1. ブラウン・バニー
映画っていうよりもアート作品かなぁ。とてもきれいでした。前半はストーリーがわからないのでただただ画面を追っているだけ。退屈だけど、汚れた車のフロントガラス越しに見る風景が妙に印象的で、自分もアメリカを横断している気分になれる。最後でストーリーがつながるんだけど、共感できるオチ(とあえていわせてもらう)ではありませんでした。とても内面へと向かっていく映画でした。こういうの結構好みだけど、映画として好きなわけじゃないし。微妙ですね。「バッファロー66」のほうがアート感覚を失わずにより映画的で楽しめました。 6点(2005-03-13 20:42:25) |
2. ハウルの動く城
変に奥深いストーリー展開を匂わせちゃっただけにひっちゃかめっちゃかになって上手くいかなかったのかなぁと思います。トトロタイプの、魅力的なキャラクターを前面に押し出した単純なおとぎ話的ストーリーにすればよかったのでは?ハウルもカルシファーも男の子(名前忘れた)も魅力的だし、ソフィーももうちょっと変えれば感情移入しやすいステキな女の子になったと思います。アニメに多くを求めすぎ、多くを入れようとしすぎになってしまったんだと思う。映像が他のアニメの追随を許さないくらい美しく細かいところに凝っているので、それを邪魔しないようなシンプルなストーリーでも十分だと思う。宮崎アニメということで特別な目で見てしまうけれど、アニメ映画としては結構面白いほうだとは思いますが。 5点(2005-01-04 17:08:50) |
3. たそがれ清兵衛
清兵衛さん、魅力的ですね。子供もかわいいし。上手くまとまりすぎ、きれい過ぎでよくできたテレビドラマみたいでしたが楽しめました。 6点(2004-12-19 19:45:41) |
4. いま、会いにゆきます
すっごくいい話(原作)でした。映画のロケーションも雰囲気もばっちりで、完璧な下地だと思います。が、私はどうも役者の演技が全体的に上手いと思えなくて・・竹内結子はいい場面も多かったと思いますが、それでも全体を通してよかったとは言えないです。なぜかわからないけど見てる最中にこの演技が・・と頻繁に気になってしまったので、私の中では明らかに減点ですね。普段テレビで見てる人たちだからか、ストーリーがよくって静かな物語だから他の邦画より演技の部分が気になってしまったのか。そしてオレンジレンジの声が興ざめでした。ラストあの声が聞こえてきたことで一気に余韻がぶち壊されました。残念。もちょっと静かに透き通る声で歌ってください。。 7点(2004-12-13 23:02:19) |
5. 用心棒
これはいいですね。ヒーローもので、強くてかっこよくて、セリフも気が利いている。話がわかりやすいし、駆け引きがあるので話に引き込まれる。話を変に広げないで、シンプルかつ大胆に。面白かったです。 9点(2004-12-05 17:46:51) |
6. 七人の侍
これだけの長さが必要だとは思えない、人物がわかりにくい。菊千代は魅力的でした。エンターテインメントとして面白い部分はあるけれど、現代人の私にとってはごくごく普通の、ちょっと見づらいけど、昔の映画にしては気が利いていて面白いね、という程度でした。可もあり不可もあり、ちょっとひいき目に見て6点です。 6点(2004-12-05 17:40:49) |
7. 宗方姉妹
小津作品初めて見てみましたがこの雰囲気はなかなかよかったです。ほかのも見てみようという気にさせられました。 6点(2004-11-07 20:30:48) |
8. 生きる
《ネタバレ》 死期を知る前の渡辺さんの気持ちもよくわかり、周りのダメ役人の気持ちもよくわかる。私自身が彼らと近いのかどうかはよくわからないけれど、他人事とは思えずリアル過ぎて見ていて居心地が悪くなりました。ユーモアを織り交ぜつつも真剣なテーマに正面切って立ち向かっていて凄い作品だと思うけれど、人の醜い部分を真剣に描きすぎで私にはちょっとつらかったです。最後の役人の仕事ぶりは見ていられません。人は結局こんなものだと見せつけられているようで。 8点(2004-11-02 21:39:49) |
9. 誰も知らない(2004)
なんともやりきれなくなって泣けてくる映画でした。すすり泣く声が方々から聞こえてきました。子役の演技がぐっときます。実際の事件のことは深く考えずに、思いっきりはまって入り込んで観るのが一番いい見方なんじゃないかなぁと思います。 前半少し長く退屈に感じました。 7点(2004-08-25 18:39:58) |
10. ロスト・イン・トランスレーション
日本人の見る映画じゃないですよね、これ。日本語が分からない人が楽しむ映画。なので本来の味わいかたをしていないし、ストーリーもなーんだ、という感じだったけど、いろいろと楽しめました。海外生活中なので懐かしい東京の風景に思いを馳せたり・・・。 6点(2004-04-21 00:50:32) |
11. ラスト サムライ
よくも悪くも「大作」という印象を受けました。ストーリーは王道中の王道。 日本の精神と美に関するプロモーションビデオみたいでした。 日本を舞台にした世界に通じる本格的な映画、ということで 評価できると思うけど、同じような映画はもう作れないのでは(二番煎じに なってしまうためかなり趣向を変えないと)。 日本の武士道をハリウッド映画にすると、こうも綺麗でメリハリがあって しなやかで迫力のあるものになるんだなぁと知った。 キャストもすごくよかったと思います。 ただどこか物足りない。意外性などというものはどこにもなく、 時間が長く、日本を表現することに重点を置いているため、 中身が薄いように感じてしまった。 海外の人たちにこの映画で日本を知ってもらうのはいいと思うけど、 映画として自分が楽しめたかどうかというと、それほどではありませんでした。 6点(2003-12-11 15:31:20) |
12. 千と千尋の神隠し
絵もストーリーもすごく繊細で、日本が誇るべきアニメだと思います。深い。 「ナウシカ」などとは全く別アプローチの作品。「ナウシカ」も素晴らしいが、似たようなものならほかの人や海外でも作れると思います。でも「千と千尋~」のような繊細なアニメは他の人には作れないと思う。 アニメを見たあとの感覚ではないものが、この映画を見たあとに湧き上がってきました。 ここでかなり酷評されていて驚いた。 9点(2003-11-23 03:04:06) |
13. 猫の恩返し
なんだか中途半端。「ギブリーズ」も別にいらないし、モロにアニメ絵だし、ストーリーも全くだめってことはないけど面白くない。ジブリのアニメでこれはちょっと・・・って思う。テレビアニメだったらよかったのかもしれない。小学生くらいの女の子が見たら結構楽しめるかもしれませんね。 3点(2003-11-23 02:48:51) |
14. 命
映画を見て自分の中でどう位置づけたらいいのかわからなかったので原作も読んでみたら、正直引いてしまいました。人間的に共感できなかった。文章も荒すぎるし。本は読まなきゃよかったかな。それからこの映画にもいい印象が持てなくなりました。でも見ていてそれなりに引き込まれたし、多少フィクションが入っても、もっと大胆に映画らしい華を持たせれば印象に残る映画になっていたかもしれないと思います。 4点(2003-11-23 00:17:22) |
15. デッドマン(1995)
評価がまちまちですね。すごくよくわかる!私にとってはこの映画、退屈でした。少ないセリフ、ゆったりとしたテンポ、アメリカ西部の乾いた自然、味のあるギターのBGM、随所にちりばめられた小ネタ、インディアン、ジョニー・デップの控えめな演技。とても魅力的なんですけど、やっぱり退屈でした。タイトルを意識すると、さらに不思議な雰囲気が味わえますね。 4点(2003-11-16 02:34:59) |
16. キル・ビル Vol.1(日本版)
あまり期待しないようにして見たのですが、すごくいいんじゃないですか?コレ。 ストーリーのない映画はつまらないと思っていたのですが、この映画は特に前半、 とってもテンポがよくて退屈知らずでした。こうなると単純なストーリーも一転して わかりやすいという長所になる。 タランティーノの他作品にも共通しているけど、ほんっとキレがある。斬新でセンスがいい。 はちゃめちゃな統一感も健在。すごすぎる。 身体のパーツ飛びまくりシーンも全く問題ありませんでした。 スパッと飛んで、血もブシューッと出るのであっさりしていて現実感がなく、 むしろきれいに見えるくらいです。めった刺しとかのほうがよっぽどつらい。 日本語ははっきりいって微妙です。ルーシーとユマの掛け合いの迫力のないこと! セリフの意味をなさず気持ちが萎えるので英語で啖呵を切ってほしい。 英語圏の人が聞いてもきっと気迫は感じられないですよね? こういう掛け合いの部分などは、純粋に内容を楽しみたいので、言葉が気になると 集中できません。 何でもありなおバカ映画だって一応ルールはあると思うし、真剣になって言うべきセリフを 明らかに意味がわかっていないような口調で言われたら、一気に気が抜けてしまう。 これは狙ってやっているのではなく、映画の質を落としているんじゃないかと思います。 もしそこまで計算の上だとしたら、私にはちょっとついていけませんでした。。。 オーレンの顔の作画を少女時代と大人になってからとで変えるくらいの思い切りがあるのなら、 セリフごとに、そのセリフがもっとも生きる言語を考えてほしかった。 ただ日本語や日本的な部分には、純粋には楽しめなくても日本人向けの楽しみがあるので 一概に悪いとはいえないけれど。 それから音楽も基本的にはすごくいいんだけれど、何箇所かこれはいらないんじゃ?とか これは入り方がまずいんじゃ?って気になってしまったところがありました。 言葉、音楽、以外は完璧だと思います。 何といっても、オーレン一味が青葉屋の廊下を颯爽と歩いているシーン。 「レザボア~」のタイトルバックのシーンを思い出しました。 ただ集団で歩いているだけなのに、なんでこんなにかっこいいのでしょう? すごい・・・。 8点(2003-11-16 02:18:38) |
17. TRICK トリック 劇場版
「トリック」の微妙なテンポとかカメラワークとか独特な雰囲気は個性があって映画向きかなぁ?と思っていたんだけど、雰囲気がのんびりしすぎというか地味すぎません?やはりTVシリーズ向きなのかも。 4点(2003-10-21 23:28:22) |
18. 砂の女
斬新ですよね。どことなくヨーロッパ映画的な雰囲気を感じます。原作の雰囲気やテーマを失っていないのはすごいと思います。 8点(2003-10-06 17:27:31) |
19. 裸のランチ
い、意味がわからない・・・。ドラッグ中毒者の視界ですか?タイプライターをくわえているジャケットに惹かれて借りてしまいました。 1点(2003-10-06 15:30:27) |
20. ナイト・オン・ザ・プラネット
N.Y.編が笑えました。可もなく不可もなくという感じです。私はストーリー展開のあるものが好きなので、オムニバスはちょっと苦手かもしれません。アルコールのお供に何気なく見るのがいいのかも。 5点(2003-10-02 14:48:24) |