61. 花と蛇2 パリ/静子
うーん、前作で皆さん「観る意欲」をトーンダウンしちゃったかな? でも前作の変な意味での「見世物」ってイメージ…古き良き「日本の見世物」ってのが払拭されてると思いますよ。 パリに舞台を移して杉本彩さん&宍戸錠さん頑張ってます。 ぶっちゃけ俺は今回の方が好きです。 ですから前作を観られて「嫌いじゃないなー」と思えたら今作は絶対にイイんじゃないでしょうかね? 今回は「杉本彩の裸ショー」って趣がそこまで大きくないし… SMを通じて人間の切ない心の歪さが描かれてると思うのです。 なおかつ全体的に「いい画」が多かったし… 前作の野村さんが出てないので、変な演技から解放されただけでもプラス2点はあると思います、ウン。(野村さんのファンの方ゴメン!) …まぁ、甘ったるい恋愛映画も良いですが(俺様ちゃんも好きですし)「こういう歪んで見える関係も間違いなく愛」と思うのですよ… だが!だが!しかーし! …この映画に感化されて、いきなり彼女に「し、縛ってイイ?…ろ、蝋燭も垂らしてイイ?」と尋ねて、関係が破滅しても当方は一切関知しません、いやマジで。(笑) [DVD(吹替)] 7点(2005-11-16 18:51:34) |
62. 二百三高地
戦争とかに特に興味ない中学生の時に、TVで観た映画。 お袋がジッと食い入るように観てたのが印象的。 SFとかアクション以外に興味ない頃なのに、俺も釣られて見てしまった。 もう、兎に角主題歌がダメ。 この歌で号泣しちまう、マジで。 さだまさしの「防人の唄」…アレで泣かない人間は居るんだろうか? 真っ暗な部屋で両手を広げ…迫るように歌ったら、甥っ子は泣いたが。(爆) [地上波(吹替)] 8点(2005-11-13 13:24:58) |
63. キル・ビル Vol.1(日本版)
【この映画に関しては「1」と「2」、同時評価ですのでどっちにも書かせてもらいます。】 映画館でも観たし、DVDも買った。 …ま、DVDは惰性で買った感じなんだが、買ってよかった。 何でって?いや、映画館で観た時は正直面白くなかった。 でも映画に漂う「映画秘宝な空気」が凄く好きで堪らんのですよ、俺様ちゃん。 で、その評価って言うか評なんですが「元々2つの物をそれぞれ別けて評価できるか、アホンダラ!」って事で考え直しました。 映画では不可能に近いのでDVDで1と2を立て続けに観た… そしたら面白いでやんの! …よくよく考えたら当たり前なんだよね。 この映画って色んな映画のオマージュが詰まっている。 それも「和洋仏華な幕の内なんでもあり弁当」なんだから。 「和・洋・仏・華」を「赤・青・黄・緑」に例えると「赤黄」がvol1で、「青緑」がvol2……ね?別けちゃカラフル感が損なわれるでしょ? …キル・ビルにはこのカラフル感が大事なんだと思うんだよな、俺様ちゃん。 まずはそこがありきで、ストーリーが云々とか辻褄が云々とかはそれがあってからの話。 断言するけど、この映画を編集をし直して、140分以内に纏めたら、評価が変わる人いると思うよ?マジで。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-13 06:23:11) |
64. インストール
この作品に何を期待するかで評価がガラッと変わってくると思うけど… 俺様ちゃん自身、チャットにハマった事があるので、よーく解る表現とかがあった。 浅い表現と思いつつも、映画だし、そのディティールは重要じゃないと思う故、これで良いと思う。 激しいエロを求めるとダメ。 静かーに流れる日常を壊さない事を前提の、小学生と女子高生の小さなレヴォリューション…そんな映画です。 計算された背景の美しさ、そして半年間続けたチャットのアルバイトを終わらせた彼女が最後に言う「何も残らなかった、何も変わらなかった」が全てを表す… ネットにおける人生の劇的変化は得てして悪い事が圧倒的に多い。 良い事があってもそれは意外と日常に何も影響を及ぼさない「過ぎ去る出来事」が多い… そう改めて思い出させる映画だった。(超個人的な感想) そして最後、2人はそれぞれの道に戻っていく画が素晴らしい。 俺様ちゃんはそれを見て一言、「そう、それでイイ」と。 ……ってか、上戸彩ちゃん可愛いね?(←これが言いたかっただけ) [DVD(吹替)] 6点(2005-11-11 01:39:15) |
65. ブラック・レイン
《ネタバレ》 ハリウッド映画に「日本を描く作品って変なのが多い」って評があるけど、逆に日本そのままにちゃんと描くとチープに見えると思う。 日本の作品って空気感よりは、変になってもハリウッドな空気感を纏って欲しいと思う俺様ちゃんだったりする。 …で、サイバーに描かれたこのブラックレイン、美術的なセンスは流石だなーと思えた。 何よりも最初と最後に流れるあの歌がシビレるよ。 子供が居ても「自分は男を捨てたくないというロマンチストな野郎」には堪らない映画だと思うしね、本当に。 一番観たかったのは、撮影されたと言われてる「松田優作の死亡バージョン」…コレが凄く観たい。 リドリースコットの作品は悪役こそが主役で、悪役こそが凄く光ると思ってる。 特に80年代の作品ではそれが顕著ではないだろうか? 「エイリアンの未確認生物」 「ブレードランナーのレプリカント、ロイ」 「レジェンドの魔王」 …そして「ブラックレインの佐藤」 …これら皆、悪役だしね。 うーん、どうにか観れないものかなー。 それが観れたら俺にとってのブラックレインは完結するんだけど…。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-10 20:45:03)(良:1票) |
66. あずみ2 Death or Love
正直、面白かった。 原作が好きな俺様ちゃんだが、前作も楽しめて、今回も楽しめた。 ただ、ハチャメチャな「おバカ映画」にしたいのか「ハードにしたい」のかが中途半端だなーと思う。 原作は基本の流れが淡々と進むので、変に囚われずにどっちかに転ぶ事は可能なんじゃないかなーと思った分、ちょっと勿体無い。 敵の使う武器とか戦法等、いい意味でダイナミックなバカさを出してる… と、思ったら変なところでリアルだしねー。 ただ上戸彩ちゃんは頑張ってるし、栗山千明ちゃんもイイ味を出している。 「キル・ビル」、「妖怪大戦争」、そして本作みたいな「ライバルでキレ系」な感じを演じれる日本ではあまり居なかったポジションなので、本人には是非マストを自覚して欲しいところ。 んーと、高島礼子演じるクノイチの鎧の胸当て…「乳首にピアス&チェーン」のレリーフがあったのが気になってた… アレ、脱いで鎧の下も同じだったら笑えたのに。(笑) ま、冗談はともかく一番気になったのは、何であずみのマントは最初からずっと付けてないんだろう? …アレってシンボルって言うか、あずみの意匠でしょ? [DVD(吹替)] 7点(2005-11-03 09:19:05)(笑:1票) |
67. CUTIE HONEY キューティーハニー
永井豪の影響がモノ凄い俺様ちゃん。 小学生のときお袋に、タバコ屋で漫画を買ってもらった。 生まれて初めて読む漫画。 当時TVで「マジンガーZ」や「デビルマン」と言った作品に影響されてた…「週刊少年マガジン」に大好きな「デビルマン」とタイトルが。 凄ーく楽しみにして家に帰り、布団に入ってデビルマンを読んだ。 いきなり牧村家に暴徒が襲来してきた回。 肝心の最後のコマでデビルマンが悪魔研究所の拷問を受けて死んでる美樹ちゃんの母親を見て「うわああああ!」と。 デビルマンがパンツ履いてなかったのもアレだが、尻尾生えていたのがショック。 っていうか、今の俺様ちゃんの悪い影響を与えたのは間違いない。 それと素敵だが…顔が見えない&裸過ぎる「けっこう仮面」よりも、やっぱり「キューティーハニー」だろ。 脱がされようが眼は笑うMッぽい如月ハニーからサディスティック溢れるキューティーハニーへの変化。 その姿に当時言語化できないながらも、「姿だけじゃなく精神状態も変化してる」と子供ながら思っていたモノだった。 さて、そんな俺様ちゃんは満を持して映画化されたハニーを観たのだが、正直イタかった…アイタターってくらい。 勿論、過剰に期待し過ぎかもだが、個人的に好きな庵野監督だったので、もうちょっと何とかして欲しかった…と思ったり。 「ああ、アニメの人だから難しかったのかなー」と思ってたところ…良く考えたら「Reキューティーハニー」という連動アニメが。 それを購入して観たんですが…面白かったです!かなり! …基本のストーリーラインは同じ。でも俺はアニメの方が最高に良かった! …で、アニメを気に入ったから、もう一度こっちを観たくなりトライしたんだが…あら不思議。 もう一回観たら、かなり面白くなった。 ここの評点で言うと「3→7」って感じ。 …多分、知らずに実写版に抜けてるところをアニメで補完しながら観たのかも知れない。 余談だが、アニメ版のリメイクで苦労話があった。 どこかの圧力で表現したかった事の1割も出来なかったとの話。 庵野監督の言い訳かも知れんが、自由に作った場合どういうハニーだったのか観てみたかったのは俺様ちゃんだけかなー… [映画館(吹替)] 6点(2005-11-03 06:32:14) |
68. ノロイ
ぶっちゃけ、駅での看板とか見てワクワクした。 自分は凄くホラーが好きな事に気付いたので、最近。 で、感想というかアレだけど、「吐きそうになった」 …始まった時は興味津々に観てた。 で、次第に気分が悪くなって来ちゃったんだ。 「アレ?どうしたんだろ…」ってなって。 そして、今考えると馬鹿馬鹿しいんだけど次第に「う、もしかして呪いなのかも…」と弱気に。 吐き気が凄い、もうダメ。 で、映画途中(人生初)だと言うのにダッシュでトイレに。 大の部屋に入ろうとしたらもう満室。 既に中から「お゛ろ゛ろ゛ろ゛ろ゛っ゛!!」っと嘔吐大合唱。 別の意味で怖くなったぞ、オイ!(死) ドキュメンタリー風な作品とはいえカメラ揺れすぎだろ! 製作に関わった人間、誰も気付かなかったのか! いやー、もう最悪。 内容はソコソコ良いと思ったんだけどね。 日本映画の夜明けはまだだ!(ノロイで一歩下がった感じ★) [映画館(吹替)] 4点(2005-10-28 20:45:00) |
69. 妖怪大戦争(2005)
《ネタバレ》 いい映画って独特の空気がある。 これって努力でどうなるものでもなく…その空気があるのに詰が甘く惜しかった。 例えば「(邪悪に対する魔よけ)アズキ」をもっと初めにクローズアップすべきだ。 まず「加藤討伐」する人数をあと2人(油すまし:竹中&ぬらりひょん:忌野)を加入させ、東京に向かう主人公&川姫らとは別に、この2人に「加藤の弱点」を「妖怪大辞典」など伝説の文献で研究&調べさせると具合がいいはず。 そして終盤近くで「魔除けとなる”アズキ”は邪悪な妖怪には強い効果を持つ」と明示させるべき。(例えば、2人が主人公らを追って上京する時に、敵の妖怪に襲われ…「うっかり使用して」敵妖怪に対し、凄まじい力が発動して倒すとか…) それを教えようと2人に東京に向かわせ、あと少し!ってところで、敵に邪魔され「間に合わない」が、そこからは映画と同じ展開でイイと思う。 「アズキとぎ:岡村」がこぼれたアズキを拾い集めてると、あの決戦の場に偶然出くわし、アズキを…(以下略)…あの古き良き田舎の風景を活かせた映画故、好きだったので余計勿体無かった。 [映画館(吹替)] 7点(2005-10-28 20:38:03) |