見えません。凄い。これぞ芸人魂。苦しみも悲しみも全て笑いに換えて、女芸人は生きていく。いじらしくて、胸が締め付けられました。クレジットのみのエンドロールだったなら、多分自分は泣いたと思います。ですから最後のネタばらしシーンの羅列は、ラブストーリーに対する拒絶であったと考えます。しんみり不要。笑ってもらってナンボよ、という主張。その心意気は理解できます。でもエンターテイメントは笑いだけにあらず。観客を上手く泣かせて、終わらせても良かったと思います。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2011-12-06 19:44:58)(良:2票)
703.  呪怨 黒い少女 《ネタバレ》 
『呪怨』10周年記念2作品のうち、『白い老女』の方はオリジナルの系譜を継ぐものでしたが、本作『黒い少女』はだいぶテイストが違いました。メインとなる登場人物の名前を冠して小節を区切るスタイルはオリジナルを踏襲しているものの、あくまで形式を採用しているだけ。小節ごとに律儀にオチを付けていた『白い老女』と比べると、その違いは歴然です。本来であれば、毎回黒い少女が姿を露にして驚かせてこその呪怨。ところが芳賀ゆい並に、姿を客前に現そうとしません。本作は『呪怨』であって、『呪怨』にあらず。はてさて、コレはどういう意味なのか。それでは“空手”を例に考えてみましょう。日本怪談の原点は、出るぞ出るぞと観客を煽る部分に意味がある、言うならば“寸止め式の伝統空手”。一方『呪怨』は出し惜しみせず、直接お化けが脅かしに来るフルコンタクト制。素人でも分かり易いのは、後者の方でしょう。呪怨式ホラーがウケたのも、考えてみれば納得なのです。では何故本作で下手な寸止め空手を見せたのか。伝統空手の凄みに気付き始めた観客への牽制なのか、はたまたフルコンタクトの進化形を提示しようとして失敗したのか。自分には分かりませんが、下手な寸止めより、派手なフルコンタクトの方が観ていて面白いのは間違いないです。というワケで2作品を比較した場合、自分のジャッジでは『白い老女』に軍配が上がります。
[DVD(邦画)] 5点(2011-11-30 18:31:47)
704.  首都消失 《ネタバレ》 
雲の内側の描写を一切排除することで不安を煽る。たった一羽の鳩の生還に、(雲の中の人たちの生存の)希望を見出すしかない。雲の中のパニック状況という分かり易い“見せ場”の描写の放棄には勇気が必要だったと思います。しかしそれは蛮勇だった気がします。物語の主軸は外部からのレスキュー。この部分でドラマを見せないといけません。ところが、著しくリアリティを欠きました。危険な雲という設定なのに、防護マスクを付けている人が一人もいないのは解せません。まさか役者の顔を映したいから?雲を排除するための作戦もその効果の説明も不十分です。緊張感を高めるのに最も有効な“時間の制約”を使わないのももったいない。申し訳ないけど、しょぼい。非常時における人間性の描写もこの手の作品の大きな魅力のはずです。しかしこちらも芳しくありません。人間の冷酷さを描くのはいいです。自分と関係ない不幸には、人はとことん鈍感になれるもの。無責任な野次馬の数々、災害を千載一遇の商機と捉える者。ただし主人公には、そうであって欲しくありません。渡瀬には、妻と息子がいます。家族を守るために命を賭けられるのが父親。仮にそれが離婚間際の妻とコミュニケーション不足の息子であっても。技術者としての誇りと2000万人の命を救いたい気持ちは分かります。でも一人の父親としての顔を見たかったです。もう一人の主役、名取裕子のほうも似た様なもの。挿入される恋愛要素がとても軽薄に思えました。名取裕子の手に触れて渡瀬恒彦が言う「ボクは今ひどく凶暴で危険な男になっています」でズッコケました。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2011-11-29 22:25:31)
705.  呪怨 白い老女 《ネタバレ》 
驚きに感情が付帯するメカニズムを考えた場合、「笑い」と「恐怖」は実は近い関係にあることが分かります。ご指摘のレビュワー様もおられるように、物語の体裁はギャグ・コメディと酷似しています。例えば老女が手にするアイテムが“包丁”“蝋燭”“日本人形”であれば、判り易く「恐怖」サイドに寄りますし、“へちま”“カツ丼”“週刊大衆”ならば「笑い」で問題ないでしょう。匙加減一つで、ホラーにもコメディにも化ける。そういう意味では、“バスケットボール”を選択したセンスは悪く無いと感じました。とりあえず観客は戸惑います。純粋に意図が分からない。いわゆる、不条理です。『呪怨』は、この不条理を恐怖に転化することを基本様式とした作品だったと考えます。第1エピソード、「は~い。今手が放せないの。すぐ行きますから」は、条理が次第に不条理へと変化していくパターン。上手いし、怖い。ただし不条理描写に特化した結果、奥行きの無い恐怖しか生まなくなったのが『呪怨』の弱点でもありました。本作では“白い老女”の役割についてあまり考慮されていないのが難点です。単なる驚かし要員に見えてしまう。本当は違うのに。老女は孫を気に掛けていました。一度ロリコン男から少女を救っています。その思いをちゃんと観客に届けられれば、老女の登場場面に付加価値が出ます。痴呆による徘徊と見紛うのは、あまりに不憫な話。バスケットボールにしても、ロリコン男の所有物、切断した頭部のメタファー以外に、もう一つ観客の心動かす意味づけが欲しいところ。ワンランク上のホラー目指すなら、物語で観客を魅了する必要があると考えます。
[DVD(邦画)] 6点(2011-11-27 19:25:02)(良:3票)
706.  ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON 《ネタバレ》 
三谷幸喜といえば、やはり脚本。ストーリーの面白さを期待したワケですが、少々あてが外れました。幽霊のハーモニカ答弁、シナモンの使い方、心温まるラスト。良いシーンは随所にあります。でも一本の物語としてみると、間延びしているような。お話の密度が薄いのです。ただし、つまらなかったワケではありません。豪華俳優陣の見事な演技は堪能できました。喜劇俳優、西田の面白さは鉄板。深津のハツラツさは高感度抜群。中井は文句なく上手かった。端役に至るまで有名俳優をそろえ、お得感は満点です。劇場スクリーンを前にした2時間半、楽しい時間を過ごせました。どんな手法、かたちであれ、楽しめればそれでOK。自分的にはアリです。ただし、新作映画とはいえ本作を「三谷幸喜最高傑作」と呼ぶのはちょっと寂しい気がします。次回作は本物の傑作を、脚本家三谷幸喜の本領発揮を期待します。
[映画館(邦画)] 6点(2011-11-24 21:51:49)
707.  スマグラー おまえの未来を運べ 《ネタバレ》 
シネコンにて。2時間待って『ミッション:8ミニッツ』か、すぐに観られる本作かで迷いました。決め手となったのは、『闇金ウシジマくん』と同じ原作者であると知ったから。本原作は未読ですが真鍋氏の描く裏社会なら面白いだろうなと。事実面白かったのですが、予想とは少し違いました。『ウシジマくん』が物語のリアリティで勝負する作品なら、本作はバイオレンス描写の迫力がウリ。刺激的な暴力シーンの数々に面食らいました。『カイジ』と同じようなノリで、予備知識なく劇場へ足を運んだ方はお気の毒です。特に主人公を拷問する場面。直接的な暴力描写は回避しているものの、拷問の手法が具体的なので想像だけで十分にキツい。思わず目を背けました。地上波ゴールデン枠での放送はまず無理でしょう。破天荒な設定と展開、ハードでリアルな描写に終始惹きつけられましたが、ラストが頂けません。今までの妻夫木の熱演が茶番になってしまう適当さ。せめて足くらい引きずらなくては。後味の良さを考慮したものと思われますが、いらぬ気遣いです。妻夫木、永瀬、安藤、満島ら優秀な俳優を数多く集めた本作。真に迫る演技を皆披露してくれましたが、一番印象に残ったのはやはり高島兄。もうノリノリで“イっちゃて”くれました。役者として一皮も二皮も剥けたというか、剥け過ぎて骨まで見えてる大怪我というか、とにかく凄かったです。見直したよ、ブラザー。芸能界の良心「高嶋ファミリー」的に大丈夫なのか、ちょっと心配ですが。
[映画館(邦画)] 7点(2011-11-21 18:23:07)
708.  神様ヘルプ! 《ネタバレ》 
今更なのですが、自分はジロリアンです。ラーメンじゃなく俳優の方の。佐藤二朗。アクが強すぎてキャスティングバランスを崩してしまう劇薬俳優ですが、ハマったときの爆発力は他に類を見ません。本作ではプチ爆発といったところですが、これくらいで十分面白い。基本設定はシリアスなので、ジローでコメディテイストを付加するのは戦略としてアリだと思いました。トリックのネタはミステリー映画好きなら、もはやお馴染みと言っていい例のヤツ。1回目の鑑賞よりも2回目の検証の方が面白いかもしれません。ちゃんと整合性が取れていて良かったと思います。タイトルは『神様ヘルプ!』というよりは『学園天国!』かも。
[DVD(邦画)] 6点(2011-11-15 18:48:47)
709.  矢島美容室 THE MOVIE ~夢をつかまネバダ~ 《ネタバレ》 
『とんねるずのみなさんのおかげでした』発音楽ユニット『矢島美容室』は、蒸発した父を探しに母娘が米ネバダ州から日本にやって来たという設定。本作はその前日談となる、言わばエピソードゼロです。もっとも、そんな設定など知らなくても鑑賞に何ら問題ありません。自分も最後まで観て、そういえばそんな設定だったと思い出した程度。久しぶりに目にしたとんねるずのコントが懐かしく、ミュージカルが意外なほど真面目に作られていた事に驚きました。完成度は妙に高い。観て損は無いと思いますが、得も無いのはご愛嬌。驚くべきは、世界観に完全マッチしていた黒木メイサと、水谷豊の無駄遣い。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2011-11-12 21:42:41)(良:1票)
710.  七瀬ふたたび 《ネタバレ》 
原作小説は昭和50年刊行。NHKドラマ版の主演は多岐川裕美。超能力の概念及び作品世界観は、不惑手前の自分にとっては懐かしいと感じられるものでした。少年少女向け小説の香り。好きです。物語のポイントは、藤子の能力であるタイムトラベル。“やり直し”の是非です。藤子は言います。過去に戻ったとしても、起きた悲劇が無くなる訳じゃない。パラレルワールドが生まれるだけだと。七瀬もその事に同意します。だからこそラスト、困難に立ち向かうために再び北海道の地へ赴くことを決めるのです。でもこの決意に感動はありません。何故なら、今後もあの中の誰かが死ねば、彼女たちは過去へ飛ぶ選択をするはずだからです。きっと何度でも。リセットは禁断の果実。一度口にしたら止められない。七瀬たちは不幸を回避する魔法を手にした代わりに、時空を彷徨う罰を与えられました。彼女たちは“もう何処にも辿り着けない”。虚しさだけが残ります。これは逆説的に言えば、やり直しが効かない人生に対する賛歌でもあると考えます。原作未読ゆえ配役に対する注文は特にありませんが、芦名のテレパスは雰囲気が出ていて良かったと思います。サトエリはちょっと見ない間に随分上手くなりました。もうちゃんと女優さんですね。『キューティーハニー』の頃が懐かしいです。
[DVD(邦画)] 6点(2011-11-09 20:55:15)(良:1票)
711.  ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲 《ネタバレ》 
もはやゼブラクイーンのための映画。ただし仲里依紗では申し訳ないけど物足りないです。もちろんエロかったし、十分頑張っていたとも思いますが、彩度の低い画の中では視覚的に埋もれてしまいます。顔立ち、バディともに、田中直樹の台詞を借りるならもっと“エゲつない”個性が欲しい。例えば小向美奈子あたりはどうか。話題性十分。エロさ十二分。ボンレス度百二十分。どうです?小向ZQ。いや、そういうのが観たいのなら『花と蛇3』を観ればいいのか。自分は観ませんが。嘘ですが。ギャグというよりは悪ふざけが目立った本作。ストップエイズの件は遣り過ぎでした。というより、融合ならばスキンは使わないでしょうに、と真面目に思います。田中の役どころは、1作目の主人公そのもの。でもあまりに扱いが悪すぎて、ちょっと可哀想でした。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2011-11-06 20:18:46)
712.  教祖誕生 《ネタバレ》 
原作ビートたけし。出演ビートたけし。強烈な“たけし色”を放つ作品ではあるものの、北野武監督作品とはまた赴きが異なるのが面白いです。準主役というオイシイ役どころの芸人たけしが、小悪党を嬉々として演じています。世間で言うところの“チョイワル”とは違う意味の“ちょっと悪い奴”がたけしは好きなのでしょう。下手を打ち教団を追われ、素寒貧で腐れ縁の偽教祖と出直し。そんな情けなさが、愛おしいのでは。たけしが小悪党だとすれば、岸部は中悪党。でもそれを上回るのが教祖様。この世の中で最強なのは、勘違いした馬鹿ということです。納得。世に数多実在する新興宗教団体の実態のほどは知りませんが、このような教団も存在するのではないかと思わせるリアリティが素敵です。
[DVD(邦画)] 7点(2011-10-28 19:50:51)(良:1票)
713.  秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3 ~http://鷹の爪.jp は永遠に~
「俺たちは後世に残る名曲に興味はない。楽曲は使い捨てで結構」とは電気グルーヴの言葉(違ってたらゴメンナサイ)。自分はこの考えが好きです。鮨屋の心意気。この握り、今はご馳走だけど明日になったら生ごみよ。そんな潔さに痺れます。本来「笑い」(電気の場合は音楽だけど)の真髄は即時性にこそ在る。ですから、ギャグ漫画が短命なのも、お笑い芸人に一発屋が多いのも当たり前。時代は移ろうのだから。『鷹の爪』からは、廃れることを恐れない覚悟を感じる。徹底した話題づくり、劇中コマーシャルの浅ましさ。足の早い「もう中学生」ネタなんて、日持ちを考えたら使えない。刹那の笑いに全力を注ぐ姿は、愚地克巳VS花山薫、あるいはアイアン・マイケルVS柴千春を彷彿とさせます(byグラップラー刃牙)。凄まじくカッコイイ。たとえ数年後、本作が世間から忘れ去られたとしても、今この瞬間、心動かされた事実は決して消えません。それで十分なのです。本作は100%名作には成りえません。でも後世の人々を惑わす珍作にはなるかもしれない。生ゴミだって化石になればお宝です。ですから、遥か未来の人類に向けて、この映画を理解するためのヒントを残しておきたいと思います。★ジョン・ジョローリン…FOXドラマ『24』ジャック・バウワーのパロディ。★もう中学生…本当はもう大人。ダンボール業。★ばんどうえいじ…ゆで卵を主食とし、忘れた頃に野球の話をする。天敵はクロヤナギ。★ドウマリコ…堂真理子。テレ朝の女子アナ。8代目Mステ。右投げ右打ち。★スーザン・ボイル…歌の上手いおばさん。茹でられてはいない。★オババ大統領…オリジナルはオバマ。アメリカのジャイアン。アメリカは世界のジャイアン。
[DVD(邦画)] 8点(2011-10-17 21:30:27)(良:2票)
714.  シーサイドモーテル 《ネタバレ》 
良い演者を揃えているため、それなりに観られる作品に仕上がってはいますが、この脚本は戴けません。全くと言っていいほど仕事をしていません。コメディにそぐわない痛々しい描写や、アクシデント(交通事故)という作話上の“禁じ手”を2回も使うセンスを疑います。雰囲気は悪くありませんが、雰囲気だけではダメです。このような邦画が増えると本当に困ります。
[DVD(邦画)] 3点(2011-10-13 19:48:31)(良:1票)
715.  カラフル(2010) 《ネタバレ》 
『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』等の演出、監督で高い評価を得てきた原恵一監督。完成されたパッケージを離れて挑んだオリジナル作品『河童のクゥと夏休み』は、“原恵一とは何者か”が垣間見える映画ではありましたが、一作品としての完成度は十分なものではなかったと考えます。そこで本作。原作本はあるそうですが、冒頭に上げたシリーズ作品と比べれば制約は無いに等しい。“原恵一色”がどれほど出せるものか、興味を持って拝見しました。まず気付いたのは、作画部分が改善されたこと。アクの薄いキャラクターデザインという点では変わらないものの、洗練された印象を受けました。また、『クゥ』ではある種の苦味として認知されたリアルな描写(例:血飛沫など)が、本作では物語と遊離することなく表現出来ていたように思います。感心したのは真がひろかをラブホから連れ去る場面。2人が息つくまで、実に20回近くカットを割ります。それは長い。しつこい程に。でも、この長さは主人公が現実から逃げた距離。ちゃんと意味があります。そしてこれが原映画のリズム。“原恵一アニメのかたち”を本作でしっかりと打ち出せたことは、素晴らしいと思います。メインキャストに非声優を起用しながらも、違和感なく仕上げたキャスティングセンスも評価させてください。みんなオカシクて当たり前。いろんな自分が居ていいんだ。自身を肯定することが、生きる力になる。良い映画でした。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-10-10 21:26:01)(良:2票)
716.  監督・ばんざい!
前作『TAKESHIS’』が今までの監督人生の集大成とするなら、本作は人間、北野武の原点回帰。氏の本質、アイデンティティは、“芸人ビートたけし”なのだと思います。爆発オチなんかお笑いウルトラクイズと同じ。世界的な映画監督、大御所タレント、文化人、コメンテーター。どんな呼ばれ方をしようとも、結局オイラはおいら。ペンキ屋の小倅がたまたま芸人として売れただけ。大した才能なんか持ち合わせちゃいねえよ。そんな心の声が聴こえるよう。ただ、それなら『みんな~やってるか!2』でも良かった。あえて小津作品やALWAYSを揶揄するようなパロディにしたのは、映画関係者及びファンから非難されたいが為ではないかと。巨匠扱いは御免。もう一度、お笑い芸人タケちゃんの軽いスタンスで映画を撮りたい。その前フリとして、世間が持っている監督イメージの破壊を狙ったものと想像します。だからツマラなくて正解。コケて本望な気がする。『監督ばんざい』は、もうお手上げということ。そう考えると、たけし“らしい”と思います。爆発炎上でさら地となった大地に、今度はどんな花を咲かせてくれるのか。今から楽しみです。
[DVD(邦画)] 5点(2011-10-06 22:49:54)(良:2票)
717.  カイジ 人生逆転ゲーム 《ネタバレ》 
ご指摘の方も多々おられるように、最初のゲーム『限定じゃんけん』だけで映画が1本楽々作れます。本作はいわば長編映画3本分の素材を無理やり2時間に収めたようなもの。各ゲームの設定を簡略化し、ドラマをシンプルに作り直す。この方法しかなかったのは理解できますが、結果として原作の長所が失われてしまったのでは価値がありません。ホント、爪の垢ほども残っていなかった。ゲームからは戦略性が削ぎ落とされ、ドラマからは泥臭さと執念が消えた。出がらし。旨味無し。これで『カイジ』という看板を掲げるのは詐欺だと思う。特に腹が立ったのは、石田のおっさんの扱いです。嘘、裏切り、騙まし討ちが当たり前の戦場において、カイジが良心を持ち続けられたのは、おっさんがいたからに他ならない。おっさんは弱者です。搾取される側。でも他人を思い遣る心を失わなかった。その優しさにカイジの心は救われました。おっさんの最期には、この後のカイジの戦い方に影響を与える意味がありました。持たざる者、負け行く者が見せた精一杯の矜持。その感動を観客に十分に伝えるためには、エスポワールでの2人の関係をきちんと描かなくてはいけなかった。この省略は致命的です。本作は『カイジ』ではなかった。きっと『カイヅ』か何かの間違いでしょう。そう思うことにします。麻雀といえば透明牌、漢字1字で「みなごろし」が書ける、人間学園出身でアジフライには目がない原作ファンの愚痴でした。失礼しました。原作未読の皆様へ。もし原作漫画に少しでも興味を持たれたなら、原作本1巻~5巻(希望の船編)だけで構わないので読んでみてください。運否天賦にみえる『限定じゃんけん』のルールの裏に隠された驚愕の必勝法に触れてください。原作は映画の2,000倍は面白いです。(200倍じゃないです。二千倍です。)最後に、貶してばかりではアレなので、良かったところも指摘しておきます。金貸しの遠藤を演じた天海祐希。原作の遠藤は男性なのですが、天海が一番福本伸行キャラを再現していたのは意外。福本が描く女性って確かにあんな感じです。色気無いし、アゴ尖ってるし。
[地上波(邦画)] 3点(2011-09-25 18:23:29)(良:3票)
718.  人生逆転ゲーム<OV> 《ネタバレ》 
映画版『カイジ』のサブタイトルと同タイトルの本作。“2匹目のドジョウ”を狙った映画である事は明白ですが、せめて“ざる”くらいは用意して欲しいと思いました。手ぶらじゃドジョウは掴めません。肝心のゲームに難ありでした。戦略性が薄く、カイジ流に言うなら運否天賦。心理的な駆け引きもありません。折角グラビアアイドルを主役に据えたのに、サービスカットが一つも無い。観客は何を楽しめばよいのでしょう。2番煎じでも3番煎じでも、C級でもD級でも構いませんが、お客を楽しませようという心意気だけは、どんな映画にも必要と考えます。そういう意味で本作はダメだと思いました。なお元ネタより上の点数を点ける訳にもいかない出来ばえなので、『カイジ』の方の点数を補正しておきます。
[DVD(邦画)] 2点(2011-09-25 18:20:06)
719.  怖来 《ネタバレ》 
(ネタばれあります。ご注意ください) (ネタばれあります。ご注意ください)(ネタばれあります。ご注意ください)だ・だ・だ・だ・だじゃれ・じゃーーーーーん!!!!!
[インターネット(字幕)] 3点(2011-09-13 21:56:30)
720.  恐怖(2009) 《ネタバレ》 
(ネタバレあります。未見の方はご注意ください。)終盤まで「とんでもないカルトムービーだ。訳わからん」と戸惑うばかりでしたが、ラスト2分で謎解きがありました。本作で展開される不条理な出来事は、練炭自殺を図った者たちが死ぬ間際に見た悪夢でありました。いや“願望”と言った方が近いかもしれません。潜在意識の中では“助けて欲しかった”ということ。エピソードのベースとなっているのは、みゆき(中村ゆり)の幼少期の体験(トラウマ)で、車中の蒸し暑さは“電気ストーブ”に、集団自殺呼び掛け人の割られた頭は“血生臭さ”として、夢に登場しています。自殺に至らしめた苦悩も同様に組み込まれているとすれば、“処女の懐妊”は性暴行の可能性を匂わせます。いずれにしても彼らは、苦しんで、苦しんで、苦しみ抜いて死んだ。ラストシーンは、風に飛ばされる白い粉。おそらく練炭の灰であり、遺骨の見立て。中から幽体離脱チップが出てくるかと目を凝らしましたが確認出来ず。やはり物語は悪夢であったということでしょう。“死んだら人は無になる”という台詞通りの結末と解します。ホラー漫画に似合いそうな役者を揃えましたが、中でも片平なぎさのハマリ具合は絶品。間違いなく一番怖かったのは片平の顔でした。物語の構成は目を惹くものの、結果的に残るものが無く、この点は本作の弱点と考えます。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2011-09-13 21:04:18)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS