1. さや侍
松本人志監督の三作目であるが、あの退屈極まりない「大日本人」が名作だと思えてしまうほどの駄作であった。 ただ、ただ痛々しいだけの映画であった。 吉本興業のベルトコンベア式タレント工場であるNSCの一期生の松本は、タレントの安定配給システム確立のために「天才」に祭り上げられた犠牲者であるのかもしれない。 松本は、「天才」と自分の才能とのギャップに気づいて背伸びをしているのか、それとも自分が「天才」だと信じ始めてしまっているのか・・・ ひとつ言える事は、自分にしか理解できない面白さは「天才」ではなく「独りよがり」なのである。 内容的にはまず、ネタに新しさがない。 これはテレビの「筋肉番付」なのか?それとも「お笑いウルトラクイズ」なのか?「びっくり日本新記録」なのか? しかも主役の男に一生懸命さが見えないので少しも笑えない。 そして、登場人物の行動に理由が見出せない。 娘が若君に薬草を届けたり、門番がアイデアを考えたり、とってつけたようなシーンの連続だ。 脇役達のキャラクターはステレオタイプで陳腐だ。以下省略・・ その点では、日本映画をダメにした60年代のご都合主義映画と何ら違いはない。 本人は、映画の常識を壊したつもりなのかもしれないが、過去の映画やテレビの焼き直しに過ぎない。しかも酷く劣化させてしまっている。 それとも日本映画やTVがやってきたことは「こんなにつまらないんだよ」と言いたいのだろうか・・・ [DVD(邦画)] 0点(2013-01-07 10:45:15)(良:1票) |
2. プリンセス トヨトミ
久しぶりに酷い映画を観た。 テーマ・ストーリー・演出、全てが陳腐。 それぞれを批評するだけ人生の無駄。 堤真一や中井貴一のような実力のある俳優が、この様な映画に出演しなければならない日本映画界の窮状が、とても悲しくなった。 お二人のいつもと変わらぬ名演技だけは良かった。 [地上波(邦画)] 2点(2012-05-08 11:56:40) |
3. スウィングガールズ
《ネタバレ》 ウォーターボーイズと題材を変えただけで何も変わらない。しかもラストシーンは全く一緒。出来の悪さまで一緒。え?デジャヴ!?とか思いました。 この映画では、雪で遊ぶシーンで微妙な心の描き方が良かったのと、上野樹里の演技がビビットで可能性を感じさせた位で進歩なし。 特に竹中直人の使い方。ウォーターボーイズでは何の工夫もない使い方をしていて落胆したがこの映画では竹中直人が必要だったのかどうかさえも疑問。 ウォーターボーイズのレビューでも書いたが、彼らの行動の動機も曖昧で伏線もないストーリー。そして安易に笑いを取ろうとするから人物が描けていない・・・ テレビのバラエティの方がよっぽど演出の努力をしている。 [DVD(邦画)] 2点(2006-10-15 18:37:11)(良:1票) |
4. 萌の朱雀
これは映画ではないですよね? [ビデオ(邦画)] 0点(2004-09-21 19:22:39) |
5. ウォーターボーイズ
《ネタバレ》 日本映画はやはり滅びる運命なのか?大げさに聞こえるかもしれませんがそう感じてしまった映画です。何故か?こういう映画や演出を新しい才能ともてはやしてしまう映画界は末期癌だと思ったからです。どうしてこんなに薄っぺらでリアリティのない演出が才能と呼ばれてしまうのか?変わったやつばかり出てきて変わったことをする。伏線も必然性もなく変なことをするだけで笑いをとろうとする。バラエティ番組じゃないんだから。この映画で俳優が学芸会並の演技に見えてしまうのは演出の責任も大きいと思います。安易な発想で演出しているからです。どうしてもっと「普通に生活している」人間を魅力的に描く演出をしないのか?それをできる人がいなくなってしまったのか映画界にそれを評価できる人がいなくなってしまったのか?こんな作品を作っていたら近い将来日本映画界は滅びます。ストーリーも酷かった。カット割りも酷かった。見せ所のシーンも酷かった。 2点(2004-09-21 12:40:07)(良:1票) |