1. キル・ビル Vol.1(日本版)
こりゃニュー・ヌーヴェル・ヴァーグかな? ますます真剣に、より本気に、どんどん壊れて行くタランティーノが楽しく頼もしい!! 8点(2003-10-27 23:14:25) |
2. 大魔神
どんなに逃げても、逃げても。走ろうが、隠れようが、あんなにゆっくりとしか追ってこない大魔神から決して逃げられない恐怖。たとえ自分に罪や非が無かろうと襲われてしまうかも知れぬ魔人の怒り。これは怖い。 何をもって「許し」を得るのか?最早怪物映画をこえてホラーの極致だ。 世界で日本だけが持ちえた恐怖映画のひとつじゃないだろうか。音楽、効果音、美術とも最高だ。 9点(2003-06-10 17:00:23) |
3. ワンダフルライフ
実験映画か?と思うような内容。すごく引き込まれるシーンと全然ダメな部分。 おそらく素人さんと思われる出演者が思い出を語るシーンは素晴らしかった。それゆえに俳優さんが自然に、自然にと振舞われる部分は作為が浮き出てしまい、作品の中で良い部分、引いてしまう部分が交互に表れてバランスを崩してしまった印象をうける。ドキュメンタリーっぽさと劇映画の融合の難しさ。 6点(2003-06-08 13:42:25) |
4. 東京物語
「じゃ、お姉さんも?」 「ええ、なりたかないけど、やっぱりそうなってくわよ。」 「いやぁねえ、世の中って・・・・」 「そう。 いやなことばっかり・・・・」 アぁ、そうなんですねェ、人間は・・・世界は。 撮影後ネガが火事で焼けてしまい、誰もオリジナルネガからの作品は観れないという不幸の中に、それでも尚、小津の魂の結晶がこうして観られるという幸福感。 その異端ぶりを、日常的なるものや緩やかな映像に隠した深く厳しく美しい大傑作。 10点(2003-06-07 17:22:00) |
5. 秋刀魚の味(1962)
トリスバーで笑いあい、敬礼しあう3人を見るたびに、人間って悲しいけどいいもんだね、映画っていいなァと思う。 9点(2003-06-04 21:58:03) |
6. 飢餓海峡
映画が、ある時代と、そこに生きる人々を描き創りあげたものとして最高の到達点のひとつ。 9点(2003-06-03 13:32:14) |
7. ヤンヤン 夏の想い出
ゆっくりと・・・・ゆっくりと、沁みてくる。 9点(2003-05-31 11:56:09) |
8. 菊豆/チュイトウ
酔わされた。 光に色に、コン・リーに! あぁ、たまらん!! 9点(2003-05-29 19:48:19) |
9. ハッシュ!
役者陣それぞれがとてもいい演技で心地いい。でも片岡礼子のキャラが中途半端でいけない。彼女自身はとても魅力的なのに惜しいなァ。つぐみにしても中途半端な描写のままで、もっとこの映画に生かせたはずなのに・・・。 それでも今の日本映画では及第点でしょうね。 7点(2003-05-26 21:22:30) |
10. 風と女と旅鴉
BSにて初見。あの頃のプログラムピクチャーの質の高さが痛いほど沁みます。 9点(2003-04-24 21:44:09) |
11. 酔いどれ天使
三船が最期に倒れる物干し場(?)のシーンに黒澤の底力をまざまざと見せつけられた。 9点(2003-02-15 23:38:10) |
12. 用心棒
映像としての力も充分だし、愛すべきキャラクターを演ずる加藤大介もイイ!実は「ダーティハリー」に小さな影響を与えていたりもする。 9点(2003-02-15 23:34:58) |
13. 人情紙風船
この映画に映し出される空も風も雨も夜も人も、全てが愛しく、そして怖い。厭世観たっぷりの映画なのに、暖かい血がかよっている傑作。 10点(2003-02-07 21:28:44)(良:2票) |
14. 砂の器
監督の演出が、観客を泣かそう泣かそうとしているのが気になるが、それでも泣かされてしまいますね。下で「へちょちょ星人」さんがおっしゃるとおり、加藤嘉の素晴らしさに尽きます。 8点(2003-02-07 21:15:31) |
15. 幸福の黄色いハンカチ
「男はつらいよ」の美しさに比べて、これはいけません。あざとさだけが残ります。各々の役者の演技はとてもいいのに。 6点(2003-02-07 20:59:15) |
16. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
予定調和。仕掛けの上手さ。痒いところに手が届いている。でもたいしたことない。 5点(2003-02-07 20:46:25) |
17. ツィゴイネルワイゼン
まさに「活動写真」の最高例のひとつ!ストーリーなんていつかは溶けて流れてしまうもの。でもこの動く「絵」は記憶の中から消えないね。大谷直子がホントに素敵。 9点(2003-01-31 18:02:28) |
18. 七人の侍
最高の娯楽映画こそ最も人を感動させる力を持ち得る。限りなく10点に近い傑作。 9点(2003-01-26 20:36:22) |
19. 青春デンデケデケデケ
青春なんてこれだけじゃない。でも確かに、絶対に、こんな部分もあった。一つ一つのエピソードがあまりに初々しく儚くて、せつない映画的美しさ。脇の役者さん達まで甘く映画に溶け込んで、彼岸の光景を観るようだ。余計ともいえるラストに至るまで観る者の淡い感傷に入り込んでくる大林ロマンの最高作。 8点(2003-01-26 19:39:00) |