761. 王将(1948)
《ネタバレ》 前半は何が描きたいのかよく分からない感じで、主人公のキャラクターに寄りかかっているだけではないかという気がしていたのですが、関根との決戦以降はきちんと物語になっていました。本当は、将棋そのもののディテールも踏まえてほしかったのですが、さすがにそれは無理でしょうね。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-08-23 00:39:18) |
762. うみ・そら・さんごのいいつたえ
どうです沖縄の綺麗な景色でしょお~~そこにいる人たちもいい人たちばかりでしょお~~~という入れ込み方が作為的すぎて、かえって作品としてのテーマが抜け落ちる結果となっている。それによって何を表現したいのかということが大事なのに・・・。紺野美沙子の出番が少なかったのも残念。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-08-21 00:17:20) |
763. 黒いドレスの女
キャスティングがものすごく適当なのは一目で分かるのですが(知世ちゃんだけではない)、こんな焦点の定まらない脚本だったら、誰が出てきても同じですね。かといって雰囲気でカバーできてるわけでもなく。役者の方が、役作りのしようがなくて困ったんじゃないでしょうか。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-08-13 23:25:56) |
764. 東京五人男
《ネタバレ》 笑わせようとする部分はそうでもないのだが、それよりも、焼野原でのバラック生活とか、配給やヤミ物資のやりとりなど、生活描写の1つ1つがいちいち生々しいのです。そこで変な事件やアクシデントに走っていないところが、かえってある種の熱気をそのまま伝えています。終戦後半年でここまでの作品を作っていたというのも驚き。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-08-06 03:02:59) |
765. 遊び
《ネタバレ》 大門正明の台詞はいちいち説明的でわざとらしいし、2人のそれぞれの過去を逐一回想で説明してしまうのも野暮ったいのだが、あの強引極まりないラストによって全部が奇跡的なほど爽やかにまとまってしまっているから不思議である。16歳にしてこの存在感と躍動感を発散しまくっている関根恵子を収め切るためには、これくらいしないといけなかったのだろう。 [DVD(邦画)] 6点(2012-08-01 00:37:19) |
766. 好人好日
いかにもほのぼのしてます平和ですって雰囲気を随所で前面に出そうとしていて、それがかえって逆効果なのです。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-07-27 21:12:02) |
767. 独立愚連隊
もっと本筋を逸脱した突き抜けた作品を想像していたのですが、ところどころ妙に真面目な方向で作られていて、勢いを削いでしまいました。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-07-13 00:03:30) |
768. 瞼の母
すみません、何か登場人物がごちゃごちゃしていて、あまり入り込めませんでした。もっとじっくりじわじわした雰囲気を期待していたのですが・・・。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-07-12 23:15:58) |
769. 転校生(1982)
《ネタバレ》 突飛な設定でありながら、案外その後は大事件やハプニングの類は起こらず、どこまでも少年少女の地道な日常生活に立脚しているのが素晴らしい。だから、体の入れ替わりという前提も、自然さとリアリティを伴って迫ってくるし、ラストも美しく結実している。制作者が安直に設定に寄りかからず、作品の内面を大切にしていることがよく分かる。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-07-03 04:10:15) |
770. 遥かなる山の呼び声
《ネタバレ》 上品にまとまっているとは思うのですが・・・登場人物の背景のところがすごく浅くて、粗暴事件を起こして逃走中だとか、ちょっと脳天気っぽい従兄弟がいるとか、設定がいちいち安直なのです。倍賞千恵子の、所作の1つ1つまで酪農家になり切った演技の力に大きく助けられています。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-06-23 01:57:57) |
771. ウォーターボーイズ
《ネタバレ》 見栄えの良いのはもちろんシンクロ完成シーンなのだが、それまでの間、さしたる楽しみも目的もない暗ーい地味な高校生生活をきちんと踏まえているのが良い。見て楽しむのは後半。思わず共鳴してしまうのは前半。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-06-21 00:30:08) |
772. 不連続殺人事件
《ネタバレ》 ひたすら変な人たちが変な会話を交わしていって、その中でいつの間にか事件が積み重なって、そして解決していくという展開なのだが、もともとそういう原作なのだから仕方がない。それよりも、この異形の原作を何とか映像化しようと挑戦したその心意気の方を買いたいと思う。ただし、謎解きの部分に迫力が皆無なのは大きなマイナス。音楽がコスモス・ファクトリーっていうのは凄い。 [DVD(邦画)] 6点(2012-05-27 02:29:40) |
773. 必殺! 主水死す
仕事人が仕事人としての理屈や仁義や作法に基づいて行動していない時点ですでに論外なのだが、出てくる役者陣がことごとく不可解なほど老け込んでいるのがさらなるショックを与える。大体、秀や勇次なんて、主水に全然絡んでないどころか、共演場面すら全然ないんだけど、何のために引っ張り出されたのかね? [CS・衛星(邦画)] 0点(2012-05-21 00:48:08) |
774. 阿修羅城の瞳
型を破って何かをしようとしたら、そもそも破るべき型が何であるかも把握していなかったので、結局何にもなりませんでした、というそのままの実例。いろんな要素の安っぽさだけが目についてしまいました。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2012-05-20 02:01:33) |
775. ニッポン無責任時代
もう少し一直線にはじけるのかと思っていましたが、意外に多くの部分は真面目なつくりでした。ただ、後発のいろんな喜劇の源流になったという点では価値ある作品でしょう。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-05-13 00:20:39) |
776. めがね
無作為に自然に撮っていきましたよと終始強調しているのが、かえって作為的なのです。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-05-10 00:29:43) |
777. 優駿 ORACION
《ネタバレ》 もっと躍動感と爽快感あふれるような雰囲気を勝手に頭の中で作りあげていたので、ほとんどのシーンが予想外に地味で陰鬱な感じだったのにびっくり、そしてがっかり。それ以前にまずいのは、主役の斉藤由貴の役柄について、立ち位置も方向性もはっきりしないこと。単にまわりで騒いでいるだけにしか見えないし、馬というものに対する何の感情も感じられない。周辺人物の処理も雑。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-05-09 00:46:56) |
778. お早よう
《ネタバレ》 家計の状況も知らずに高価な家具が欲しいなどとねだり、親から注意されたら口答えし、しかも意地でもテレビに執着して口をきかない。そのくせ、親から提供された食事だけは、何の恥じらいもなくちゃっかり、というか堂々と食べている。こんな子供、うちの両親だったらフクロですよ、とまでは言わないけど、二度と同じことを考えなくなるくらい厳重に叱責されることは間違いありません。我儘を通す子供とそれを叱れない大人、両方とも見ていて不愉快です。しかも最後は何の努力も試練も覚醒もないまま買ってもらってめでたしめでたしって、ドラマもなければメッセージもありません。久我美子に1点。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2012-05-08 22:28:54) |
779. 蒲田行進曲
《ネタバレ》 最後の撮影にヤスが臨むシークエンス、完全にこれはヤクザの下っ端が単身で殴り込みに行くノリの作り方ではないの。そのたった1つのシーンに作品の全部を持っていく仰々しい執念深さに脱帽です。俳優陣のわざとらしいテンションの高さには少々辟易しましたが、そうでもしないと、わずか2分間の登場でとてつもなく格好良かった志穂美悦子に食われちゃうもんな・・・。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-05-03 01:29:04) |
780. 夏の別れ
《ネタバレ》 萬田久子を対象とする青春年上女性ものなんて、その時点で期待がどこまでも高まるというものなのに、これはまったくいかん!そもそも、出番自体が全然少ないし、まったく綺麗に撮られてもいない。そもそも恋に落ちるべき要因がありません。主人公はやってることは変態犯罪行為のオンパレードで、恋心も憧憬の情もあったものじゃない。ラストの強引さには、誰かが何か自棄でも起こしたのかと思いました。萬田久子のこんな使い方をするな。 [DVD(邦画)] 3点(2012-04-29 02:53:34) |