1. 鉄拳(1990)
シーザー武志さん演ずる謎の武闘派集団の残虐行為に不快感を覚え、サイボーグ化した主人公の制裁を望みながらストーリーを追っていると、話はなんだかよくわかんない方向に走り出し、仮面ライダーみたいな画になって、地球が揺れだしたあたりで、もうシーザーさんに釘付けになっている自分に気づく。一体シーザーさんはなんだったのか。ソバ食ってていいのか。変なしこりが残るが、エネルギッシュでおもしろい。 7点(2003-12-03 00:39:32)(笑:1票) |
2. ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌
テルの最大の魅力はハスキーボイスと裏声が織りなす独特のイントネーションだろう。監督の演技指導でああなったのか、本人のアイデアでああなったのか知らないが、とにかくものすごい。テル以外にも見所はあるが、やっぱりテルだな。パーラメント吸ってたし。 8点(2003-12-03 00:24:10) |
3. となりのトトロ
「なんでもないようなことでも、丁寧に描けばおもしろくなる。」と宮崎駿さんは言っていました。家族で風呂入ってるだけなのに、なぜか泣けてくる。私の宝石です。 10点(2003-09-08 03:25:38) |
4. ヌードの夜
演歌とネオン管と水たまりの街に、行き詰まった人たちが集まって、石井隆さんがタクトを持ったら。「糞袋」が美しく見えるから不思議。 10点(2003-08-18 02:33:14) |
5. 椿三十郎(1962)
重厚な活劇でありながら、軽快なコメディ。門前の死山血河、室戸の最期は胸が悪くなるほどエゲツないが、椿三十郎と菊井たちとの塀一枚をはさんだ騙しあい、そして奇妙に繰り返されるセリフが滑稽で愉快でもあります。端正に整いすぎているために、へそを曲げて9点をつけたくなりますが、やっぱり10点です。室戸の、体制を食い物にするアウトローぶりが最高にかっこいい。死に顔も。 10点(2003-05-18 02:33:27) |
6. 幕末純情伝
牧瀬里穂の乙女盛りをフィルムに収めただけ!「BY-SEXSUAL」といういつ消えてもおかしくないバンドの曲を全面的に使用!しかし。このイキオイで作っちゃった感が強く、そして後世での判断など深く考えてなさそうな作風は、さすが角川映画。まさに青春映画。「おまいら青春しちょるかよ!?」と、渡辺謙さん演ずる坂本龍馬は、病中の総司を見舞うのだが、それがメタファーであるかとかどうこうでなく、とりあえずあの謙さんは輝いていた。 7点(2003-04-22 01:25:25) |
7. ゆきゆきて、神軍
ラストの奥崎氏のストップモーションから、和太鼓にのってエンドクレジットが始まったとき、それまで凍らされていた血液が、一気に溶けて全身を駆けめぐりました。奥崎氏の新作映画「神様の愛い奴」とセットで見ると、ドキュメンタリーとは何か?と考えてしまう。まあ、それ以前に奥崎謙三って??なんですが。「まっとうな野菜がそうであるように、彼はゆがんでいる。」と中島らも氏はおっしゃっていました。 10点(2003-04-20 03:30:55) |
8. 毎日が夏休み
嫌いな人にはたまらなく気持ち悪い世界かもしれませんねえ。少女漫画の原作だけあって、メルヘンでかわいい映画です。おっさんが見ても楽しいですし、泣けます。 8点(2002-12-24 13:40:16) |
9. GONIN
崖っぷちに立った男達が、ひとりまたひとりと崖から落っこちていく、その落ちざまの多種多彩なこと!どれもちょっと憧れはすれど、ぜったい体験したくない壮絶な死に方ばっかり。たけしの裏声がたまらねえ。 9点(2002-11-23 03:37:04) |
10. ビー・バップ・ハイスクール(1985)
おもしろさを捨てるくらいなら、映画のルールを捨てる。高校生っていう設定も、原作も、物語の流れをも捨ててまで、単純なおもしろさを取った潔い作品。コーマンズ。 8点(2002-11-21 00:53:34) |
11. ファイナルファンタジー
作家とは最初に間違ったことをする人。と高橋源一郎氏が言ってました。FFはつまらない映画だけど、つまらないの一言で片づけていい映画じゃないです。現実世界をありのままにCGで描きおこすことの功罪や価値をスクウェアは示した。これだけで映画界に果たした功績がある。はず!でももし、映画のテーマにアウラ(オリジナルにしかない一回性の価値)を据えていたら、よかったのになあ。と思います。 5点(2002-11-21 00:45:57) |